第四十八話 See you again-5
アキレイ
「リナリア……燃やすか……」
リナリア
「凍らせるか……兄さん!!」
アキレイ
「ぁあ!!」
アキレイは自身の胸にそっと手を当てると
静かに口上を唱えた。
すると辺り一面の瓦礫や灰色のモヤが
みるみる内に燃え上がっていく。
アキレイ
『『天輪 •永久•牙成る心臓
絶えず揺らめく八岐の灯篭
滅せ•滅せ•紅と化せ!!』』
『『紅蓮滅刃•紅大蛇!!』』
紅の刀身が揺らめくと
一気に燃え広がった。
リナリア
『滅刃の一 •刀』
『滅刃の五 •氷舞染』
『形状変化、、解放!!』
『凍て殺せ………白ノ雪秘!!』
リナリアは刃術で作った刀に
氷雪系の刃術を組み合わせ
ガラスの様な半透明の大きな弓に形状変化させた。
その弓はとても美しく光を反射させながら
冷気が煙の様に立ち昇っては
周囲の温度を下げていった。
リナリア
『滅刃の十二•凍季時雨』
「行くわよ!!兄さん!!!」
リナリアは白ノ雪秘で生み出した矢に
凍季時雨を組み合わせて
天高く空に矢を放った。
アキレイ
『這炎蛇喰!!』
「全てを飲み込み塵となれ!」
アキレイは薄く長い炎の蛇を
召喚すると次々と灰色のモヤを飲み込ませた。
リナリア
「もういいわね!
全隊!!5歩下がって!!」
リナリアは白ノ雪秘を
天に掲げて叫んだ。
リナリア
『序幕!!•世界で一番美しい魔女の魔の手!!』
すると凍える様な雨が降り注ぎ
次第に辺りは凍りついていった。
アキレイ
「時間を置くほど上空で冷気が高まり
降り注ぐ雨に打たれれば凍りつく。
綺麗な技だが………
リナリア。なんでこんな面倒な技、考えたんだ。」
リナリア
「兄さんのせいでしょ!?
冷気を高めなきゃ兄さんの炎に溶かされるんだから!!」
アキレイ
「確かに氷雪系滅刃刃術は
滅刃の中でも扱いが難しいが
威力は高い。生半可な水流系では
俺の炎にすぐ蒸発されるからな。」
リナリア
「はぁ。いつも思うんだけど
兄さんがいると私の能力って
半減する気がするんだよね。」
アキレイ
「では何故その属性にしたんだ?
他の属性だって使えるだろ?」
リナリア
「うーん。
色々あったけど得意系統だし、やっぱり
兄さんの近くにいるなら氷雪系がピッタリでしょ?
それにね、兄さん。言っときますけど
私の白ノ雪秘の氷なら
兄さんの炎は消せるよ??」
アキレイ
「ほお?それは………みものだな。」
リナリア
「兄さんがバカやる度
私が消してますけどね!!」
アキレイ
「そ……そうだったか?」
リナリア
「ったく!!兄さんったら!
はぁ。
もう、やっつけたみたいだし
一旦、帰ろうか。」




