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ひだまりの国  作者: 白波
第2章 東へ
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第18話 次はどの魔法を練習しましょうか…

 さて、旅をするために必要な道具を買いそろえた私とヴァーテルは、宿に戻ってきました。


「これで旅の用意はできたわけだが…。」

「何か問題あるの?」

「あぁ…昨日行ったとおりにお前の魔法の練習をしたいところなんだが、はっきり言って俺じゃ教えきれないところがあるし、俺も旅を早く終わらせるために早く目的を達成したいわけだ…。」


 そう言えば、ヴァーテルの目的は人探しだった気がします…


「私がどこまで独学でやれるか心配なの?」

「そう言う事だ…。」


 それに関しては、私も不安です。

 いくら本があるとはいえ魔法などそう簡単に使えそうにもないからです…


「まぁ基本魔術を1ヶ月で習得できたお前ならなんとかなるか…。」


 あれ? 基本魔術の習得にはかなり時間がかかっていると思っていたのですが、どうやらそうでもないようです。


「とりあえず俺は情報を探してくるからその間、魔法の練習でもしながら待っていてくれ…。」


 そう言い残すとヴァーテルは、ふたたび町の方に歩いていきました。





 私は、いったん部屋に戻って魔法学の本を開きました。


「えっと…どうしよう…。」


 1000ページはあるんじゃないかと思われるこの本をめくって行くのですが、何せ量が多いのでなかなか候補が絞れません…

 読み進めて行って気づいたのですが、この本は魔法の基礎知識だけではなくそれぞれの魔法属性の基礎的な部分についても書かれています。

 現にずいぶんと後ろの方まで見れば時空魔術に関する記述もありました。


「これは…。」


 私は、あるページを開きました。

 そのページには水魔術、火魔術についての説明が書かれていました。






 水魔術と火魔術

 この項では、ランクC-(シーマイナス)の魔術を習得し、次の段階へと進む方へのおすすめの魔術を二つほどあげる。

 水魔術と火魔術は比較的習得が容易であるが、火魔術が暴走し火災等になった場合に消火できるよう先に水魔術を習得することを推奨する。




 水魔術

 ランクCの下級魔術。大気中や周辺の川を流れる水を使う魔術で、習得を検討する際は水辺で修行するのがベストである。なお、水魔術の代表的な魔法として『流水演舞』があげられるが、難易度が比較的高いため『水流弾』から習得することをお勧めする。




 火魔術

 ランクCの下級魔術。大気中の可燃性空気と可燃物を有機的に接続させ火を起こし攻撃する魔術で、使用時や修行をする場合は、周りに味方や一般人がいないか確認してから行わなければならない。火魔術の代表的な魔法として『火炎山』があげられるが、『火炎山』は、火魔術の中では、最も難しい魔術のため『火炎弾』から習得することをお勧めする。

 なお、この魔術を使用した後は、水魔術等を使って消火しなければ大惨事につながる可能性があるため注意する。





 私は、このページを読み終えたところで本を閉じます。

 次のページから水魔術と火魔術についてもっと突っ込んだ記述がしてあるのですが、とりあえず休憩を入れます。


「はぁ…下級魔術とは聞いたけどこれほどとは…。」


 この書き方だとおそらく水魔術はランクCの中でも結構下の方に来るのだと思います。


「まぁいっか…別にそんなことを気にするわけでもないし…。」


 私は、水魔術のページを開きました。





 水魔術

 この項では、水魔術について詳しく述べるが、水魔術に分類される魔術をすべて習得したい場合は、『水魔術の基本』の購入を推奨する。




 水流弾

 その名の通り、水の塊を相手にぶつける魔法。主に大気中にある目に見えない水を使うことが多いが、弾を大きくしたい場合などは水辺の近くでやる方が威力が上がる傾向がある。これは、大気中にある目に見えない水よりも目に見える水の方が多いからとみられるが、因果関係については不明である。






 この説明文のすぐ下に図が描かれており、大きな水の塊を頭上に出している男性が描かれていました。


「まずはこれから練習してみようかな?」


 私は、濡れてもいい服に着替えて外に出ました。

 読んでいただきありがとうございます。


 これからもよろしくお願いします。

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