第三十七話 マーベラス突入作戦 脱出編-3
ーーアキレイサイドーー
アキレイ
『炎蛇招来•八岐ノ咆哮』
ジニア
『砂奏数•砂漠ノ命』
8頭の大蛇から
圧縮された火炎と無数の砂礫が
少女を襲う。
ペチュニア
「無駄!無駄!!無駄!!!」
黒い布で全て捌かれてしまった。
ジニア
「なんやねんコイツ……」
アキレイ
「どこかに必ず綻びがある。」
ジニア
「わーっとるわ!
せやから今!!やっとんねん!!」
ペチュニア
「綻び??ハァ。
もうため息しかでないわ。
あなた達、全然 学習しないのね。
いくら打とうがそんな技、私には無意味なの。
これがナーベルク帝国最高戦力の力なの?
千刃花みたいな大それた部隊名も
今すぐ変えるべきね!!
ペチュニアが付けてあげるわ!!
そーねぇーーうーん。うーん。あっ!
明日からはこう名乗りなさい。
たんぽぽ組って。
ウフフッウフフッアハハ!!!」
アキレイ
「貴様………」
ペチュニア
「わた毛みたいに飛ばしてあげる」
『死期行進曲』
黒い布がリズムを揃えて正面から
波のように襲いかかる。
背後から一枚の布がリングのロープの様に
身体を前方に飛ばして正面からマトモに突っ込んでしまった。
ジニア
「カハッッツ」
アキレイ
「グァッッツ」
ジニア
「ウゴォッツ!」
アキレイ
「グッ!!!」
2人は正面の布に突き飛ばされる度に
背後の布で前方に飛ばされ
そして何度も正面の布に突っ込んだ。
ペチュニア
「アハハハハ!!!!
メトロノームみたぁいにぃぃ
何度も行ったりきたぁり!!
行ったりきたぁり!!!
アハハハハ!!!!
面白いわぁあ。」
そう言うと女は隊長2人を
黒い布が敷き詰められた地面に叩きつけた。
ペチュニア
『さぁて!!パシン次はダンスレッスンよ!!
リードも出来ない不出来な男に
私がダンスを教えてあげる。」
ジニア
「グハッ……こ、ん、の、女……」
アキレイ
「クッ……ゥ、ふざけろ………」
少女は空中に黒い布で作った椅子に座って
ほおづえ をついたまま静かに囁いた。
ペチュニア
『屍傀儡ノ快楽諧謔曲』
黒い布が天地を覆う
アキレイ
「なんだコレは……」
ジニア
「薄暗くなりよった……」
ペチュニア
「舞台は用意したわ!!素敵でしょ?
あっ!!でもぉお!!
パートナーがぁあ見つからないよねぇ?
男性同士はごめんね!!出来ないのぉ!
あなた達、仲良いけど今回は仕方ないから
私が用意したわ!」
ジニア
「仲よぉないわ!!」
アキレイ
「友達のいない貴様に
仲の良し悪しなど分かるまい。」
ペチュニア
「ウフフ
言ってくれるわね……
そんなあなたもいるようには見えなけどね?
カ、タ、ブ、ツ坊ちゃま
さて、そんなモテない男に紹介するわ!!!
刃ちゃんでーす!!」
僅かな光に反射して
ゆらりと黒い布が男をにらむ。
ペチュニア
「女性はデリケートなの。
機嫌を損ねると簡単に刺す生き物なのよ?」
ジニア
「アホ、そんなんお前だけじゃボケェ」
アキレイ
「フン。
ラナンキュラスに聞かせてみたいものだ」
ジニア
「案外、刺されたことあるんやないか」
アキレイ
「どうだろうな。
この女を片付けたら聞いてみるとしよう」
ペチュニア
「片付ける?この私を?」
足元の黒い布が激しく波打ち
そして態勢が安定しない2人に
鋭く尖った布が次々と襲いかかった。
ジニア
「なん、や……立て……へん……ガハッ」
アキレイ
「紅オロ グハァア!!」
ペチュニア
「はい、ワンツー、ワンツー、
ワンツースリーフォー
ワンツー エン ツー
ワンツーターン!!!
はぁ。
下手ね。あなた達
下手クソな男は嫌いよ。
だって、イタイだけじゃない」
ペチュニア
パチンッ
ジニア
「グ……急に……」
アキレイ
「止まっ……た…」
ペチュニア
「これにて終幕」
ジニア
「アキレイッ!!!」
アキレイ
「ジニアァァ!!」
少女はそう言って冷たく呟くと
刻まれる男を見て言った。
ペチュニア
『襲終曲』
天地を覆う全ての布が
男を握りつぶすかのように一瞬で丸まった。
ペチュニア
「笑えるわ。
最期に互いの名前を呼ぶなんて
結局、仲良いんじゃない。」




