第29話 アウラの実力はどれほどなのでしょうか
今日は、一緒に修行がしたいとかでヴァーテルについて林に入ってから数十分後…
「着いたぞ…。」
ヴァーテルは、広場のようなところで立ち止まりました。
「へーここが…。」
確かに修行するにはうってつけの場所かもしれません…
「アウラ…使える魔法の中で一番難しいやつをやってくれるか?」
「えー疲れるしやだ!」
まぁそうなりますよね…
いきなり難しいのやれって言われたら私でもそうなります…
「ねぇ? 私は、アウラのすごい魔法みたいんだけどな?」
私は、アウラの目の高さまでしゃがんで話しかけました。
まぁこういっても嫌って言うでしょうけど…
「うん! アウラ頑張る!」
前言撤回…どうやらヴァーテルが懐かれていないだけのようです…
「行くよー『探知魔術 広範囲特殊人物探知 条件:魔法属性=上級』…いるいるいる…おひさまが沈む方に5人、おひさまが来ない方に3人、おひさまが登る方に…1,2,3…10人よりいっぱい!」
えっと…確かめようのないやつ使われちゃいました…
「どう? すごいでしょー!」
アウラは、私の方に無邪気な笑顔を向けます。
「すごいねー」
とりあえず私は、アウラの頭をなでます。
すると、アウラは、とてもうれしそうに抱きついてきました。
「なるほど…おそらくアウラは補助タイプだな…ほかにどんな魔法が使えるか聞いてみてくれないか?」
ヴァーテルは、自分が言っても聞かないと悟ったのか私の方を見ながらそう言いました。
「ねぇ、アウラは他にどんな魔法が使えるの?」
「えっとねぇ…風魔術とかいろいろ!」
いろいろね…子供らしいようならしくないような答え方です…
「まぁいい…とりあえず今日はお互い魔法の修行をするか…。」
「ここまで来たからにはやろうかな? アウラもそれでいい?」
私がアウラに聞くと
「お姉ちゃんが一緒ならいい!」
と元気よく答えてくれました。
その後、私とアウラとヴァーテルは、お互いに魔法の修行をしました。
ヴァーテルは水魔術を私は植物を操ることのできる草魔術をそれぞれ修行していました。
そして、アウラはと言うと…遊んでました…
「やった! 草笛で来た!」
「『草魔術 花の芽』」
草笛を持っているアウラの横に草が生えました。
「できた! のかな?」
これまた効果を実感しにくい魔法です…
「ヴァーテル! そっちはどう?」
「俺はもう少しやる…もう少しでできそうなんだ…帰りたいなら先に帰ってくれてもいい。『水魔術 水城構築』」
「それじゃぁアウラと一緒に帰るよ!」
そう言い残して私はアウラと町の方へ向かいました。
町に戻ると夕日が沈みかけていたのと、アウラがつかれていたのもあって昨日よりも早めに宿に戻りました。
「おっ今日は早いねぇ…何なら夕食も早めにとるかい?」
「いえ…夕食はいつも通りの時間でお願いします…。」
「そうだ…悪いけどこっちの事情で部屋を変えさせてもらったから…一人部屋が三部屋に代えさせてもらった、荷物は触ってないから部屋の方を確認してから運んでくれ…。」
部屋割り変更ですか…と言う事はアウラと私は別の部屋で寝るわけですね…。
「わかりました。」
そう答えて私とアウラは宿の人に教えてもらった部屋の方へ歩いていきました。
夕食を食べた後、お風呂に入ってからアウラの部屋をのぞいてみると疲れたのかアウラがすでに寝ていました…
「まったく…。」
かわいい寝顔をずっと見ていたいのですが、起こしてはいけないので布団をかけて自分の部屋に戻りましょうか…
「私も早く寝ようかな…。」
私が、布団をかけてからアウラから離れようとすると、彼女が私の服の袖を引っ張りました。
「お姉ちゃん?」
あらら…どうやら起こしちゃったようです…
「起きちゃった?」
「うん…。」
アウラは、眠そうに瞼をこすっています。
「そのまま寝てていいよ…私は、向こうで寝るから…」
「一緒に寝て。」
「でも、ベットは一つしかないし…。」
私が、向こうに行こうとするとアウラは袖を強くつかみました。
やはり一人だとさみしいのでしょうか?
私は、アウラが寝ているベットに入って横になりました。
結局、その日はアウラと手をつないだまま寝てしまいました。
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