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オズ  作者: 紗パカルギ
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生徒会長

真城会長は女の子が大好きです。

チー先輩に放課後再び生徒会室に来てと言われたので真は言われた通りに授業が終わるとすぐに生徒会室に直行した。


勿論、今回は恋も一緒だ。

恋が一緒なのは良いのだが…



何故か海藤と新崎も一緒に行くと言い出した。オズ戦の係員の説明だよ?と一応言ってみたがそれでも何故か一緒に行くと言って聞かない。





仕方がないので一緒に行くことになったのだが、途中でばったり会った愛奈と琴音も一緒に行くと言い出した。

「べ、別に真があの女っタラシば会長と会うのが心配とかじゃないのですのよ?」

愛奈はエメラルドグリーンの瞳をきょろきょろと泳がせながらそう言って頬を赤らめる。


可愛い。でも、愛奈ちゃんそれ男性の前でしたら一発で男性がノックアウトだから気を付けてね?


「私と愛奈もオズ戦の係員になりたかったんだ!良かった!!真達も一緒なら心強いなぁ!」

そう言って赤髪の女神(琴音)はニッコリと微笑む。



相変わらずこの笑顔は慈愛に満ちている…!!どんな罪も洗い流されるようだ…いや、私何も罪犯してないけどね。



計、真を入れて六人で生徒会室に向かうことになった。

生徒会室までの道のりの途中ずっと周りの視線が突き刺さってきた。

それもそのはず、今、真と恋は学園で美男美女と有名な四人と一緒に歩いていたからだ。

恋は真の服を掴んで離さずにずっと顔を下にしている。

きっと恥ずかしいのだろう。この頃やっと同じ学科の生徒の子達と少し会話できるようになったばかりだしね。


でも、せっかくだから恋には皆と仲良くなってほしい。恋は優しくて可愛くてとても良い子なんだもん。


「真、その子は赤姫恋ちゃん?」

一番に声をかけてきたのは琴音だった。

「うん。そうだよ、はら、恋!」

真は恋をクイッと引っ張って琴音の隣を歩かせる。

こういう経験も必要だと思うんだ。



結果から言うと恋はこの生徒会室に行くまでの短時間で美男美女四人共と無事お友達になりました!!


いや、天然って恐ろしいよね。すぐに人との距離感を縮めちゃうんだもん。

すごいよ恋、お母さん嬉しい!!!



そんなこんなで生徒会室前に到着。すぐに真は扉をノックした。

するとすぐさま扉が開き、迎えてくれたのはチー先輩、ではなかった。


「やぁ、真ちゃん。久しぶり!!」

そう言って爽やか笑顔で迎えてくれたのは生徒会長である真城麗矢だった。



「麗矢先輩、こんにちは。あの、オズ戦のかかr」

「嬉しいなぁ!真ちゃんとお茶ができるだなんて」

聞いてない!この方、人の話聞いてないよ!!


そしてそう言った後に麗矢先輩は真の後ろを一瞥する。そしてたちまち顔を輝かせる。

「恋ちゃんに愛奈に琴音!!うわぁ、今日は可愛い子とたくさん会えて俺は幸せだよ…!!」

「真城会長、お久しぶりです」

琴音は女神スマイルで麗矢先輩にそう言った。でも、なんかこころなしか感情が籠っていないような気がしたのは私の気のせいですよね?

「真城会長、お久しぶりですわ」

愛奈に関しては麗矢先輩に対しての目が冷たかった。

さすがに生徒会長にそんな態度はまずいのではと真は少し焦ったのだが当の本人は

「あはは、二人とも相変わらずの態度だね。まぁ、女の子はそれぐらい強い子でも良いと思うよ」

とニコニコ笑顔でそう言い放つ。麗矢先輩なんか全然傷ついていないってすごいな…


「ところで、拓斗と霧はなんの御用かな?」

麗矢先輩は女子に対しての態度と打って変わって結構な冷たい声で海藤と新崎に話しかける。

というか、なんか知り合いなのかな?名前呼びだし。

海藤と新崎はそんなことには少しも臆さずに声を揃えて「オズ戦のエントリーをしに来た」と要件を伝える。

てか、そうだったのか、二人ともオズ戦出るのか…


「あ、そうなんだ。わかった。エントリーしとくよ。じゃ、要件が済んだなら帰った帰った」

麗矢先輩、態度が違い過ぎるでしょう!

真は内心でそう激しく思ったが勿論口には出さなかった。


「嫌だ、俺は真と恋が心配だから一緒に残る」

そう言って新崎は真と恋の前に立ちふさがり麗矢先輩と向かい合うかたちになる。

ってか、新崎君今、さらっと奥橋から真に呼び方が変わってませんでしたか?


「へぇ…霧、女の子に興味が湧く年頃になったのかい?」

「いや、友達だから麗矢みたいな危険人物とは近づけたくないんだ」

「随分と正直に言ってくれるね…俺はそんなに危険な男じゃないよ?」

「「嘘つけ」」


美男美女四人の声が綺麗に重なった。


そんなに麗矢先輩は危険人物なのか…気を付けよう。


と、思った瞬間に麗矢先輩に真は肩をそっと抱き寄せられた。

「っ!!?」

視界が真っ暗なんですがこの状況は一体…?

真が固まっていると麗矢先輩はよりいっそうつよく抱きしめてから耳元で「真ちゃん、可愛いね」と囁かれた。


待って、待ってください!そんな刺激が強いことをいきなりされたら誰だって赤面するっつーの!!!


「なっ、いつのまに真を」

新崎がそう言って真をグイッと麗矢先輩から引き剥がそうとする。が麗矢先輩は新崎を華麗にかわしてから真を抱きしめるのをやめるとクスクスと笑う。

「そんなにムキになるなよ。面白いなぁ」

そう言った後真の顔を覗きこんで「ごめんね。驚かせて」と呟きおでこに軽いキスをされた。


もう、私の頭はショート寸前ですが何か???


真は自分の顔が火照っているのがよくわかっていたので顔を下に向けてブンブンと振った。


そして麗矢先輩の方を向き平然とした顔のつもりで大丈夫と言うと何故か麗矢先輩は再び真をギュッと抱きしめていた。


「どうしよう、真ちゃんをもらいたい」

何か恐ろしい発言が聞こえたのだが気のせいだよね?気のせいですよね???


そんな時、何故か空気がピリピリと張りつめたものに変わった気がした。


「おい、麗矢。それを離せ」

このお声は海藤だろうか??

「えぇ、嫌だって言ったら??」

「お前を灰にする」

いや、てかなんの会話!?怖い怖い!!


「俺に勝てるなんざ百年早いってーw」

そう言って麗矢先輩は真をひょいと横抱きした。


うわお、これってよく少女マンガとかで見たことある『お姫様抱っこ』なるものでしょうかね?

うん。もう、恥ずかしくて泣きそうだよ。


「真ちゃん可愛いからさ~、俺のモノにしちゃおうk」


どうして麗矢先輩の言葉が途切れたかというと生徒会室の中から誰かが麗矢先輩に飛び蹴りをしたのだ。

吹っ飛ばされる麗矢先輩。宙を舞う私。


ポスリと着地したのはまた誰かの腕の中。


「真城会長、いい加減にしてください。この子がとても困っている様子がわからないのですか?」

そう冷たい声で言い放った真を抱きかかえている声の主は真の方を向いてほほ笑む。


「すみません。うちの会長がご迷惑をおかけしましたね」

「い、いえ。大丈夫です」


濃い青の髪の毛が風にサラサラとなびき、同じく濃い青色の瞳はキラリと鋭いまなざしでとても正義感に満ち溢れている。


かっこいい。その人の第一印象はその一言だった。

その人の名は如月友音きさらぎ ゆね。生徒会副会長様だった。

会長は今後も暴れますww

ここまで読んでくれてありがとうございました!!

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