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 Side:橘八重



 なぜか訳の分からない事に、科学忍者隊のリーダーが出てきたが、俺達は無事に倒して先へと進む。

 周囲は入り口の無い長屋みたいな建物が連なっていて入る所は無い。

 そのうえ真っ直ぐ前に薄い墨が流れている為、前が正しい道らしい。


 なので前へと進むも、今度は赤い姿の忍者が現れた。

 アレは何の忍者なんだろう?

 もしかしてここって、色々な忍者が出て来る?


 「あの真っ赤さは何かしら?

 明らかに赤すぎるし、それに目元を布で隠してるのよねえ………どっかで見たような?」


 「さきほど言ってたゲームのヤツじゃないんですか?

 それともアレは別?」


 「ゲームのは赤いだけなの、あんな目元に布のような物は着けていないわ。

 あれどこかで見たような気がするんだけど、なんだっけ?」


 七尾さんが思い出そうと「うんうん」唸ってるけど、そんな事はお構いなしに敵は動き始めた。

 なので俺は前に出て構えるのだが………


 「とあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


 「お前もかーい!!!」


 ドゴォン!! ズザーーーッ!!


 何故か先程のガッチャ〇ンと同じくライ〇ーキックで攻撃して来たけど、異界のモンスターの流行りなんだろうか?

 サボテンも同じ攻撃をしてきたしなぁ……


 「せやっ!!」


 ドゴン!!


 俺が下がらされたものの、七尾さんはきっちりと対処してくれたようだ。

 その御蔭で倒せたけど、ここは何かの忍者が出て来るところで間違いないようだ。

 ただし普通の忍者じゃ無い気がする。


 「普通というか、明らかにサブカルとかに偏ってる気しかしないわね。

 さっきのって多分だけど、<仮面〇忍者・赤影>じゃないかしら?

 実際に見た事が無いから何とも言えないけど、あの鉢巻きに穴を開けたようなのは間違いないと思う」


 「俺はまったく分かりませんけど、ああやって攻撃してくるのが当たり前なんでしょうか?

 サボテンもそうでしたけど、何故かラ〇ダーキックで攻撃してくるんですよね」


 「そういえばそうね?

 そもそも<大〇の健>の有名な武器ってブーメランよ? なんで蹴ってきたのかしら。

 まあ、異界の中にツッコんでもしょうがないんだけど」


 「ですね。

 ここはさっさと抜けた方が良いと思います。

 なんか面倒な攻撃とかされる恐れがありますし」


 「分かる。

 創作の忍者なんて、どんな非常識な攻撃をしてくるか分からないもの。

 あまりにも危険すぎるわ。

 正直に言って、敵もよくあんなメチャクチャな連中と戦うなと思うわよ。

 忍者感の欠片も無い、エセ忍者じゃないの」


 本当に俺もそう思うけど、敵に回した場合あれほど厄介な連中も居ないと思う。

 非常識だし不条理にすぎる。

 明らかに連中だけ突出しておかしいし、主人公補正を含めて受けすぎだよ。


 そんな事を七尾さんと言いつつ進んでいると、今度は真っ黒な装束のヤツが現れた。

 明らかに<ザ・忍者>って感じだけど、これも忍者は忍者だ。

 今までと違って正統派な忍者だけど。


 「影の内に我らあり。必ずや父の無念を晴らしてみせようぞ」


 「声が千〇真一じゃないの!!

 どう考えても影〇軍団でしょうが!!!」


 俺は盾を構えながら前に出るも、七尾さんが猛烈な勢いでツッコんだ。

 どうやら知っている作品らしいけど、戦いに集中してもらいたい。


 敵の忍者は刀を二本抜き、両手に持って攻めて来る。

 どうやら二刀流らしいけど、盾一つじゃ守り切れないかもしれないな。


 もしそうなったら、SDを注ぎ込んでシールドバッシュをすればいい。

 そうしたら吹き飛ばせるし、後はその隙にカチ割れば倒せるはず。


 「ぬぅん!!」


 ギィン!!


 声が野太いけど、攻撃としては十分受け止められるな。

 やはり二刀流だと片腕の力しか乗らないからだろう。

 刀は両手で使うべしと言われるが、それはその通りだと思う。


 俺は左の盾で受け止めた後、右手の小角杖を水平に振る。

 しかし物凄いジャンプ力で後ろに飛ばれて当たらなかった。


 「いやいやいやいや。

 跳んで塀を越えるとかあるけど、それをそのまま再現するっておかしいでしょ!

 明らかに跳び方が変じゃないの!

 その、上に引っ張られてるような跳び方まで再現しなくていい!!」


 どうにも七尾さんは我慢が出来ないらしく、さっきからツッコみまくりだ。

 言いたい事は分からなくもないし明らかに変だったけど、まずは戦いに集中してほしい。

 こいつを早めに倒さないと、他の連中も出て来るかもしれない。

 って! なんか来た!


 「七尾さん、右から別のヤツが来ました! そっちをお願いします!」


 「えっ、向こうから? って、<風車〇弥七>じゃない!!

 なんであんなのまで出てくんのよ!!」


 確かに風車を持ってるけど、アレも有名な何かの作品に出て来るんだろうか?

 俺には分からないキャラだらけなのでサッパリだ。

 むしろ七尾さんのように分かると楽しいのかもしれない。

 それよりもこの黒いのは一気に倒してしまおう。


 「ぬぅぅん!!!」


 ドゴォン!!


 相変わらず声が野太いけど気にせず、敵の攻撃に対してシールドバッシュを浴びせた。

 それもSDを100も使ったので、おそらく一撃で勝ったはずだ。

 最初からこうしておいた方が手っ取り早かったと思うけど、七尾さんの方は大丈夫だろうか?


 「ウルブム・オン・サルコ・デプ・ギィズ・ドゥグラ!!

 かーらーの、そうりゃあ!!」


 パァン! ……ドガン!!


 あーあー、風車持ってた人は体に【水弾】を受けて止まったところをカチ割られて死亡。

 アレが七尾さんの現役の頃のコンボかー。

 結構エグいって言われてたけど、その通りだなぁ。


 顔が可愛い系なのに、やり方がエグいって部分も人気だったらしいし。

 ファンの人達が待ってたのがアレって事になる。


 一撃で頭をカチ割って殺害したけど、あれは武器の強さあっての事だから何とも言えないかな?

 それはともかくとして、終わったから先に進もう。

 七尾さんは言いたい事があって仕方ないみたいだけど。


 「弥七はともかくとして、半蔵はなぜ千葉〇一なの?

 歴史上、本当に実在する人なんだから、本人を出しなさい。本人を」


 「あの黒いのは服部半蔵だったんですか?」


 「そう。あれは<服部半蔵・影〇軍団>という時代劇に出て来る忍者。

 その主人公である三代目・服部半蔵よ。

 なんで歴史上に実在した人じゃなくて時代劇を持ってくるのか意味が分からない。

 この地形、出て来るのが創作の忍者ばっかり!」


 「まあ、創作であろうが何であろうが、一応でも忍者は忍者ですからね。

 さっさと通り抜けてしまいましょう。

 っていうか、さっきの引っ張られてるジャンプって、もしかしなくても逆回し……」


 「それかワイヤーを使ったものか、どっちかというところね。

 明らかに跳び上がり方が不自然だもの。

 でもね、そんな細かい部分までわざわざ再現する必要は無いでしょ?

 誰得なのよ、千葉〇一と戦うとかさあ!

 こっちはこっちで中〇一郎だし!!」


 相当にお腹に溜まる何かがあったらしく、猛烈な勢いで吐き出している。

 っていうか、あの風車って人も有名なのかな?


 「あの人も有名な人だったんですか? 風車の人」


 「え? 知らない? あれは有名な時代劇である<水〇黄門>に出て来る忍者よ。

 このままだと<柘植〇飛猿>こと野〇将希も出てきそうな気がする……

 っていうか、確実に出て来るわよねえ!! 弥七が出てきたんだし!!」


 なんか新たな忍者が出て来たけど、七尾さんが倒しに行った。

 <水戸〇門>という時代劇のタイトルは聞いた事があるけど、見た事は一度も無いんだよなぁ。

 あの人も忍者なのか………


 それにしても本当に<忍者>しか繋がりが無いんだな。

 忍者だったら何でもアリみたいになってるぞ、ここ。


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