月と太陽
澪央は、朔夜と颯太に
ここにくる前に見た夢の話をした
「太陽の魔法使いを探すように言われたってことは…妙に急かしてるけど、そうだなぁ。
童丸!君魔法使いと人間の区別に敏感だね。」
「うん。さくやのことすぐわかったよ」
そう言った朔夜は少し考える。
そして、童丸を抱っこしながら
「じゃあ、童丸にお願いがあるんだけど
聞いてくれるかな?」
「どうまるにできる?」
「できるよ。太陽の魔法使いがいたら
澪央とミレイにすぐ教えてあげてほしいんだ。」
童丸はコクンと頷き
「わかった。いたらすぐおしえる。」
颯太が突然立ち上がった。
「俺思ったんだけど、朔夜っていつから
魔法使いなの? 俺と澪央なんて最近だけど
朔夜は、なんつーか…慣れてる?」
朔夜は、ふわっと笑う。
「澪央と颯太と同じ20才の誕生日に、魔法使いになったんだよ。慣れてる?うーん、違うよ」
「えっ?」
「月と太陽の魔法使いは
もっと早い段階で魔法使いの話を聞くから、
魔法使いの予習の時間が沢山あった。要するに英才教育?って言うのかな?」
颯太も俺もよくわからなかった。
だけど、月と太陽は恐らく地位の高い
魔法使い。
「自然界のエネルギーの元祖?みたいなものかな。だからだと思うよ。」
朔夜が、さらっと言っていた。
澪央は、
「なんかよくわからんけど壮大な話だな。」
とポカンとしている。
颯太は颯太で
「俺がもし、太陽の魔法使いだったら、なんか
ゾッとするわぁー。」
何て言っていたが。
太陽の魔法使いの居場所の見当もつかないし
やみくもに探すのはどうかと
皆の意見が合い、
まずは明後日。モデルのバイトに行きますか。
時間はなかったけど
澪央は腹筋を初めて
颯太もランニングをはじめた。
そう、気休めだ。
澪央は走りながら、
朔夜の言葉を思い出していた。
「モデルもそうなんだけど、魔法使いの
任務、本格始動だね。」
そう。果てしない物語が
始まった。




