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第6話 反応実験
「……また心拍や発汗の記録? 深雪の頼みだから付き合うけど」
久慈真理子は、少しばかり気怠げな声で言った。
私は頷き、柔らかく笑んだ。
「助かるわ。ただ今回は、部位を少し変えてみたいの。
乳頭部の反応を測れば、神経の働きをもっと正確に追えるから」
久慈は眉をひそめたが、それ以上は言わずに解剖台へ身を横たえた。
「診察なんでしょう? なら……仕方ないわね」
壁際には金属ケースが整然と並び、その中には心拍や発汗を測るセンサーと一緒に、乳頭を覆う小さな吸着型ユニットが収められていた。
診察用と説明されれば、たしかにそう見えなくもない。――久慈はそう自分に言い聞かせた。
私はそのユニットを取り出し、彼女の乳頭に装着する。
カチリ、と音がして、久慈の肩が小さく震えた。
――記録。
乳頭部に即時応答。閾値低下を確認。
刺激に対し過敏な反応を呈す。
「やはり、あなたの乳頭部は正直ね。触れるたびに答えを返してくれる」
小さく囁くと、久慈は睨み返したが、呼吸は確実に乱れていた。
観察記録
被験体:久慈真理子
実験結果:乳頭部に顕著な快楽応答を確認。
診察の延長としてデータ化。次段階での複合刺激実験に適性あり。




