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ひだまりの国  作者: 白波
第3章 実りの秋
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第27話 アウラと散歩をします

 アウラが行き止まりと言っていた道を進むと町はずれにある見晴らし台のようなところにつきました。

 そこからは、先ほどまでいた町とその向こうにある港町そして、一番奥に大海原がみえました。

 どうやら、視界に入っている海のうち左の端っこの方は、旧王国領らしく氷が浮かんでいて、砕氷船が旧王国領の方に向かって航行していました。


「すごいすごい!」


 アウラは、嬉しそうにピョンピョンと跳ねています。

 その時、どこからか吹いてきた風が私とアウラの髪をなでました。


「気持ちいい風ね…。」

「うん!」


 二人で海を眺めていると大きな夕日がゆっくりと西の方へ沈んで行き海をオレンジ色に染めていきます。


「もう少しここにいたいけれど、あんまり遅くなるとヴァーテルが心配するでしょうし、そろそろ戻ろうか…。」


 私とアウラは来た時と同じように手をつないで宿に戻りました。






 私とアウラが宿に戻ると、ヴァーテルが部屋から出てきました。

 その後、アウラが、ヴァーテルの部屋で寝たいと言い出したため、私は、久しぶりに一人で寝ることになりました。

 私が、荷物を整理するためにカバンを開くと二冊の本が奥に入っているのを見つけました。


「そう言えば最近読んでなかったな…。」


 私は、久しぶりに魔法学の本を開きました。






 召喚獣との契約

 この項では、召喚獣について詳しく説明していく




 召喚獣

 召喚獣と言うのは一般的に召喚魔術によって呼び出す生物の総称である。種族によって生息地域が異なるが、術者自ら召喚獣の下へ赴き契約を交わせばどのような場所でも召喚することができる。

 召喚方法は種族によって異なるが、指定の術式を書いた紙を引いて召喚魔術を唱和するのが一般的である。





 召喚獣…

 つまり、お姉ちゃんが乗っていた炎竜のようなものでしょうか?

 だとすればお姉ちゃんは、私が水城を構築している間に炎竜を召喚したと言う事になるのですが…


「そうなると、あの竜がどこから現れたんだろう?」


 そこが一番の疑問です。

 はっきり言ってお姉ちゃんが、炎竜に乗ってさっそうと現れるまでそれらしき影は全く見えませんでした。

 実際に召喚をしたことがないのでわかりませんが、きっと召喚獣は、唱和したときに、書いてある術式の上に現れるのだと思います。


「まぁ考えてもしょうがないか…。」


 お姉ちゃんはお姉ちゃん…私は私…とりあえずはそう言う考えでいいのだと思います…






 翌朝…

 私が目を覚ますと横にアウラがいました。


「あーお姉ちゃんやっと起きた!」


 窓の外を見るとお日様は天高く昇っています。


「あれ? 私結構寝てた?」

「そうだよ! 起こしても起きないんだもん! 本当お姉ちゃんはお寝坊さんなんだから!」


 年下にお寝坊さんなんて言われてしまいました…


「ごめんごめん…今度からはもっと早く起きるね…。」


 反論出来ないので起き上がってからアウラの頭をなでながら謝りました。


「今度からちゃんと起きてよ! じゃないとお姉ちゃんと遊べないもん!」

「はいはい…そうだ! 遊ぶ前に朝ごはん食べないと…。」


 私は、アウラの頭から手を放して立ち上がりました。


「ねぇ…お姉ちゃん…。」


 部屋から出ようとしたとき、アウラに呼び止められました。


「どうしたの?」


 私は、その場で立ち止まります。


「お姉ちゃんは…アウラを置いてどこかへ行ったりしないよね?」

「どうしてそんなこと言うの?」

「…行かないよね?」


 アウラは、真剣なまなざしで私を一身に見ています。


「大丈夫よ…勝手にどっかに行ったりしないから…そうだ、一緒に食堂に行く? そのあとに散歩しようか?」


 私が提案するとアウラは元気よくうなづきました。


「早く行こう! お姉ちゃんが来なかったらアウラが全部食べちゃうから!」


 アウラは、私の脇を抜けて廊下を走り出します。


「アウラ! 廊下を走っちゃダメ!」


 そう言いながらも私も廊下を走ってアウラの後を追いかけてました。

 読んでいただきありがとうございます。


 これからもよろしくお願いします。

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