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ひだまりの国  作者: 白波
第3章 実りの秋
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第26話 ふもとの町にて…

 さて、村を出てから約1時間…

 左右には、きれいに葉が色づいた木々が立ち並び、たくさんの木の実が落ちているロバイン街道をヴァーテルを先頭にアウラ、私の順で歩いていました。


「ねぇねぇお姉ちゃん! どーしてロバイン街道って言うの?」

「えっと…。」

「かつてこの地に存在したロバイン王国に由来している…。」


 私が、答えに詰まっていると代わりにヴァーテルが答えました。


「ロバイン王国?」

「あぁ…あっちの王国が滅ぼされるのとほぼ同時期に同じ国からの攻撃によって滅ぼされた国だ…まぁあちらと違って王族は存命してるがな…。」


 そうなんですか…

 どうやら今、このあたりを統治している国に滅ぼされた国は多いようです…


 そんな話をしながら秋の色が深いロバイン街道を3人で歩いて行きます。


「クマさんだー!」

「『水魔術 水流弾』」


 時々襲ってくる動物さんを追っ払いながら。






 半日ほどで、私たち3人はふもとの町にたどり着きました。


「それで…今日はどうするの?」

「宿! お宿! 外でお泊りー!」


 あまり村から出たことがないのでしょうか?

 アウラのテンションがおかしなことになっています…


「そうだな…アウラもいるし、今日はこの町で休むか…。」


 そう言ってヴァーテルは宿を探し始めます。


「ん~アウラも探すーえっと『探知魔術 地形把握』」


 えっと…私の記憶が正しければ探知魔術は、探査魔術と同じ中級魔術だった気が…

 どうやらこの世界の子供たちは当たり前のようにこの魔法を使えるです…

 そう思いながらヴァーテルの方を見ると何やらブツブツ言っている気が…


「まさかここまでとは…。」


 訂正、どうやらアウラは特別のようです。

 なお、探知魔術と探査魔術の違いは、その場の地形や周りにある生き物や物体、地中に埋まっている物などを調べることのできる探知魔術に対して、探査魔術は、記憶や魔法属性と言った内面的なものを調べられる魔法らしいです…


「あっちにお宿があるみたいだよー」


 無邪気な笑顔を見せるアウラについて町の中を歩いて行きました。


「アウラの魔法属性は探知魔術なの?」

「違うよーアウラの魔法属性はもっと別の奴なの!」

「そうなんだ。」


 なんとなく…いや…確実にアウラが探知魔術を使ったあたりからヴァーテルの顔色が悪いような…


「いや…俺のことは気にしないでいい…。」


 何も言っていませんが…


「ねー何でヴァーテルは顔が土と同じ色になってるの?」

「さぁーなんででしょうねぇ?」


 さすがにアウラのせいだろうなどと言うわけにもいかないので適当に流します。


「まぁヴァーテルの事だからすぐに戻ると思うけど…。」


 私は、そう言いましたが、結局宿に着くまでヴァーテルはそのままでした。






 宿についてから私とアウラは少し散歩に出ることにしました。

 ヴァーテルも誘ったのですが、返事が返ってこなかったので、まだ、落ち込んでいるのでしょう…


「そんなに気にするものかな?」

「お姉ちゃん何の話してるの?」

「何でもないわよ!」


 やはり、山のふもとだからだろうか?

 町には大きな荷物を持った旅人がたくさんいます。

 それから考えると、私とヴァーテルはかなりの軽装で山に挑んでいた気が…

 いや、きっとあの人たちは旅人じゃなくて登山家でもっと高い山に登るのでしょう…多分…


「お姉ちゃん…そっち行っても行き止まりだよ?」


 アウラが、私の服の袖を引っ張りました。

 目の前には少し先でカーブしている道路があるのみです。


「まぁ言ってみたら面白いものがあるかもしれないから行ってみよう?」


 私は、アウラの手を引いてその道を駆けて行きました。

 読んでいただきありがとうございました。


 これからもよろしくお願いします。

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