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臨界マジックヒストリー  作者: コラソン


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18/27

鬼のキャンプ


朝から良い天気だ!

絶好のキャンプ日和だ!

行き先は山。


玄関に母と童丸が見送りに来たのはいいが、


「ねぇー、童丸ちゃん連れていってもらえないかな?朝から澪央と行きたいってグズッて大変なの、見てよ、ほら」

母が困っていた。


「ぐぇぇーぶぉえーゔーゔーみおぉー」

童丸がえぐえぐしながら、泣いている。


いい子にした所で、鬼だぞ?

口の端からキバも出てるし

ちゃんと頭に角もあるじゃん。


俺はキレながら

「キャンプに鬼つれてけって? 俺皆に何て紹介するんだよ!」


「いいこにするぅーエホっ、ぐえぉぐえぉ」

泣きかたが汚いな、童丸…。



「こぉーんなにかわいいのに?」


どこが?

母のカワイイがわからない。


このタイミングで颯太が来た。


大学は別だけど、魔法使いの仲間に会えるかも

しれないから、颯太にもキャンプに

来てもらう事にした


颯太が、泣いてる童丸に

「あれ、童丸ぅ、泣いちゃってどうした?」

と余計な事を聞いた。


「ぐえっ。みおどぉーぎゃんぷにぃぃ

いぎだいぃぃー」


「お!童丸も行くのか!!出る前に、トイレはすませような!!」と、颯太が童丸の手を引いてトイレに連れていった。


えっ!颯太正気か?


母は、「童丸ちゃんのお着替えとか

急いで用意するから!!」と

パタパタと居間へ行ってしまった。


肩に乗ってるミレアに

「おぃぃ、童丸なんて連れていったら

皆気絶しかねないから、何とかしてくれよ」

とお願いした。


ミレアは、

「任せて!!」と言って、何の呪文を唱えている


まってくれ。童丸を連れていくためなら

やめてくれ。


颯太が、満面の笑みの童丸を連れて戻ってきた


「皆が見ても童丸が普通の子供に見える魔法かけたから!」ミレアが言った。


童丸を見つめる…


鬼の子にしか見えなかった。


「普通の人が見たらただの子供に見えるから

安心して。澪央と颯太は魔法使いだから

本来の姿が見えてるだけ。

ほら、生き霊とかそういうのが見える

原理と同じだから」


ミレアの説明は理解できるけど

生き霊なんて見たくないなぁ。


童丸は、俺が小さい頃に使っていた

あ○○ん○んのリュックを背負って

ゴキゲンで俺達と出発した。


童丸を連れていって正解だ!と思ったのは

この日の夜の事だったけど、


そんな事は微塵も思わず

父親でもないのに、どうして子守りしながら

キャンプ行かないとダメなんだよ!


なんて俺はため息をついた。








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