苦手なのに。
朔夜は微笑みながら
説明してくれてるんだけど、
「その神社仏閣の人達には、いわゆる
お祓いをしてもらうんだけど…
怨念が残ったり、
天に向かう途中で迷子になっちゃう。
そんな時、魔法使いの出番になるよね」
「でっ出番になるよねってどうしてぇー
俺マジで怖いわ!」
「澪央の気持ちもわかるけど、仕方ないよね
魔法使いは、もう家系で決まってるから
抗えない。」
「水瀬家の家系の事は聞いたけど、さらっとだったし。よりによって
魔法使いって何だよもう!一体俺の先祖は
いつの代から魔法使いなんだよ。まさか
石器時代とか、縄文時代とか?遡る?」
俺は、そう聞いてみた。
だっておかしいだろうよ。
「うーん。俺が思うに、石器時代怪しくね?
石で色々道具作ってたんだろ?
ついでに魔法石も作ったんかな?
縄はなんか…違くね?」
そんな閃きしか出ない颯太に
引く。嫌いじゃないけど。
朔夜が、
「家系の話はお爺さんに聞くといいよ。
何かわかるかも。話を戻すけど、いい?」
戻さなくていいわ。オバケ怖いっしょ。
「あっ、そうだった。で、俺達は何をするの?」
颯太が聞く。
「うーん。今説明しても、呪文ひとつ、君達まともに覚えないよね?
ミレア、そうだよね?」
ミレアが羽根を高速でパタパタさせながら
「澪央も颯太も実践で理解するタイプ!」
イグニは頷きながら
「まぁ、そうだね…呪文もスマホのメモ使いながらなんだよな。」
朔夜が
「まぁ、やり方なんて人それぞれだよ。
でも今回の藤井さんの件だけど…
明後日、撮影あるし。一緒に行こうよ」
颯太が「まさか、俺と澪央もモデルやるとか?」
「そうだね!事務所には、澪央と颯太の事
伝えてるから。」
伝えてるって…もう決定事項かよぉ。
てか、そんな軽くていいのかよ。
モデルだぞ。
やっぱ無理だろ。
俺はかなり本気で
「嫌だよ!モデルはもちろんそうだけど、
カメラマン怨霊背負ってるなら余計無理!!」
と抗った。
朔夜の顔がキリッとする
「大切な事だから、やってもらう。
藤井さん、撮影中は普通だから。
それから澪央、童丸は絶対連れてきて。
鬼は味方になれば万能だから。」
また子連れかよ。なんて俺はぶつぶついいながら、ふと思い出した。
「そう言えば、ここに来る前に俺疲れて
寝てたんだけど…」
俺は夢で見た話を始めた。




