第三十九話 マーベラス突入作戦 脱出編-5
ーーキキョウサイドーー
ラナンキュラス
「ガァッ
キキョウ……副隊長を……離せ……」
キキョウ
「ゥッゥッウ」
サフィニア
「ワレ……クビ……レ……オ……ニ」
四本の腕で男の片腕と女の首を
持ち上げていた。
男と女は傷だらけになり
血がしたたり落ちていた。
サフィニア
「ワレ……クビ……レ……オ……ニ」
ラナンキュラス
「ゥッ……キキョウ副隊長……少し……
我……慢……して……くれ………
迸れ!!葡萄染麒麟」
キキョウ
「ウァアッツグ!」
サフィニア
「ァア!!」
男は片腕を離された瞬間
迷いなく少女の首へ
雷撃迸る刀を振り下ろした。
ラナンキュラス
『雷迅虞斬!!!』
サフィニア
「アガガッ!し、びれ、るぅぅう!!」
男は一瞬、目を疑った。
キキョウ
「刃が……通らない……」
ラナンキュラス
「君は……人間……なのか?」
サフィニア
「あーー!!やっと見つけた!!
内臓……欲しいなァァァ!!!」
キキョウ
「見つけた??どういうこと?
正気に……もどった??」
ラナンキュラス
「元々この子に正気があるかは
判断しかねる……ねっ!!」
女と男は少女と激しい攻防戦を
繰り広げる。刃の通らぬ身体に対し、
斬撃が効いているかも疑わしい中
少女は一歩も引かずに全ての斬撃を捌いた。
逆に女と男はダメージを負うばかりだった。
キキョウ
「グッ」
ラナンキュラス
「ァアグッ」
そして少女はニコッと笑う
サフィニア
『『前略、あの人へ』』
少女は両腕を合わせた。
光が輝きを増す。
明らかにこれまでの技とは
何かが違った。
ラナンキュラス
「まず……い……
これは今までの比じゃない!!」
キキョウ
「隊長!!私の後ろへ!!」
サフィニア
「はい!ドォォオーーーーー」
キキョウ
『灼滅•浄玻ノ水鏡!!』
刃の先で楕円を描くと
荘厳で巨大な鏡が召喚された。
その鏡は少女の超特大級の光線を全て呑み込んだ。
サフィニア
「へ??」
キキョウ
「六道輪廻に還りなさい!!!」
女の一言で鏡から同量、同質の光線が放たれた。
サフィニア
「ギャァァァア!!!!」
皮膚はただれ黒焦がれヒビ割れていた。
少女は何とか形を保ったまま歩き出した。
サフィニア
「お姉ちゃ……ん
お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!
許さないユルサナイユルサナイ!!
ワレ……クビレ……オニ……ナリ……」
ラナンキュラス
「……もう…終わりにしよう。」
キキョウ
「はい……」
ラナンキュラス
『帝釈天ノ刃』
雷鳴が轟キ稲妻が走る
雨は更に深く降り注ぐ
男が刀を横に振ると
その刀めがけて雷が落ちた。
刀は雷を帯びたまま形を変え
柄の無い刀へと姿を変えた。
ラナンキュラス
「この刀は雷速で振動する刀
今の君なら普通の斬撃は効かなくても
この刃であれば斬れるだろう。」
そして男は一瞬で少女へと距離を詰めた。
ラナンキュラス
『『紫死•麒麟天昇!!』』
男は一閃 刀を振り下ろし少女を頭蓋から縦に斬った。
サフィニア
「ワ……レ……ハ……」
キキョウ
「隊長!!まだ……」
男は踵を返して
女の元へとゆっくり歩いた。
ラナンキュラス
「4つ数えれば全てが終わる」
キキョウ
「どういう……」
サフィニア
「ワレ……ハ…」
ラナンキュラス
「一つ」
サフィニア
「ワレ……ハ」
ラナンキュラス
「二つ」
サフィニア
「ワレ……ハ、クビレ……」
ラナンキュラス
「三つ」
サフィニア
「オニィィイ!!」
キキョウ
「ラナンキュラス隊長!!後ろ!!」
ラナンキュラス
「四つ」
キキョウ
「キャァ!!」
少女の足元が激しく揺れ始め
紫電柱が立ち昇る
その周りを雷迸る麒麟が優雅に回り
少女の魂を運んでいくように
その柱を駆け昇っていった。
ラナンキュラス
「雷に抱かれて眠れ。
...哀れな少女よ。」
そして
少女はゆっくりと倒れた。
ラナンキュラス
「まさか……あれを……食らっても
形をなす事ができるのか……
一体、あの少女……なんなんだ。」
キキョウ
「分かりません
ただ言えるのは
とても悲しい子でした。」
ラナンキュラス
「ぁあ。そうだね。」
ラナンキュラス
((仇は取ったよ))
ーーアキレイサイドーー
ペチュニア
「もうお手上げかしら?」
ジニア
「ゥウ……なんやねん……それ……
反則……やろ……」
アキレイ
「その……姿……一体……」




