始まる時間は25時
皆がはしゃぎすぎたのか、
23時を過ぎる頃には疲れて眠る人も
チラチラいた。
俺も、疲れていた。魔法使いらしき
人も居なかったし、
そろそろテントに入るかな、なんて
思ったのにー!
俺は困惑した。
童丸の目がバッキバキ。
なんなら、今から遊びたおすんじゃねぇか、
コイツ。
「みおー、みれあは?」
あっっっっ!!
「ミレアの事すっかり忘れてた!!」
俺は急いでとなりに設営していた
颯太のテントに行き
「颯太ぁー俺ミレア怒らせて、ミレアが
消えたぁぁー!」
颯太は
「ん?ミレアなら、そこ。」
と指を指した。
テントの隅っこで、ミレアがプリプリしていた。
いた。よかったぁぁぁぁぁ!
「なんかミレアが澪央にデブって言われた
ってバチクソ怒ってるし、ぶつぶつうるせぇんだよぉ、魔法使いも見当たらないし
俺寝たいんだけどーー。」
颯太は、グッタリしていた。
「まほうつかい、いるよ。」
「ん?童丸ぅ、今なんて?」
颯太が目を丸くする。
童丸は、
「どうまる、みたよ。みおのテントのとなりの
となりにいるよ。」
「澪央のテントは、一番端だろ、…で
澪央の隣は俺…その隣…って、
俺の隣じゃねぇか!!」
颯太が気付いた。
まて。颯太の隣のテント?
どんな人か、見覚えが
………………ないぃぃ。
颯太が
「どうする?今行く?でも時間が
問題だよな」とスマホで時間を確認する。
24時47分。
俺は「今日皆疲れてたから、もう寝てんじゃないか?明日にしようか…」
なんて言ったが、内心面倒だった。
魔法使いを探しにきたのは間違いない。
だけど、この時間だ。子守りもしてたから
ダルかった。
イグニが
「月の魔法使いだから、夜派だから
心配ない」
なんだよ、その理屈。
俺は本音が漏れた。
「おいぃ、俺ダルいんだよねむいんだよ
寝たいんだよぅ。」と言ったが
「今日の目的はキャンプじゃないでしょ!」
ミレアがパタパタ飛んできて
「シャキッとしなさい!!」
頭をペシペシ叩いてくる
俺はいいかげんイラついて
「うっせ!!デブ!!」と返した。
ミレアが怒る。
俺とミレアのケンカに発展した。
イグニが止めようとしたけど
颯太が呆れて
「イグニ、ほっとけ。
澪央とミレアは小学生だと思った方がいい。」
ふと、
「どうまる、つきのまほうやさんのテントに
いってくるー」
童丸が、そう言ってテントから、トコトコ歩いて外に出た。
「おいぃーまてまてまてまて!
急に行くのは、だめ!」
と颯太が、童丸を止めようとテントから
出た。
俺も慌てて
「あっ、まってぇー」と
外に出た。
童丸が
さっさと月の魔法使いのテントの前に
行き
「ごめんくだしゃーい!どうまるだよー」
とすでに童丸が声をかけていた。
俺は小声で
「俺達、何の策もないじゃんか、
どーすんだよぅ」と怖じ気づいた。
それは颯太も同じで
「知らんがな、マジでついていけねぇわ
童丸さんよー」と困惑している。
月の魔法使いのテントの入り口が
開く。
中から長髪でシルバーヘアの
人物がでてきた。
その後ろで、パタパタ妖精が飛んでいる
その姿に
「えぇぇーイッケメンだぁぁあー!!」
と俺は驚いた。
颯太は颯太で
「うっわ!!顔面つよ!!美人!!イケメン!」
月の魔法使いと思われる人物が
少し微笑んで
「こんばんは。ここじゃ、周りに迷惑だから
あそこの森の中に移動しよう。」
そう言って歩きはじめていた。
俺と颯太が
メロ~と言いながら後を追った。




