↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/193

0094




 Side:橘八重



 とりあえず話を聞いたりした後、城を出て近くの町へ。

 そこでも話を聞いたりしたが、売っている武具に目が行く。

 とはいえ一番高いのは買えなかったので無視して外へ。


 適当にウロウロしてると敵が出て来たので戦う。

 有名なスラ〇ムとかいうヤツを倒したりしているとHPが減って画面が赤に。


 町に戻って宿に泊まると全回復したので、こうやって戦っていくらしい。

 また外に出てス〇イムを倒す。


 そんな事を繰り返しているとレベルが上がった。

 なるほど、こうやって強くならないと駄目なんだな。

 なんとなくゲームのやり方を理解した。


 その後もスラ〇ムやスラ〇ムベスを倒しているとレベルアップ。

 何やら魔法を覚えたが、HPを回復する魔法らしい。

 なので町へと戻って宿で回復。


 そうしていると玄関が開く音が聞こえた。

 どうやら七尾さんが戻ってきたらしい。


 七尾さんと共に引っ越し業者が色々と運んできたので、俺も細かい事を手伝う。


 「業者さんに頼んでるから、そこまで手伝わなくてもいいよ。

 ゲームしてたみたいだしwww」


 「なんで微妙に笑うんです? 普通にゲームしてただけですけど……」


 「いや、ごめん。すっごい懐かしいゲームしてるから、つい。

 業者の人だって微妙に笑いを堪えてるでしょ。

 そうなるくらいに懐かしいゲームなのよ」


 「そうなんですか?

 俺ゲームってした事なかったんで、ゲームショップの店長さんに初心者でも出来るゲームを紹介してもらったんですよ」


 「なるほど、それであんなに懐かしいゲームしてるんだ。

 でもフ〇ミコンじゃなくてデーコンでやってるのは新しいかな?

 それにしても、ゲームした事なかったんだ?」


 「ええ。

 祖父母の家に住んでましたし、そういうのは言わない方がいいと思ってましたから」


 「ああ、うん。そっか………。

 まあ、ゲームしてていよ。こっちはそこまで苦労もしないし」


 「分かりました。何かあったら呼んでください」


 俺はそれだけを言ってゲームに戻る。

 ちょうど一番高い武器を買えるお金が溜まったところだったんだよな。


 それまで装備とか無かったから、コイツはきっと裸で戦ってたんだろう。

 でも、そう考えると今は裸に<どうのつるぎ>か?


 …………なんか素手の時より変質者感が強いな。

 見た目的には服を着ている気がするんだけど、売り物に<ぬののふく>があるんだよなぁ。

 って事は服を着ていないわけで………


 「なんか、うんうん唸ってるけど悩むところでもあった?」


 「えっとですね、売ってる装備に<ぬののふく>とかあるんですよ」


 「あるねー。それがどうかした?」


 「<ぬののふく>が売り物って事はー、こいつ今全裸ですよね?」


 「「「「「ブッ!!」」」」」」


 何故か分からないが引っ越し業者の人まで笑い始めたぞ? 俺が言ってる事はそんなに変な事か?

 だって<ぬののふく>が売り物って事は、こいつは布の服すら着てないって事になる。

 なら全裸だと思うのは普通じゃないか?


 「い、言いたい事は分かるんだけどww それはよくあるネタっていうか、そういうものなのよ。

 ちゃんと服は着ているけど、<ぬののふく>っていう装備が売られているの」


 「はぁ………。

 でもそれなら正しくは<ぬののよろい>じゃないんですか?

 西洋には確かキルテッドアーマーっていう布の鎧があったはずですし」


 「確かにあったっていうけど、よく知ってるわね?」


 「講習で習ったんですよ。

 異界の中ではキルテッドアーマーが出る事もあるって。

 これがなかなか優秀なので、布製だからといって侮らないように。

 そう教えられるんです」


 「ああ、なるほどね。

 確かに異界の装備はSD濃度と異界浸食率が大事だもの。

 見た目や材質なんて二の次だし、大事なのは性能だからね。

 とはいえ、そんな細かいところは気にしなくていいよ」


 「そうですか」


 どうやら全裸に剣だけ持ってる姿ではないらしい。

 だったら<ぬののふく>とか売るなよ紛らわしい。

 そう思うのは俺だけだろうか?


 その後は引っ越し作業の音を聞きつつ、敵を倒してお金を稼ぎ、装備を整えたら遠出をしてみる。

 回復魔法があるので遠出をしても大丈夫だと思っていたら、急にスラ〇ム系とコウモリ以外が出て来て焦る。

 そこまで強くはなかったものの、それなりにダメージは受けた。


 回復するか悩むが、俺は気にせずに先へと進む事に。

 そうすると蠍の見た目の敵が現れた。

 なので回復しながら戦っていると、倒せたものの死にかけにまでなったぞ。


 しかもMPが足りないので回復魔法も使えない。

 近くに町が見えてるけど、あそこまで行けるかな?


 そう思いながらも近づき、何とか町に入る事が出来た。

 3回も敵が出て来たものの、全て逃げられて良かった。

 すぐに宿屋へ行って回復する。


 「おっと、気づいたら2つ目の町まで来てる。

 この周辺でレベル上げとお金稼ぎだね。

 気を付けなきゃいけないのは蠍と魔法使いかな」


 「あの蠍って強すぎませんか? 一戦だけで死にかけたんですが……っていうか、引っ越し終わってる?」


 「もう終わったよ。そこまで荷物は多くないし、専門の業者に依頼すると早いね。

 それはともかく、あの蠍は強くなるまで魔法で倒すんだよ。攻撃魔法あるでしょ?」


 「ああ、アレを使うんですか。それなら簡単に倒せるんですね。

 なるほど」


 「蠍は防御が高くて攻撃力も高いの。でもHPは低いから魔法で一気に倒した方が早いってわけ。

 こういう魔物はちょこちょこ居るから、戦いの効率が良くないなら、色々と試してみるといいよ。

 っていうか、橘君は普通にカメラを買ってきて配信したら?」


 「配信ですか?」


 「だってゲームした事も無い素人がゲームやってるって、普通に見てて面白いと思う。

 特に有名どころなら見ている人も知ってるだろうし、それを見ながら視聴者もワイワイしたいだろうしね。

 前みたいに高いヤツじゃなく、安いヤツでいけるんじゃないかな」


 「まあ、明日警視庁に行かなきゃいけませんし、そこで慰謝料とか含めて貰えるそうですし……。

 帰りにカメラを買えばいいですかね?」


 「じゃない? そういう配信ってしてる人いないし、きっと上手くいくと思う。

 他にも部屋があるんだし、使っていない部屋を借りてやればいいよ。

 そしたらプライベートも分からないし」


 「ああ、確かにここでする訳にはいきませんね。

 という事はモニターも買ってこないと」


 「提案したの私だし、モニターは私が買ってくるよ。

 カメラに比べれば安いし、流石に適当言って責任を持たないのも良くないから」


 適当言ったんだ……とは思うものの、配信なんて難しいって聞くし、そもそも素人がゲームしてるのを見るって楽しいのか?

 俺にはよく分からないけど、七尾さんが言うならそういう人も居るんだろうとは思う。

 ま、配信で儲ける気なんて無いから、暇つぶしで出来ればそれでいいか。


 俺は適当にゲームをしながら、横の七尾さんにアドバイスを聞きつつプレイしていく。

 夕食を挟んでもプレイし続け、何とか鍵の売っている町まで辿り着いた。


 この日はそこで終了。それじゃ、おやすみ。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 昨日はエルトアリアさんが戻ってこなかったので、【共魂の契約印】の練習は休みだった。

 今日も戻ってきていないが、俺は警視庁へと行かなきゃいけないので朝から移動。

 初めて東京都千代田区の霞が関にやってきた。


 ちなみに東京で起きた事なので警視庁に来ている。

 これが全国的な事だと警察庁になる。

 俺はよく知らなかったが、警視庁というのは東京の組織らしく、全国の警察組織を束ねているのは警察庁らしい。

 そして警視庁というのは警察庁の下にあるそうだ。


 俺が警視庁に行くと、時間よりも前に担当の人が3名既に待っていた。

 しかも開口一番が謝罪だったので驚く。

 その後の話が「自助努力は勘弁してほしい」だったので、どうもあの配信の内容は衝撃的だったらしい。


 まあ、国民が警察を信用できないから、自分で自分の身を守りますよって話だ。

 警察からしたら自分達の職務を否定されたに等しい。

 そしてその理由が警察の怠慢なら、明らかにマズいどころじゃないよな。

 そんな事は素人の俺でも分かる。


 だからこそ言ったんだし。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。