泣き虫
鬼の子が、泣いている
「ぐぇぇーヴォォォー」
颯太が「泣きかた可愛くねぇなぁ。」
と言うと、
余計鬼の子が、泣いた。
ミレアが「いつまでも外にいるわけにも
いかないし…澪央の家に連れて帰ろう!」
すかさず「はぁ!?まて!嫌すぎるだろ!
魔法陣でさっと親の所に飛ばすとかあるだろ」
俺が言うと
イグニが「鬼の子、泣いてるだけで
悪い事してないから、無理だよ!」
「マジかよぉ!澪央んちって言っても
迷惑だろ!俺の家もやだ無理!」
ミレアの話だと、
カエルム·レミットで送還された敵は
宇宙の裏側にある
『星幽界』と呼ばれる場所へ飛ばされ
幽閉される。そこで指揮をとるのが
星幽界の神であり、魔法使いの
『セレネオス』
彼が送られた鬼や怨霊を浄化し、
精霊の姿にかえ、地上に戻している。
また、浄化されるまでに、200年
精霊の姿に変えるまで150年かかる。
話を、聞いていた颯太が
「ヤッベー。コイツ実質みなしごじゃん!
どうすんのー、もー!!」
「仮にペットにしても、成長したら
俺ん家壊れるよ、デカすぎて。」
今は鬼の子って言うくらいだから、小さい。
身長は、俺の膝上くらい。人で言えば
1才か…2才くらいか?
イグニがエッヘン!としながら
「鬼の子が大人になるまでに、800年かかるから
実質小さいままだよ!」と言った。
「とりあえず、コイツ裸だから
じいじん家いって何か着せるか…。」
俺はこの時、諦めていた。
連れて帰る以外、選択肢がないように
思えたからだ。
「その辺に鬼の子捨てたら、泣き叫んで暴走した挙げ句、この辺り火の海にしちゃうからね」
なんてミレアが言うから。
真っ黒コゲのじいじなんて見たくねぇよ。
鬼の子が、俺の背中に飛び付いてきた。
「俺、嫁もいねぇのに、子育てするのかよ…」
ため息が漏れた。




