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次なる街ネクスト〜温泉街〜

本作品も、明日で1ヶ月となります(^^)

毎日更新出来るのも、応援してくれている皆様のお陰です( ^ω^ )

これからも応援よろしくお願いします(°▽°)


「この間は悪かったな。」

 俺は、ヴァンとシャイン、シグレに謝罪した。


「気にすんなよ。」

 ヴァンは、俺が急にログアウトした件について理由を知っているので、それ程気にしていないようだ。


「結局どうなったの?」

 シャインが事の顛末を知りたがったので、掻い摘んで事情を説明した。


「……そんなことが。悲しい結末ですね。」

 シャインは、悲しげな表情で俯いてしまう。


「それにしても、何でクラウドはそんなに詳しいのかしら?」

 シグレは、余りにもクラウドが今回の事件について詳しく知っているので、不思議に思ったようだ。


「ちょっとな。」

 あまりよく知らない仲で、職業を明かすのは、ちょっとな。


「シグレ、あんまりリアルのことを詮索するのは。」

「そうね。」

 スノウのフォローによって、シグレから追及を回避する事が出来た。


「あの〜、クラウド様。」

 俺達がギルド内で会話していると、不意にプルクラさんから声を掛けられる。


「次の街、ネクストまでの護衛依頼があるのですが、いかかでしょうか? そろそろ次の街まで行かれるとお聞きしたのですが。」

 護衛依頼か。そろそろ次の街に行ってみようと話していたところだったから、いい機会かも知れないな。


「護衛依頼受けます。」

「本当ですか? 助かります。」

「いつが出発になりますか?」

「それでは、30分後に北門に居ていただけますか? 護衛対象と合流して、ネクストまで向かって下さい。」

 俺達は、北門で護衛対象を待つことになった。




「あれ? プルクラさんだ。」

 俺達が北門で時間を潰していると、プルクラさんが姿を現わす。


 どうしてプルクラさんが? 護衛依頼が中止になったとか? ゲームでそんなことがある得るのだろうか?


「お待たせしました。」

「えっと、これはどういう事でしょうか?」

「私が護衛対象です。」

 プルクラさんの話によると、新しい街の冒険者ギルドの人材が不足しているので、人事異動としてプルクラさんがネクストの街の冒険者ギルドの受付をするこになったそうだ。


「そんなことあるんだ。」

 俺達は、疑問に感じながらも、プルクラさんを無事にネクストへ送り届けるために、前衛をヴァン、左右を俺とスノウ、後方にシャインとシグレの布陣でフィールドへと進行した。


 ネクストまでの道中は、モンスターとの遭遇は何度かあったが、無用な戦いわせず、回避出来なかった時だけ戦闘を行い、無事にネクストへと辿り着く。


 ネクストの街並みは、エアストとは違って、古民家的な家が多く、自然に囲まれたところである。


「クラウド様、皆さま、護衛ありがとうございました。安心してネクストまで来る事が出来ました。」

 プルクラさんからのお礼を受け取り、そのまま冒険者ギルドで、護衛依頼の達成報告をすることになった。


「このまま私がクラウド様方を担当しますね。今回の護衛依頼達成で、クラウド様方の冒険者ランクはCとなりました。」

 俺達の討伐ランクは、ダンジョン攻略後に、Cランクのハイ・リザードマンを討伐したことで、討伐ランクCに認定されている。


 冒険者ランクについては、地道に依頼をこなしていたこともあり、Dランクだったのだが、今回の護衛依頼で冒険者ランクが上がったようだ。


 みんなのレベルについては、ダンジョンの地下10階のハイ・リザードマンらを倒したことで、レベル18となっている。


「クラウド様達は、間も無く、()()()()()()()ですね。」

 プルクラさんの言うように、俺達は後2レベル上がると、レベル20となり、初期設定されていた職業が上のランクに上がるのである。


「はい。どんなクラスになるのか楽しみですよ。」

 クラスチェンジ後の職業も、ランダムで決まるので自分で選ぶことは出来ない。


 まだレベル20に到達しているプレイヤーは極少数らしく、ネット上でもあまり情報がなかった。


 プルクラさんに別れを告げ、今後の方針について話し合っていたのだが……。


「なぁ、クラウド。」

「何だ? いい案でもあるのか?」

「ある。……ここには、温泉街があるらしい。温泉に入ろう!」

 温泉街? ヴァンによると、ギルドの受付嬢から、街には温泉があると聞いたそうだ。


「ゲーム内で温泉に入る意味あるのか?」

「ある! 温泉は、混浴だそうだ!」

 それは、ゲーム内で温泉に入る意味あるのかって、俺の問いの答えになってないんだが。


「変態。」

「エッチ。」

「そんなに見たいの?」

 シャイン、スノウ、シグレがヴァンに対して、軽蔑の眼差しを向ける。


 いや、シグレの目は、からかっている目だな。


「是非! 残念ながら、裸じゃなくて水着だけどな。」

 裸で混浴なんて、する訳無いだろ! 阿呆なのかヴァンは。


「いいじゃない。水着なんだし。」

 シグレがヴァンの話に同意したこともあり、俺達は温泉に入ることになった。


 まずは、水着を購入することになり、温泉街にあった水着専門店へ入る。


 俺達は、別々に店内を見て回り、水着を購入した。


 俺は、黒と赤のツートンカラーの海パンをチョイスした。


 ……無難なところだろう。


 シャインは、黄色の華やかなブラに、両サイドに紐リボンがついた逆三角形のショーツを着用し、リボンを高い位置で結んでおり、普段より割り増しで脚が長く見える。


「シャイン、大人っぽいのにしたんだな。似合ってるぞ!」

「ホント!? えへへ。」

 我が妹ながら、可愛いじゃ無いか! 大人になって来たんだな。


 スノウは、白色のホルターネックタイプの水着をチョイスし、首から胸元にV字を作っているホルターネックビキニのため、綺麗な谷間に目が吸い寄せられる。


「ど、どうかな?」

「……可愛いね。」

「……間がありませんでしたか?」

「ご、ごめん見惚れちゃって。」

 スノウは、俺の一言で、そっぽを向いてしまった。

 怒らせちゃったかな?


(は、恥ずかし過ぎて、顔が熱いよ〜!?)

 スノウは、真っ赤な顔を見せまいと、クラウドへ背を向けたのだった。


 シグレは、水色のビキニを着ており、その上からパレオを巻いている。

 さながら人魚のようなシルエットであり、脚がパレオで隠されているが、このチラッと見える素足が余計に色気を醸し出している。


「どうかしら?」

「似合ってるな。」

「む〜、それだけ?」

「綺麗だよ。」

 言わされた感はあるが、シグレは満足そうに、「でしょ。」と返して来た。


「どうだ!?」

 最後に登場したのが、ヴァンなのだが。


「「「「……。」」」」

 ブーメラン男が現れた。



 そう、ヴァンがチョイスしたのは、ブーメランパンツ。

 股間の部分が、強調しているのは気のせいでは無いだろう。


「行こうか。」

「そうですね。」

 俺は、女性達を引き連れて、店から退散する。


「待ってくれよ〜!?」

 俺達は、他人のフリを貫いたのだった。


今回のおまけ


シャイン:恒例の「今日は何の日コーナー」! 本日は、私が担当しますね!


クラウド:お、俺の出番が!?


シャイン:さぁて、お兄ちゃん! 今日は何の日かなぁ?


クラウド:ん〜、分かったぞ!


シャイン:へ?


クラウド:国旗制定記念日だ!


シャイン:そ、そうなの?


クラウド:ああ。詳しい内容は忘れたけど。


シャイン:へぇ〜。でも、私の求める答えじゃないよ。


クラウド:そうなのか? じゃあ何の日なんだ?


シャイン:今日は、『求婚の日』なんだって!


クラウド:球根の日?


シャイン:そっちじゃなぁーーい!


クラウド:ごめんごめん。なんで、求婚の日なんだ?


シャイン:1883年1月27日、新聞に求婚公告の第一号が掲載されたそうよ。新聞を使っての求婚なんて、大胆で素敵よね。


クラウド:その求婚の結果は?


シャイン:めでたくゴールインしたそうよ。


クラウド:それは凄いな。


シャイン:私はいつでもウエルカムだよ。


クラウド:そろそろ寝る時間だな。またなシャイン。


シャイン:あっ!? ログアウトしたなーー!





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