↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女医乃深雪の記録ー快楽の追及ー日常侵食編  作者: 女医乃深雪


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/147

第8話 乳房観察

久慈は研究室の解剖台に仰臥させられていた。

身にまとっているのは淡い青色の患者着。だが前合わせは大きく開かれ、乳房と下腹部だけが露わにされている。

他の部位は布で覆われているのに、照明が落ちるのは決まって露出部分だけだった。

その配置は、まるで「観察のために切り取られた標本」を強調しているかのようだった。


深雪は無言で近づき、患者着の前合わせを静かに外した。

左右の乳房が解放される。臨床で一瞬触れることはあっても、こうして真正面から持続的に観察するのは初めてだ。


「張力、十分……乳腺の厚みは年齢相応以上。皮膚温、わずかに上昇」

淡々と呟き、記録用のペンを走らせる。


張りのある乳房。薄い皮膚を透かして血管が浮かぶ。

乳輪は整い、乳頭は緊張で収縮しつつも柔らかい膨らみを保っていた。

汗が表面に膜をつくり、光に反射して紅潮や鳥肌が浮き沈みする様子までもが克明に見て取れる。


「……やめて」

久慈が小さく首を振った。手首の拘束がわずかに音を立てる。

羞恥と苛立ちが入り混じるが、深雪の視線は一切揺るがなかった。


「記録だから」

その一言だけを返し、さらにペンを走らせる。


やがて深雪は視線を下へ移し、声を落とした。

「次は膣前壁。同期刺激で、より正確なデータが得られるはず」


久慈の体がびくりと震える。だが深雪は気にも留めず、淡々と準備を始めた。

ゴム手袋の擦れる音。消毒液の匂い。

ステンレストレイに並べられたプローブが、無機質な光を反射する。

冷たい金属の輝きが、次に待ち受ける観察の段階を予告していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。