ガクブルでも魔法陣かよ
ガクブルで喚く俺達。
膝が笑うってこんな感じなのか?
「ここここんなの、澪央も俺も
まだだめだってばぁぁぁぁ!!」
「だよなぁあ?
俺は、もっとメルヘン希望なんだよ!
ミレア何とかしろよ!」
「ちょっと!落ち着いて!!」ミレアが慌てるが
「おおおおちつけるわけ、ねーだろぉぉ」
と俺。
「コラコラ!鬼の子泣かせたら厄介だぞ」
とイグニも真剣だ。
颯太だって、
「知らねぇよそんなん!俺膝震えまくって
もーダメだって!!」
ミレアが叫ぶ。
「澪央!魔法陣出して!早く!!」
「ふぇ?」
「早く急いで!颯太も!!」
颯太がガタガタ震える手でポケットの中の
スマホを見る。
「ル…ルクスアルカーナ?」
颯太が辿々しく唱えると、
ブゥン
出た。颯太の足元に…足震えて
カッコ悪いけど、朱色の魔法陣が。
ミレアが「澪央!」
「俺?る、るる、るくすあるかーなっ!」
ブゥン。出た。俺の足元には
水色の魔法陣。
鬼の子は、俺たちを見て驚いたのか
「ンギェー」と泣き声をあげた。
「泣きたいのは俺たちだってば!このクソガキ!」
あまりの恐怖にキレた俺。
泣き止むはずなんてない。
「ブェェェーー!!」
余計泣き声が周りに響く。
泣き声が響く中、遠くから
ドスン、ドスン、鈍い音が聞こえてくる。
ミレアが、少し目を細めて
音のする方を見つめる。
「親鬼が来るよ」
近付いてくる、鈍い音。
周りの木が、揺れている。
電線も上下に波打つ。
キツネが、ぴゅーっと走って出てきた。
それも
あっという間に見えなくなった。
逃げたんだろうな。
親鬼はどうやら
こちらに向かって来るようだ。
ミレアが、「さぁ、これから戦いだよ!」
とキリッとした顔で言った。
戦いなんて知らねーよ?
俺達、魔法陣だして、妖精出してーの呪文
しか知らないし
「颯太も俺も、むりだってばぁぁぁ!」
魔法陣の上で震える。
どうなるんだ?俺死ぬの?
来週皆でキャンプいくんだよ!楽しみなんだよ
死にたくない!ケガすら無理やだ!
どうすんの
この状況!!




