第三十八話 マーベラス突入作戦 脱出編-4
ペチュニア
「これにて終幕」
ジニア
「アキレイッ!!!」
アキレイ
「ジニアァァ!!」
少女はそう言って冷たく呟くと
刻まれる男を見て言った。
ペチュニア
『襲終曲』
天地を覆う全ての布が
男を握りつぶすかのように一瞬で丸まった。
ペチュニア
「笑えるわ。
最期に互いの名前を呼ぶなんて
結局、仲良いんじゃない。」
ペチュニア
「ん?何かしら?」
ポロポロと上空から何かが頬にあたる。
ペチュニア
「何よコレ……砂?」
ジニア
『………大砂海』
ペチュニア
「嘘でしょ??
ァァァァァァアアァア!!」
上空に浮かぶ何万トンもあるであろう砂が
少女の頭上に落ちた。
砂の重みで身動きが取れず
このままでは酸素も無くなっていく。
少女は激しくもがいた。
ペチュニア
「うぅっ…… 死面装仮
死面装仮!!
動きなさい!!払いなさい!!」
死面装仮は
何万トンもある砂の重みで動かせない。
少女には何も聞こえてはいない。
感覚が、触覚、味覚以外は機能はしていない。
砂の海は完全なる闇だった。
ジニア
『………砂独海死刑』
ペチュニア
「え!何!?何!?なんなの!?
イヤァァァァァァア!!」
砂海の中で少女の身体は
大きく大きく回転し
次第にどんどん速くなっていく。
もはやどちらが天地かさえ分からない。
少女は砂に押し固められ
閉じ込められた球体のまま
上空へと昇っていった。
ジニア
「………これにて終幕……」
グシャッと音を立てて
砂が崩れていった。
ジニア
「……もうえーやろ。」
砂の海がサラサラと盛り上がる。
そこから出て来たのは砂の球体だった。
男達は襲終曲を
喰らう直前、互いを引き寄せ合った。
そして金色木乃伊の力で
砂の防御球体を作りギリギリの所で
どうにか防ぐことができたのである。
アキレイ
「うらぁ!」
球体の僅かなヒビに向かって
アキレイは蹴りをいれその球体を割った。
ジニア
「息ガァァァ!!
ハァ……ハァ……スゥゥウ………
セマ!!ツラ!!クサ!!!!!!
かなわんわ!!なんでお前と
こんな狭いとこに入らなあかんねん!!」
アキレイ
「はぁ、はぁ、貴様がそうしたのであろう。
俺は頼んだ覚えはない。」
ジニア
「はぁ??なんも出来ひんかった
アキレイお坊ちゃまが
何ゆーてますの?
ガーとかアーとか、貴様ァ!しか
ゆーてへんやんけ!!!!」
アキレイ
「なんだと?貴様??
その舌、二度と使えぬように消炭にっ」
ジニア
「....なんや??」
アキレイ
「この声……」
震える声で深く
怯えた声で更に深く
少女の怒りの声が砂漠にこだまする。
震える声で
『『身降ろし身降ろし
袖ツリ墓場
灯しべ灯しべ堕つべき仲間
捧げし捧げし我が子の命
我が此の命
....我•隠形鬼ナリ』』




