第十六話 マーベラス突入作戦 中編-4
ジニア
『『天輪•邪絶
骸の産声
渇き飢えしは舌無き呼声
反魂せよ•執着せよ
砂城の業に再び踊れ!!!
金剛砕刃 金色木乃伊』』
金色の刀身が怪しく光り
男の顔を写す。
その気だるそうな顔からは
覇気は感じられないが
その瞳はただ真っ直ぐ遠くを見ていた。
サフィニア
「「ちょっ!!ちょっ!!!!ちょっと!!
解放してんだけど!!!!
お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん!
すごくない??カッコよくない??
いーなーいーなー欲しいな!!!!
アレは僕がもらうよ!!お姉ちゃん!!
ピカピカピカピカっーって!
アハヒャアハヒャアハヒャ!!
はぁーーあ。
壊したいな。」」
ジニア
((ん?欲しいやと?
どういうこっちゃ))
ペチュニア
「「か、え、し、て!!もう!!!」」
ジニア
((俺に話しかけとんか?))
サフィニア
「「お姉ちゃん!貸して!!
へーんだ!!
やっちゃいな!!KARE8。」」
KARE8
「ギギギギッギギギギッ」
KARE8 200機による
一斉射撃が始まった。
ジニア
「二分隊!!亜那魂蛇を
傷つけられへんよう半分は刃術で防御!!
もう半分は攻撃や!!」
辺りで刃術の詠唱がこだまする。
しかし、250名の千刃花隊士達の刃術をもってしても
KARE8には敵わなかった。
ジニア
『砂奏数•砂漠ノ命』
巻き上げた砂塵が
つぶてとなってKARE8に次々と襲いかかると
数十機のKARE8は
小さな穴だらけになって動かなくなった。
ジニア
「クッ
カバーしきれん
数が多すぎる!!!」
ジニア
((亜那魂蛇はラナンの
五角羅生門の効力が
まだ効いとるおかげで
ビクともしてへん。でも隊士達が
一斉射撃を浴びてもーたら
もう持たへんかもしれん))
ジニア
「チッ。」
ジニア
『剋刃 の三•走疾』
『剋刃十七•浮天地遊』
風が男の周囲を疾り
身体が宙に浮いた。
サフィニア
「「浮いてどうすんのさぁ!
アハヒャアハヒャアハヒャ。」」
ジニア
「黙っとれぇハゲ。」
サフィニア
「「僕はハゲてない!!」」
ジニア
「知るかい、んなもん。
よう見ときぃ
KARE8なんて
金色木乃伊に
かかればなんぼのもんじゃい!!
二分隊!!五ぉ数えたら
亜那魂蛇に乗り込みぃ!!」
サフィニア
「「ねぇねぇ!!何をやるのさ!
何をやるのさ!!!アハヒャ」」
男は刀を地面に向けて
円を描くと一気に空に刀を振り上げた。
ジニア
「しばらく出て来れんけど、我慢してな。」
ジニア
『金剛離殿砂漠ノ墓標』
サフィニア
「「ぇ??え??え??
なにこれ!!!!!!」」
ジニア
「片道切符のつもりはないねん。
亜那魂蛇は壊させへん
壊せるもんなら壊してみ?」
サフィニア
「「スッゴォオイ!!
これさこれさ
ピラミッドだよね???
スゴイスゴイスゴイ!!
閉じ込めちゃったの??
これで飛行魔進と隊士守るの?
もう安心なの??
隊長ってカッコいいなぁ!!
こーろそ!こーろそ!」」
ジニア
「せや、カッコエエ隊長からの質問や。」
サフィニア
「「面白かったから
ひとつだけ答えてあげるよ!!」
ペチュニア
「「サフィニア!!
もう、かえ、し、て!!!」」
ジニア
「鞘花をどうする気や。」
サフィニア
「「鞘花?鞘を奪うんだよ。」」
ジニア
「奪う?奪えるもんやないやろが
俺たちが継承に応じるとおもーとんのか。」
サフィニア
「「アハヒャアハヒャ!!
強制解除もしらないのぉお??
アハヒャアハヒャ
可愛そう!!隊長さん可愛そう!!
みんなから秘密にされてさ!!
教えてもらえてないんだ!!!」」
ジニア
「なんや?
きょう……せい……かいじょ??」
サフィニア
「「あーーー!!!」」
ペチュニア
「「いい加減にしてくださるかしら?
別にそんな大層なピラミッドを
建設しようがどうでもいいこと
時間ならたっぷりあるわ。
ってこら!!!」」
サフィニア
「「でもぉ……ほい!ほい!!ほーい!!
まだまだいるんだなー!!!
KARE8って!!!!!」」
ジニア
「!?……まだ、半分くらいしか
倒してへんのに追加て……
500はおるやんけ……」
サフィニア
「「もっと魅せてよ!!
もっと魅せてよ!!!
鞘花の力をさぁあ!!!」」
ジニア
「見せたってもえーけど
また質問答えてくれや。」
サフィニア
「「え?いーよ!」」
KARE8
「ギギギギッギギギギッ」
ジニア
((亜那魂蛇と隊士達は
金剛離殿の中におれば安全やな……よしっ))
ジニア
「恨まんといてや。」
男はゆっくり金色木乃伊を振り上げた。
ジニア
『大砂海!!』
突然、何万トンもあるであろう
砂の海が上空に召喚された。
男はKARE8の群れに刀を向け
一気に振り下ろし叫んだ。
ジニア
『砂塵砂漠三天鎖柩!!』
およそ700体のKARE8が
砂の津波に飲まれたと同時に
砂嵐が巻き起こり三箇所に分けられると
次々とKARE8が飲み込まれいった。
そして一斉に圧縮するように
握りつぶされた。
砂で音は遮断されてはいたが
かすかに複数の爆発音が聞こえる。
ふわりと男は砂の上に着地をし、そっと呟いた。
ジニア
「砂漠の世界へ
ようこそ。
.....歓迎するで。」
ジニア
「ぁあ!やりすぎてもうた!!
質問聞きそびれたわ。
まっえーか!!!
うるさい女やったし。
もう、戻ってもえーで。ようやったな。
金色木乃伊。」




