第六十三話 Part I 月夜に浮かびし涙の花-4
レンゲイ
「ったく。アナスタシアさん
もう自分で歩けますから。」
アナスタシア
「そうね。」
女はそう言うと
刃術を解いた。
レンゲイ
「よっと。
ガーベラ君??」
ガーベラ
「助けてくだせぇ!ネェさん!!」
アナスタシア
「面白い子ね」
そういって女の後ろに隠れると
目の前の扉が開いた。
すると背丈の高い男が出てきた。
ダンデライ
「隊長がお待ちです。」
ここは六刃花隊飛行場
各部隊の専用機が待機している。
ガーベラ
「相変わらず、デカイっすねー
ダンデライ副隊長
人を見下ろす癖は治ったすか?」
ダンデライ
「ガーベラさん
逆に見上げる癖は治りましたか?」
ガーベラ
「フフフフ……
アチシが小さいと申すのか!!」
レンゲイ
「はぁ。ガーベラ君
君は千刃花一
"最小の女"でしょう?」
ガーベラ
「グヌヌッこのリーゼント男が!」
アナスタシア
「あなた達なにしてるの?
行くわよ。」
そう言うと女は
一番手前の通路を曲がった。
レンゲイ
「あれ?そっちですか?」
ダンデライ
「はい。今回の任務は
海底ですので。」
レンゲイ
「海底!?
まさか、そこにダンジョンが?」
ダンデライ
「大昔に海底に沈んだ
海底都市ポセドニアです。」
レンゲイ
「海底都市ポセドニア ??」
アナスタシア
「ガーベラ
あなた隊長に何も伝えてないの?」
ガーベラ
「伝えたっすよ!!
帰ってきて早々に
報告しに行ったんすけど
移動要塞マーベラスの件で
慌ただしくて伝えようとおもったんすけど
あっ………伝えてないっす!」
アナスタシア
「レンゲイ……あなたも大変ね。
ポセドニア について少し話すわ。
古の時代
神々の争いによって沈められたと言われる都市よ。
その都市の文献は非常に少ないけど
怒りによって沈められしポセドニア
栄華を極めし甘美な都 と書かれてあった。
そして、その海底都市全体が
ダンジョン化したらしいの。
ダンジョン化したということは
鞘花が死んだという事
ただ、それがどんな鞘なのかは分からない。
もしかしたら銀狼かもしれない。
それ以外の未確認の鞘かもしれない。
一つ言えることはこの戦争に
勝つためには何としても我が帝国に
持ち帰らなければならないという事。 」
レンゲイ
「そうですね……」
ガーベラ
「あのぉ!!資料はデスクの上に
置いときましたよ!!」
レンゲイ
「はぁ。もういいですよ……」
ダンデライ
「では、詳しい話しは船内で。」
しばらく歩くと
青と白でカラーリングされた
四刃花隊専用 空水両用 魔進"変求飛"があった。
ダンデライ
「では中へ。」




