第三話、少女、知る。
食事が終わり、冒険者たちが死体を配置しにいき、ミリカと二人きりになったので聞きたいことを聞く
「七罪の魔人って何?」
「それはね、百年に一度訪れる世界の厄災、傲慢、強欲、色欲、嫉妬、暴食、憤怒、怠惰この七つを司る魔人なの。分かっていることは、魔人にはそれぞれ罪人の証と呼ばれる痣が現れる。それに特有の魔法も使えるそうよ。魔人になる前犯した罪の重さによって魔人の強さが変わって、人類に甚大な被害を与えた魔人を名前持ちって言ってそれぞれ名前が付くのよ。」
「この時代の魔人四人とも名前持ちで懸賞金もかかってるの。」
「じゃあ次、魔術師、勇者、ぶくぶく太った金色の男について教えて欲しい。」
「わかったわ。魔術師それは魔術を行使するもののこと。私たち教会員は少し違うんだけどほとんど同じかな。さっき話した魔法っていうのは本来魔女、魔人のものなの。三百年前の七罪の魔人の一人『優越の魔女』っていう強欲の魔人が人間にも使えるようにって教えたのが魔術。神のお力を寿命を削って使わして頂くのが私たち教会員なのよ。勇者は神に選ばれたものがなる役職みたいなもの?かな。すっごい強いんだって、他は情報が秘匿されてるから教えてあげられない。」
「ぶくぶく太った金色の男って何?私も分からないわ。」
「周りに全身鎧の人がいっぱいいて偉そうだった。」
「それはね。王様。シャワ王この国の一番偉い人かな。税の取り立てが多くてあなたみたいな捨て子を増やしているの。困ったくそデブだわ。」
「困ったくそデブさんなんだ。その人は孤児を助けない、私はそいつに怒ってるの。」
「そうなのね。ふふっ」
ミリカはそう言いながら優しく微笑んだ。
「私のことはミリカお姉さんと呼んでほしい。だめ?」
「いいよ、それくらいなら。教えてくれてありがとうミリカお姉さん。」
「じゃあお姉さんと一緒に教会でお仕事しましょうね。」
「する。」
名無しの少女はまだ気付いていない。召喚にて実は能力を貰っていること。もう人間ではなく魔人であり、それがばれるとどんな扱いをされるのかを。
そうして少女は教会No.1の実力を持つ修道士ミリカと教会御用達の凄腕冒険者とともに町を目指すのであった。




