第二十五話 マーベラス突入作戦 後編1/2-5
サフィニア
「はあ、はあ、はあ……
おっかしいな……
殺すつーもーりぃいなんだけどぉぉお!
殴っても殴ってもぉお!!
何で死なないのぉお!!!!!!」
少女の悲鳴にも似た怒号も虚しく
ゴゴゴゴゴゴっと
激しく地鳴りが鳴り響く。
サフィニア
「え?何なに??
お姉ちゃんが 動かしたのかな???
それとも地震??
え?
キャァア!!アッツ!!!!」
ーーペチュニアサイドーーー
ペチュニア
「地震かしら??
まさか、要塞を動かされた?」
アキレイ
((なんだ……これは!!!
身体が熱い!!!!!!))
ーー三分隊サイドーー
ラナンキュラス
「ヴッ!!胸が締め付けられるっ!!
コレは……一体!!!!」
ーー二分隊サイドーー
ジニア
「なん……や……まさか!!
いや……分からん……」
ーー四分隊サイドーー
サフィニア
「キャァア!!!
お前……一体……何を!!
ヴッ!!足元が……何コレ……
何をした!!!」
少女は横たわる女の胸元を
掴み大声で叫んだ。
サフィニア
「聞いてんだよぉお!!」
立ち上る灼熱の煙が渦を巻く。
どこからか湧き出た灼流が始まりを告げる。
そして、ここに新たな鞘が発現した。
キキョウ
『『天輪•灼流•堕天の三つ指
声聞•縁覚•悟界の導き
六つ歳•四つ歳•十の歳
涅槃の輪廻に裁かれよ!!
『『断罪橙刃•橙猩猩!!』』
サフィニア
「何、何これ!!いやぁ!!
ぐ!!!熱い!!熱い!!!
何このケムリィイ!!!!!
クソォオ!!!!!!!」
少女は女を離して
一気に距離をとった。
キキョウ(小声)
「みんな………」
橙色の刀身は雫をたらしていた。
女は刀を空に掲げると
一気に足元に刺し、ひざまづいて囁いた。
キキョウ
『灼迦•天道天界極楽浄橙』
すると地面から一気に
数百メートルの高さの湯柱が吹き上げて
全体に雨のように湯が降り注いだ。
身体の傷がみるみる癒えていく。
女は仲間たちの傷が癒えるのを確認した後
少女の方を向いた。
サフィニア
「え!え!え!!!!
どういうこと!?
聞いてないよぉぉぉ!!!
待ってぇーー!!!
え??!!
千刃花の隊長わぁ!
八人でしよぉ??でも、死んだでしょお?
だから……だから鞘は七本……
報告とは違う……
隊長じゃないくせに!!!」
キキョウ
「よくも、、私の仲間を!!!!」
キキョウ
((橙猩猩が
私に教えてくれる。どうすればいいか。
どう戦えばいいか。)
『華奪•灼龍灌頂!!』
溢れ出す灼熱の水が
龍の姿となって少女の頭上を襲った。
サフィニア
「ァァア!!!
何なんだよ!!!!!
熱い!!水じゃない!!!
コレはァア!!水じゃなぁあい!!」
キキョウ
((こんなにも身体が軽くて
こんなにも力がみなぎる!!
これが鞘花!!
隊長達の力!!!!))
少女は熱さの余り転げ回っていた。
身体中がただれ、
痛みのあまりに目が血走っていた。
橙猩猩の能力は
水ではなく熱湯。
触れるだけで致命的なダメージを与えた。
サフィニア
「はぁ……はぁ……
こんな力を隠してたなんて……
こんな力をぉぉお!!
僕……許さないから!!
怒らせたなぁあ!!!
KARE8ァア!!!!」
KARE8
「ギギギギッ」
サフィニア
「いったん、帰るよ!!」
キキョウ
「待て!!!
グッ……力が入らない……」
そして少女はKARE8に
乗って飛び去った。




