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勇者を探して【旅立ち】

ゲーム仕立てのファンタジーを、書こうと思って書きはじめたこの作品。


初めはノリノリで書いていましたが、途中で読み返してみた途端、ゲンナリしてしまい、書き直す気力も湧かなかった。


全てにおいて、描写がイマイチ。



 俺達は今、旅の途中だ。

 世界を暗黒で包み込んだ魔王を倒すため、世界各地を巡り、勇者というヤツを探しているんだ。


 ことの始まりは簡単だった。

 俺達の村の、占い師兼薬剤師兼嘘つきの村長が、俺達四人を捕まえて言ったんだ。

「今、世界には、魔王という邪悪な存在が、民の生活を脅かしている。お前ら悪ガキは、村にいても、害虫とたいして変わらない。よって、勇者を探して旅立て。勇者の特徴は、耳が長くて、目が青く、髪の色は白銀で、豚鼻をした身長140cmのチンチクリン。魔法を使えて、剣の腕も凄いとしておく」

 イマイチ納得出来ない話だったが、その日を境に、村人の態度が急変し、俺達四人は、村を追い出されるようにして、冒険に旅立ったんだ。

『しかし、どうして俺達の親まで、みんなと同じように、追い出したんだろう』

 そうして旅は、始まった。まずは、隣の町で装備を揃えなければいけない。この村人からくすねてきた金で。

 隣町までは、徒歩10000歩といたって近い。俺達は、町に入ると一目散に武具店に飛び込んだ。

「はい、いらっしゃい。兄ちゃん達、まずはギルド証を見せてくれるかい」

「何? ギルド証って?」

「ギルド証がないと、武具は売れないよ。もし冒険者として、武具が必要であれば、まずはギルドに冒険者登録してくることだね」

 武具店の店員は、冷やかしの客かと言わんばかりに、大きくため息をつくと、手で追い払った。

「なんだよ……、冒険者ギルドって……」

「そんなの、俺が知るわけないだろ!?」

「ねぇねぇ、あれ何だろ? 風船浮いてるよ。風船」

「どこにあるのかしら? ギルドって」

「ねぇねぇ、風船浮いてるよ」

「冒険者ギルドか……。ちょっと町の中を、うろうろしてみっか!?」

「風船浮いてるよ。風船がフワフワしてるよ」

 約一名の集中力が、既に切れかけていたが、俺達は冒険者ギルドを探して、そんなに広くない町の中を探索した。

 武具店から道なりに、東に進んだ所にそれはあった。

「そう、ここ! 風船が浮かんでる!」

「だ〜!! ノピノプ! 風船風船うるさい!」

 でも、よく見ると、確かに風船の数が尋常でない。

「あの風船、くれないのかなぁ……」

 少しやり切れない気持ちで、ギルドの中に入ってみた。ノピノプだけは、能天気だったが。

「お、兄ちゃん達、冒険者登録かい?」

 ギルドに入るや否や、受付のイカツイオッサンが話し掛けてきた。

 俺達が、互いの顔を見ながら、軽く頷くと、「四名様ご案な〜い!」と、楽しそうに言うと、店の奥へと通された。

「あらあらあらあら。若い冒険者さんだこと。じゃあ、今からやってもらう事の、説明をするわね」

 受付の隣の部屋で待っていると、化粧の厚いオバハンが話し掛けてきた。

「今から坊や達には、冒険者分別用の試験を受けてもらうわね。試験といっても、学力テストなんかじゃなくて、身体能力テストと、少しの解読テストだから安心してね。その結果によって、坊や達の今の職業が決まるわよ。だから、真剣に頑張ってね〜」

 そのまま、有無を言わさず、重量上げや持久走。動態視力テストや、速読テスト等を、嫌になるまでさせられた。

 全てのテストを終え、グッタリとオバハンの部屋で倒れていると、受付のオッサンの呼ぶ声が聞こえた。

「兄ちゃん達の結果、出たよ。今から一人ずつ発表していくから、発表された人は、このギルド証を受け取ってね」

 慌てて受付に行くと、オッサンがやけに馴れ馴れしく話し掛けてくる。しかし俺達はどうすることも出来ず、ただオッサンの次の言葉を待つしかなかった。

「それでは一人目! パパパ・ンパ・ペペンペン君!」

 名前を呼ばれた俺は、無意識に「はい!!」と返事をして、オッサンに近付いた。

「パパパ君は……。筋力20点・速さ10点・判断力5点・知識1点で、…………悪ガキに認定されました!」

「ちょっと待てよ! 職業【悪ガキ】ってなんだよ! ありえねぇだろ!」

 文句を言う俺を他所に、オッサンはギルド証を差し出している。

『クソッ! 職業【悪ガキ】って何だよ!』

 気に入らなかったが、仲間がニヤニヤしながら後ろから突くので、仕方なしにギルド証を受け取った。

「パパパ最高じゃん! 職業【悪ガキ】笑える〜! 既にネタ。冒険が始まる前からネタだよ! 流っ石パパパ!」

 ニコムリンは、面白そうに俺をからかっていたが、名前を呼ばれると、「俺は戦士か盗賊か? 悪ガキ以下なんてないだろ〜!」と吐き捨ててから、オッサンの所へ向かって行った。

「はい! それでは二人目! ニコムリン・ヨボヨボ・フリフリン君。君は……、筋力10点・速さ15点・判断力2点・知識−20点で、…………パシリに認定されました!」

「はぃぃ!? 職業【パシリ】って、冗談じゃねぇぞ! どうして俺が、パパパよりも下なんだよ! 職業【パシリ】って何だよ! 説明しろよ! おいオッサン、それしまえよ! しまえっつってんだろ!! 受け取らねぇぞ! そんなギルド証、いらねぇ!」

 喚き散らすニコムリンをオッサンから引き離し、オッサンからギルド証を受け取った俺は、ニコムリンに近付いて「パシリ」と、一言だけ言って胸元に置いてやった。

「それでは三人目! ノピノプ・ボポン・アイヤーン君!」

 名前を呼ばれたノピノプは、嬉しそうに立ち上がると、スキップしながらオッサンへと近付いた。

『アイツ。俺達の職業、聞いてなかったのかよ……』

「それではノピノプ君は……、筋力30点・速さ10点・判断力15点・知識10点で、…………戦士に認定されました!」

「はい! ありがとうございます!」

 ノピノプは、普通にギルド証を受け取ると、俺達のところに戻ってきた。

「って、納得出来るかぁ!」

「そうだ! どうしてノピノプが戦士なのに、俺とパパパが、【パシリ】と【悪ガキ】なんだよ!」

「ノピノプ! どんな裏技使った!?」

「金か!? やっぱり世の中金か!?」

「はいはい。そこまでね。じゃあ私、名前呼ばれたみたいだから、行ってくるね」

 ノピノプに掴み掛かる、俺とニコムリンを引き離すと、サラはオッサンのところまで行った。

「それでは最後だね。四人目! サラ・デ・リーリアさんは……、おお!! これは凄い! 筋力75点・速さ60点・判断力80点・知識150点で、…………WMマスターに認定されました! お嬢ちゃん凄いねぇ!」

「あの……、すいません……。WMマスターって……何ですか?」

 茫然と立ちすくむ俺達を他所に、サラはオッサンに質問している。

「お嬢ちゃん知らないのかい!? WMマスターってのは、戦士系職業のTOP、ウォーリアと、マジック系職業のTOP、Mマスターをどちらも兼ね備えた最高峰の職業のことだよ。……ギルドに初めての登録で、こんな職業になる人なんて滅多といないから、お嬢ちゃん本当に凄いよ。あの兄ちゃん達を、しっかり守ってやりな! はい、これプレゼント。初級の魔導書だよ。アタック系マジックと、ヒーリング系マジックの基礎が書いてあるから、よく読んでおいてね。初級以降のマジックについては、魔導書店で購入する手もあるけど、閃きで身につけるって方法もあるから、頑張ってね」

「どうしてサラが……」

「納得いか〜ん!」

「サラちゃん凄〜い! サラちゃんがリーダーだね!」

 最後の聞き捨てならない言葉に、ニコムリンと俺が、ノピノプにぶちギレたのは、言うまでもない……。


 ところ変わって、またもや武具店。

「兄ちゃん達、ギルドへ行ってきたのかい? じゃあ、ワシも商売始めようかな。で、誰から買うんだい」

 俺が初めに店員の前に立ち、ギルド証をカウンターの上に置く。

「ふ〜ん。悪ガキぃ!? じゃあ、これしかないな。短い金属棒と青いオーバーオール。合わせて100Gだな」

「なんだよそれ! もっと強そうなヤツいっぱいあるだろ!」

「すまんなぁ兄ちゃん。悪ガキには、悪ガキ専用の武具しか、売ることが出来ないんだ。気に入らないのならば、強くなって、もう一度審査を受けてみな! で、買うの!? 買わないの!?」

 そこまで言われたら、買うしかない。仕方がないが、その武具? で我慢することにした。それでも、ニコムリンよりはマシだったが……。

 ニコムリンの職業は、【パシリ】。出てきた武具? は、ペーパーナイフと赤い体操ジャージ。合わせて50G。笑ったらいけないとは思いつつ、爆笑してしまった。ニコムリンは、半ギレだったが、何も言わなかった。

 ノピノプは戦士らしく、鉄の剣と皮の鎧を購入した。ただ、納得がいかないのは、どうして鉄の剣と皮の鎧のセットが80Gだ! って事だ。俺の軟弱武具? よりも安いじゃねぇか!!

 サラの職業は、高Lv.過ぎるらしく、職業に合った武具を買う事は、出来なかった。

 それでも、俺達の中で一番高額の1500Gを支払い、鉄の杖と鉄の盾、鉄の鎧に鉄の兜と鉄のブーツを購入した。

 金が一気に無くなってしまったのだが……。

 店を去ろうとした時、店員に呼び止められた。

「おいおい、兄ちゃん達忘れ物だよ!」

 と突然手渡された四角い箱。

「何だこれ?」

 不信感いっぱいに、いろんな角度から、箱を眺めてみる。

「それは、冒険者御用達Lv.Upカウンター。モンスターなんかと戦って、強くなった? って頃に音がなる。しかも、ギルドで判定した君達の能力が、見れるって代物だ。プレゼントだから、持っていきな!」

 店員の説明は、ちんぷんかんぷんだったが、タダで貰えるらしいので、一応貰っておく事にした。

『さあ! 勇者を探す冒険の始まりだ!!』



☆パパパ:悪ガキLv.1【攻撃力10 防御力5 速さ5 魔法攻撃力15 魔法防御力15 生命力60 魔法力0】


☆ニコムリン:パシリLv.1【攻撃力8 防御力2 速さ10 魔法攻撃力0 魔法防御力0 生命力50 魔法力0】


☆ノピノプ:戦士Lv.1【攻撃力30 防御力25 速さ10 魔法攻撃力0 魔法防御力20 生命力100 魔法力0】


☆サラ:WMマスターLv.1【攻撃力65 防御力50 速さ35 魔法攻撃力75 魔法防御力55 生命力350 魔法力140】


『なんなんだ! 同じLv.で、この強さの差は、よ!! あ〜あ、マジやってらんねぇ!』




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