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臨界マジックヒストリー  作者: コラソン


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月はキレイ

森の中へ行く途中、

「で。どうするんだよー、イキナリ

仲間ごっこもないだろ?」

と颯太が心配そうに言った。


「うーん。話したらわかると思う。

月の魔法使いは、特別なんだ!!

魔法使い歴が長いからね、澪央と颯太より

把握できてるはず!」

イグニが自信満々で言っていた。


森の中。

10分位かなぁ、歩いた。

木や草が生い茂っていて、歩くのも大変だった


森の草木を抜けた。急に視界が広がる。

地面に短い草と花が咲いている空間に着いた。


大きな満月を背景に、月の魔法使い

クソイケメンが立っている。


まぁ、キレイ。

ん?感心している場合じゃねぇわ!


でも、辺りを見渡す。月がいつもより

ものすごく 大きく見えた。

なんか不思議で幻想的。


「はっ! 異世界? ここ、異世界なん?」

と俺はびっくりした。


月の魔法使いは、クスクスわらって

「異世界じゃないよ、普通の森です

あぁ、挨拶まだだったね。

はじめまして。

柊木朔夜と言います。もうわかってる

と思うけど、月の魔法使いです。

俺がみる限り、君達は

水の魔法使いと、火の魔法使い?」


うわぁ、イケメンに話しかけられたぁ

と俺は舞い上がり

「あっ。柊木朔夜くん?えっと、俺 水瀬澪央です。

水です! ところで…

柊木くん、モデルさんか何かしてますか?」


「おい澪央! 水ですってなんだよ!」

と颯太に突っ込まれる。



柊木朔夜が、颯太を見て

「大丈夫、わかるよ、

で君は火の魔法使いだね、名前教えてくれる?」

と聞いた。


はわわっとなりながら

「火! 火ですっ!あっ。違うぅ

朝倉颯太です!」颯太即答。



つられた顔面凶器が、

「どうまる!おにのどうまる!」

童丸が、急にしゃしゃってきた。


「ああ、童丸くんだね。僕にすぐ気付いてたよね。お利口さんだね。」


ほめられた顔面凶器は、デレデレしていた。

そうだよ。

皆イケメンに弱すぎる。


柊木朔夜が、肩に乗っていた妖精に

「ユエ、ご挨拶してくれる?」

と優しく言った。


パタパタとその妖精が俺達の目の前に来る。

「初めまして!月の妖精のユエです。」


ユエ。見た目がこれまた美しかった。


大きさは、ミレアやイグニと同じだろう。

顔は少ししゅっとしている。

全身の色は、シルバーホワイト。

首周りの色が紺。

耳はウサギの耳の様に長く、ピンとたっている。

目は、キュッとしたつり目。

透き通るシルバーの羽。


「ミレアです。隣にいるのはイグニ。

どうぞよろしくお願いします。」

と、ミレアとイグニがユエの側に行く。


颯太が「なんか、3匹そろうと可愛いな。」

と微笑んでいた。


だが、朔夜が、

「自己紹介も終わったし、

早速だけど、急ぎの案件があるんだ。

…要するに、魔法使いのお仕事です。」

と抜かした。


「えぇぇー!マジ?」と颯太。


朔夜は、にっこり笑って

「まじです。」

と言いながら、スマホの画面でマップを

見せてきた。


急展開。俺の気持ちは…

さっさと寝たいんだよぉぉー!くそー!!


腹いせに、「おい、ミレア。ユエはしゅっと

してるけど、おまえずんぐりむっくりな。」

と言ったら


ミレアが、パタパタ飛びながら

「澪央!!ゆるさないから!!」

と、短い足で頭をトコトコ蹴飛ばしてきた。


ってーなぁ。

魔法使いの仕事


じいじは、こんな生活をしてたのかぁ


なんて、大きな月を見ながら考えた







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