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ひだまりの国  作者: 白波
第5章 王国
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第40話 林を抜けると遺跡がありました

 さて、私とアウラは、スズランの町を散策していました。


「ねぇ! こっち行ってみようよ!」


 アウラは、町はずれの方に続く道を指差します。


「そうね…行ってみようか!」

「うん!」


 アウラがそう答えたので、私はアウラの手を引いてその道を歩き始めました。






 その道はどうやら町はずれの林に続いていたようで、林の中の散歩道と言ったような状態です。

 おそらく夏に歩けば、緑の葉っぱが空を覆っているのでしょうが、今は、と言うかずっと冬なので、それはありません…代わりに見えるのは、青い空と木の枝、その上に載っている雪だけです。


「あれ何?」


 私が、空を見上げているとアウラが何かを発見したのか前の方を指差しています。


「何かあったの?」


 私が、アウラの指差している方を見ると、そこには、石造の遺跡と思われる建物が立っていました。


「面白そう!」


 アウラは、遺跡の方に走って行ってしまいました。


「ちょっと! アウラ! 勝手に行っちゃダメ!」


 まったく…子どもの好奇心と言うのは、とても旺盛で、行動力もかなりあります。

 私は、見失うまいと必死にアウラの背中を追いかけて行きました。






 石造りの建物の中に入ると、かなり重厚な作りとなっており、左右には壁画が描かれています。

 臣下の人が王に何かを献上しているところ、王が剣を持って戦っているところ、神様が王に何かを与えているところなど、テレビで見るような壁画を見ながら私とアウラは、どんどん奥へと入って行きました。


「ここで行き止まりみたい…。」


 どこかのRPGで見るようなトラップなどはなく、無事に一番奥までたどり着いたようです。


「アウラ…ここで行き止まりみたいだから帰ろう?」


 私が話しかけますが、アウラは熱心に壁を見つめています。


「アウラ?」

「おかしい…絶対、この向こうにも部屋があるもん!」


 アウラは、そう言いながら壁をたたきました。


「何でそんなことわかるの?」

「さっき、地形把握を使ったから」


 いつの間に…と言うことは、この遺跡にも何かしらの仕掛けがあると言う事でしょうか?


「あーここに何か書いてある!」


 アウラが何かを発見したようです。

 そこには、久しぶりに見る日本語が…

 って日本語!?


「ほんとに日本語だ…。」


 そこに書いてあるのは、この世界で使われている文字ではなく、漢字やひらがな、カタカタと言ったもので表記されている日本語でした…

 こちらの言葉は、異世界補正と言うやつなのかなぜか読めましたが、この世界に来てれっきとした日本語にお目に書かれるとは思っていませんでした…


「ねぇ…なんて書いてあるの?」

「ちょっと待ってね…えっと…この文章の先に宝のありかを示す…。」

「お宝!」


 アウラが、目を輝かせながら私の方を見ています。


「早く続き読んで!」

「わかったわかった…えっと…ここから南に一歩、西に三歩 そこにあるボタンを押し、前の部屋にある王誕生の壁画に触れよ さすれば、太鼓の音が鳴り、それを確認してからふびこれに触れよ、さすれば、この扉が開くであろう…って書いてある…。」


 何だか、少し複雑です…とりあえず、アウラにうながされるまま、書いてある事を順番にやると扉が開いて小部屋に入る事が出来ました。






 小部屋の中には、膨大な量の本が置いてありまり、長い年月を物語るように大量のほこりをかぶっていました。

 これまで見てきた遺跡の中との雰囲気の違いに戸惑いながらも私は、一冊の本を手に取りました。


「ねーここにも何か置いてある!」


 アウラが机の上を指差しています。

 そこには、一冊のノートが置いてありました。


「日記かな?」


 私は、それを手にとって読もうとしたとき…


「なにこれ!?」


 突然部屋がまぶしい光に包まれました。

 徐々に強くなっていく光の中で、私の意識は遠のいていきました。

 読んでいただきありがとうございます。


 これからもよろしくお願いします。

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