第五十話 See you again-7
少年
「へ……び……がみ……さま……」
アキレイ
「大丈夫か!!!」
少年にまとわりついていた蟲は無くなり
大きな傷は塞がった。
アキレイ
「すまない……俺の照刃では
ここまでしか出来ない。
痛むだろ??」
少年
「痛く……ない……です。」
アキレイ
「痛くない……
そもそも出血もあまりしていないな。
この蟲は一体………
もしや凝血作用と麻痺毒を組み合わせて
痛みを感じさせぬまま身体を蝕む能力か……
拷問好きが使いそうな能力だな……」
すると少年は弱った声で口を開いた。
少年
「僕の手……ありま……すか………
足は………動いて……いますか………?」
アキレイ
「少年…………すぐに帝都に運ぶからな……」
アキレイは少年を抱えて
再び空へ飛んだ。
少年
「あなたが……蛇……神……様………が………
助けて……くれたん……ですね………」
アキレイ
「俺は蛇神ではない………」
少年
「あなたは………蛇神……様です。
僕の……村に伝わる……紅の蛇神様です」
アキレイ
((ぁあ……そうか……この村は
紅大蛇を、信仰している村だったのか。))
アキレイ
「ぁあ。そうだな。
俺は蛇神様かもしれんな……」
少年
「祈りが……届きまし、た」
アキレイ
「おい!しっかりしろ!!!」
少年は気を失ってしまった。
アキレイ
「クソ!!
リナリア!!リナリア!!
今すぐ撤退する!!!
亜那魂蛇の離陸準備を!!」
通信刃術で
リナリアに呼びかけた。
リナリア
「え?いきなり何!?
兄さん!!風の音うるさいんだけど!!!
ちょっと待ってて!!今、調節する!!!
よし!兄さん!どうしたの!?」
アキレイ
「生存者1名発見!!!」
リナリア
「嘘!?
この状況で!?」
アキレイ
「亜那魂蛇の離陸準備しろ!!」
リナリア
「分かった!!!」
アキレイは更に速度を上げた。
アキレイ
「リナリア!!」
リナリア
「兄さん!!その子ね!!」
アキレイ
「癒者は治療術の準備!!
俺も入って手伝う。
帰ったら五刃花隊に
そのまま運ぶから連絡しとけ!!」
アキレイは隊士にそう言うと
少年を抱えて亜那魂蛇に乗り込んだ。
リナリア
「全速力で帰るわよ!!」




