特別番外編・竹取の3匹の子豚《改編》75
楽しいケーキ?
※シュイ視点※
ジーとヒカリを見て、
いったいどうする?
ヒカリの性格から考えられる事は、先程の私達に聞いた意見の全て考慮するはずだと思った。
確か、
私は冷たいケーキ♪
シオンは…飲み物に合うケーキ…
ミカは種類が多くて選べない様子…
るみ子さんはヒカリの愛の有るケーキ…
うさ奈さんは楽しいケーキ…
これらを纏めると、どんなケーキを出すのか、正直に私は疑問だった。
ヒカリはテーブル前に着くと、時空ボックスからまずはテーブルほどの巨大なお皿を出した。
そしてナレーションみたいにヒカリは言い回しで、左手にマイクを持っていた。
「これから出てくるのは、摩訶不思議な楽しいケーキです。」
「へ?」
「摩訶不思議?」
「はい?」
意味が理解が出来ず私とシオンは瞬きをして、ミカとうさ奈さんは不思議な顔になって、楽しそうな顔にるみ子はなった。
指をパチンとヒカリは鳴らすと電気が消えて、直ぐにお皿に電気の光が集まった。
「では、お楽しみです。」
時空ボックスから、ふわふわと浮かぶ巨大なお皿ぐらいの大きさのチョコケーキのスポンジが現れて、そのまま綺麗にお皿の上に乗った。
ヒカリは右手の人さし指を動かして、時空ボックスから一直線な伸びて、まるで生きてるかのようにケーキの上にチョコのクリームが綺麗に一面に広がって、その上にイチゴが隙間なく置かれた。
ゴクン…
美味しそう…
生唾を飲んだ。
既にこの時点だけでも、十分に美味しそうだった。
今度は時空ボックスから、綺麗な複数の色の虹色のクリームがイチゴの上に覆い被さって平らにして、チョコのスポンジケーキ置かれて、その上に白い生クリームが綺麗につけられた。
この虹のクリームは?
口元からミカとうさ奈さんは涎が出て、
「この時点で美味しそう…」
「そうね♪」
「こちらの世界の虹のクリームも使ってるし、ポイントも高いッス♪」
そのるみ子さんの言葉に私は、
「虹のクリームって、何?」
「知らないっスか。」
「虹のクリームは、こちらの世界では、祝福の意味が有るッスよ。味は食べた時に個人差で変わる未知の大人の味で果物の相性が抜群ッス♪」
右手の人差し指を立てて説明をしてくれて、
「センス良いわね。両親が生きてた時によく誕生日で虹のクリームは使ってて懐かしいわ。」
「虹のクリームは最高♪」
「ブラボー♪」
頷いてシオンも納得して、うさ奈さんは両手の親指を立てて、ニッコリとミカはなった。
周りの反応を見て、
へ?
まさか…!?
虹のクリームを知らないのは、私だけだと思った。
時空ボックスから、その上に様々な色のチョコレートの塊が数カ所にゆっくりと置かれた。
マイクを持ったヒカリは、
「何が出来るかな? 何が出来るかな?」
「何が出来るかは…」
と言ってチョコレートは溶けて混ざるよう直ぐに形が変わって、ミニチュアのピンク色と赤色の♡型の観覧車、緑と白いコーヒーカップ、茶色と白色の馬のメリーゴーランド、白色のジェットコースターとオレンジ色の♧型の乗り物で、右の端の♤型の家には『悪夢の死の館』と帝国語で書かれており、水色の液体の上に♢型の乗り物が浮いて回っており、左の方に緑色の大迷宮が広がっていた。
最後に中央に半透明な塔の展望台があった。
これには私を含めて、
「凄い!」
「しかも…アトラクションは動いてる!?」
「摩訶不思議♪」
「楽しそうッスね♪」
シオン、うさ奈さん、ミカ、るみ子さんは当然の反応だった。
例えるなら、不思議なケーキの遊園地だった。
そしてヒカリは、
「るみ子さん、四つの椅子を壁際に置いてください。」
「了解ッス!」
直ぐにるみ子さんは椅子を壁際に置いて、
「皆さんは、そちらの椅子に座ってください。」
「え?」
意味が解らなかったが、私達は椅子に座って、時空ボックスから私達の姿のお菓子で出来た人形が出て、私達の掌の上に乗った。
不思議な顔で私はなって、
「コレは?」
「皆さんがこの人形に魔力を少しだけ流すと、この人形でケーキの遊園地は遊べます。」
「!」
そう言われて、直ぐに皆は魔力を流した。
「では、そのまま目を瞑ってください。」
ヒカリの言われるままに目を閉じた。
そのまま人形を空中に浮かして移動させた。
※※※
※???※
そして、
「目を開けてください。」
言われるままに目を開けて、私達は先程のお菓子の人形になっていた。
周りを見て、向こうの世界のお菓子で出来た動物の着ぐるみ達は楽器を吹いており、黒いハット被ったクマの着ぐるみは看板を『ようこそ♪ ケーキのワンダーランド♪』と見せた。
「!?」
それぞれは驚くと、ヒカリが作ったケーキの上の遊園地に私達は居り周りを見渡して、上には部屋の中で無くて空が広がっていた。
不思議な顔で私、ミカ、うさ奈さんは、
「ここは?」
「へ?」
「ケーキの上?」
「はい、そうです。」
ヒカリは返事をしてシオンは、
「どうして、私達をケーキの上に乗せたのよ?」
「説明しなさい。」
少しだけ怒った様子だった。
不思議な口調でヒカリは、
「あれれ?」
「おかしいぞ?」
「確か『楽しいケーキ』と意見にご要望があり、ケーキの上で遊べるテーマパーク的な方が良いかと思ったんですが…」
「確かに、それは、うさ奈さんが言ってたわね。」
わざとらしいく言葉を返すと、シオンは否定が出来なかった。
ここで冷静なるみ子さんは、
「因みに元の身体に戻らないッス?」
「意識を自分の身体にイメージすれば戻せますが、その場合は二度ケーキの上に乗れません。こちらで傍観者になってもらいます。」
質問をヒカリは返すと、こんなアトラクションを目の前にお預けは、
「え!」
「うーん、それはそれで…困るわね。こんなアトラクションをみたら興味が無い訳でも無いし…」
驚いた顔でシオンはなって考えられる。
「興味が湧くッスね♪」
「いや、これは遠回しのあたしに対するオーナーの愛ッスね。」
ニコニコしてるるみ子さんはヒカリの声の方を見ていた。
困惑した顔でうさ奈さんとミカは、
「それは、それで……色々と迷う?」
「食べたいけど…ここで遊びたい……どっちを選択すれば良いの!!」
それぞれは迷った。
そこにヒカリは、
「じゃ、遊ばずにこちらに戻って、ケーキを食べるだけにしますか?」
「僕はどちらでもいいですよ。」
「ここまで来たら、遊ぶわよ!」
シオンが言うと周りは頷いた。
「一応、そのアトラクションよっては様々の指定されたルールがあり、♤型の建物は入る事はオススメしません。出来れば他のアトラクションをご利用して下さい。」
「一番気になったのに…」
注意事項に私は、この中で一番興味があった。
そのままヒカリは、
「一言で、入った方のみ『デスゲーム』が開始されて、周りを疑うトラウマになるかも?」
「本気で入った方をケーキの世界では、何処までも狙われます。なので……興味本位で入らないで下さい。勿論、この世界で死んで元の身体には戻ります。」
「前に向こうの世界のお化け屋敷は、霊感も無く偽物の幽霊で雰囲気半減の所が多いから、シオンさんにつまらないと言われたので、スリリングに恐怖感を与える物が良いかと、成り行きで作りました。」
そう説明されて、流石のシオンも震えていた。
「確かに言ったけど、そんなハードにはちょっと私でも怖いわよ。」
「なら、他の物で遊んだら良いッスよ。」
「そうよね。」
肩を叩かれてるみ子さんに言われて、シオンはジェットコースターに向かった。
私も興味があったけど、内容を聞くの限りはヒカリは手を抜く事はしないので、今回は諦めて、他のアトラクションで遊んだ方が無難に思えて、私とミカと観覧車に向かった。
動物の着ぐるみ達もそれぞれのアトラクションに移動した。
そして残ったのはるみ子さんとうさ奈さんだけになった。
「あたしは、ラビット族でデスゲームは、燃えるッスね♪」
「殺し愛ね♪」
「デスゲームとは、良い趣向……高評価♪」
「逃げるのはラビット族じゃないっス。」
「るみ子のオーナーはサイコーね♪」
迷わず2人は♤型の建物に向かった。
続く
いつも読んでくださりありがとうございます。
また読んでくださると幸いです。
急遽、4月1日が仕事になったので早目に投稿です。
次回は4月6日0時頃の投稿予定です。




