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転職したーいって叫んだら、異世界の傾国の王になった件  作者: MOKO773
第一章 王の国へ

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2 . 王、自己分析する

大臣達を一喝後、自室に戻る。

鏡の前に立ち、自身の容姿を確認する。年齢は20代前半、金髪、細身。顔は、まあ悪くない。私の好みではないが。

それにしても、この王様、若くない?

まじまじと鏡を見ていると、背後から側付きの女官が近寄る。

「お着替えをなさいますか。これから、茶会です」

茶会のために着替えるのか?

「いやいい。このまま行く」


「ところで、名前を教えて」

「え!?」

女官の頬がぽっと赤らむ。しまった、いま私は男だ。それも、王。変な期待をさせてはいけない。

「いや、やはりいい」

踵を返して部屋を出ようとしたら、背後から勢いよく女官が名乗った。

「セラフィーナです!フィーナと呼んでくださいっ」

いやいや、愛称呼びはまずい。

王は振り返らずにひらひらと手を振り、部屋を出た。


 茶会の会場に続く長い廊下を護衛騎士と側近とともに進む。

「陛下、茶会は2時間。その後、1時間の財務大臣との会議、晩餐室にて19時に外務大臣と会食です」

眼鏡をかけた生真面目そうな側近が、歩きながら早口で説明する。

「茶会は30分。財務大臣との会議は20分。夜は一人で食べたいので、外務大臣との会食はキャンセル」

側近の頬がピクリとする。

「しかしー」

側近の言葉を遮り、足を止めて言う。

「何か?」

向き合った時、側近の顔が少し歪んだが、直ぐに表情を正す。

「承りました。陛下」


側近は深々とお辞儀をして、予定変更の調整のため王の一行から離脱した。

この王、側近にこれまで口答えしなかったのかな。


私がこの体に入る前の王は、国が傾くほど悪い王だったのか?

それとも、傾国の美女のようにこの王は美しいから、大臣や側近にナメられているのかもしれない。


王の自己分析はひとまず置いておいて、この国を分析した結果、まずは人事改革が急務であることが分かった。


まずは側近から着手しよう。

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