↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜 小説版  作者: REN'sJackson
第二章 移動要塞マーベラス突入作戦 脱出編
PR
38/880

第三十八話 マーベラス突入作戦 脱出編-4

ペチュニア

「これにて終幕」


ジニア

「アキレイッ!!!」


アキレイ

「ジニアァァ!!」


少女はそう言って冷たく呟くと

刻まれる男を見て言った。


ペチュニア

『襲終曲(フィンフィナーレ)』


天地を覆(おお)う全ての布が

男を握りつぶすかのように一瞬で丸まった。


ペチュニア

「笑えるわ。

最期に互いの名前を呼ぶなんて

結局、仲良いんじゃない。」






ペチュニア

「ん?何かしら?」




ポロポロと上空から何かが頬にあたる。




ペチュニア

「何よコレ……砂?」



ジニア

『………大砂海(ダイサッカイ)』


ペチュニア

「嘘でしょ??

ァァァァァァアアァア!!」


上空に浮かぶ何万トンもあるであろう砂が

少女の頭上に落ちた。

砂の重みで身動きが取れず

このままでは酸素も無くなっていく。

少女は激しくもがいた。


ペチュニア(口を覆いながら)

「うぅっ…… 死面装仮(バトレロアイヤ)

死面装仮(バトレロアイヤ)!!

動きなさい!!払いなさい!!」


死面装仮(バトレロアイヤ)は

何万トンもある砂の重みで動かせない。

少女には何も聞こえてはいない。

感覚が、触覚、味覚以外は機能はしていない。

砂の海は完全なる闇だった。



ジニア

『………砂独海死刑(スナドケイ)』



ペチュニア(口を覆いながら)

「え!何!?何!?なんなの!?

イヤァァァァァァア!!」


砂海(サカイ)の中で少女の身体は

大きく大きく回転し

次第にどんどん速くなっていく。

もはやどちらが天地かさえ分からない。

少女は砂に押し固められ

閉じ込められた球体のまま

上空へと昇っていった。


ジニア

「………これにて終幕……」


グシャッと音を立てて

砂が崩れていった。




ジニア

「……もうえーやろ。」


砂の海がサラサラと盛り上がる。

そこから出て来たのは砂の球体だった。

男達は襲終曲(フィンフィナーレ)を

喰らう直前、互いを引き寄せ合った。

そして金色木乃伊(コンジキミイラ)の力で

砂の防御球体を作りギリギリの所で

どうにか防ぐことができたのである。


アキレイ

「うらぁ!」


球体の僅(ワズ)かなヒビに向かって

アキレイは蹴りをいれその球体を割った。


ジニア

「息ガァァァ!!

ハァ……ハァ……スゥゥウ………

セマ!!ツラ!!クサ!!!!!!

かなわんわ!!なんでお前と

こんな狭いとこに入らなあかんねん!!」


アキレイ

「はぁ、はぁ、貴様がそうしたのであろう。

俺は頼んだ覚えはない。」


ジニア

「はぁ??なんも出来ひんかった

アキレイお坊ちゃまが

何ゆーてますの?

ガーとかアーとか、貴様ァ!しか

ゆーてへんやんけ!!!!」


アキレイ

「なんだと?貴様??

その舌、二度と使えぬように消炭(ケシズミ)にっ」


ジニア

「....なんや??」


アキレイ

「この声……」


震える声で深く

怯(オビ)えた声で更に深く

少女の怒りの声が砂漠にこだまする。


震える声で(ペチュニア)

『『身降(ミオ)ろし身降(ミオ)ろし

袖(ソデ)ツリ墓場(ハカバ)

灯(トモ)しべ灯(トモ)しべ堕(オ)つべき仲間

捧(ササ)げし捧(ササ)げし我(ワ)が子(コ)の命(イノチ)

我(ワ)が此(コ)の命(イノチ)

....我(ワレ)•隠形鬼(オンギョウキ)ナリ』』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。