第十四話 マーベラス突入作戦 中編-2
ジニア
「おっしゃー!!
二分隊行くでぇ!!!!!」
亜那魂蛇のハッチが開く
強風に髪をなびかせながら
下の様子を見た男は叫んだ。
ジニア
「おし!!肉眼で敵を確認!!
恐らく対鞘花戦闘魔進
KARE8や!!20機はおる!!
ええか!!二分隊!!
刃術構え!!」
男はハッチから身を乗り出して
胸の前に両腕を出した。
ジニア
『剋刃 十七•浮天地遊!!』
男が唱えると
身体がふわりと浮いた。
すると次々と隊士たちは
同じ刃術を唱え出した。
ジニア
「続き構え!!!
かましたれや!二分隊!!
『滅刃 二十一•砂刃大天』
男の手からKARE8に向かって
強大な砂嵐が巻き起こり
紐のような細い竜巻に変わると
次々にKARE8を貫いていった。
すると二分隊はハッチから
飛び降り各々の刃術を繰り出していく。
二分隊の怒涛の刃術を
浴びた20体のKARE8は動かなくなった。
男と二分隊はふわりと
着陸して周囲を見渡した。
ラナンキュラス
「へぇ。中級刃術で
鋼鉄を貫くか。」
キキョウ
「当然です。うちの隊長は
ぁあ見えて強いですから。」
ジニア
「おし!しばらくは、えーやろ。
おーい!!もうえーでーー!!」
男の合図で
亜那魂蛇は
ゆっくりと着陸し次々と隊士達が降りていった。
ジニア
「早よしや!!」
アキレイ
「随分と派手にやったな。」
ジニア
「えぇ見本がおったからな!」
アキレイ
「フン。
一分隊出陣!!!!
派手に暴れるぞ!!!!」
男の一声で一分隊は前進した。
すると移動要塞マーベラスが
激しくガッガッガッと振動し始めた。
キキョウ
「な、なにこれ!!」
ラナンキュラス
「全隊警戒態勢!!」
アキレイ
「な……ん、だと……?
上を見ろ!!!!」
ジニア
「嘘……やろ……」
移動要塞マーベラスの上空が
格子状の屋根に覆われた。
するとスピーカー音が鳴り響く。
ペチュニア
「「ぁっーあっーあっ!
マイクテスト、マイクテストぉワンツー
ゴホンっ!!
千刃花の皆さん
御機嫌よう。
私はラミオラス帝国
対鞘花特殊魔装機動部隊黒薔薇
ペチュニア と申します。」」
サフィニア
「「でぇー!僕は サフィニアっ。」」
ペチュニア
「「ちょっと!!お姉ちゃんが
まだ話してるでしょ!?」」
サフィニア
「「だってぇ!!ズルイ!!
ズルイ!!!!ネギが
カモしょってきたんだよぉーー!」」
ペチュニア
「「それをいうなら
カモがネギしょって来たの!
ちょっ……と!!
か、え、し、な、さい!!」」
サフィニア
「「えーー!!」」
ジニア
「なんやねん……コイツら。」
ペチュニア
「「ゴホン……
おバカさんな千刃花の皆さん
ようこそ移動要塞マーベラスへ
歓迎するわ!!」」
キキョウ
「歓迎するですって?
どういうこと??」
アキレイ
「貴様……一体何者だ!!!」
ペチュニア
「「うん、うんうん……うん。
はい、聞こえませーん。
一方的に話していまーす。
残念ながらあなた達の声は
聞こえないの。
ごめんなさいね。
あと、何か言い忘れてたようなぁぁ。
うーん、うーん。なんだっけ!!ウフフっ
では気を取り直してぇ!!
おかえりなさい!!
鞘花の皆さーん」」
ラナンキュラス
「気味が悪いな。
おかえりとはどう言うことだ。」
ペチュニア
「「理解できないでしょうねぇ
でもしてくれなくても
構わないわ!!
だってぇ!!あなた達は
もう逃げられないからーー」」
キキョウ
『滅刃 三十八•水鮫咬牙!!!』
溢れ出す水圧が鮫に変わり
上空の格子を噛み砕こうとしても
ビクともせず逆に巨大になって
術者に跳ね返ってきた。
キキョウ
「そんなバカな!!間に合わなーー」
ジニア
『剋刃 四十八•砂門弁天!!!』
キキョウ
「キャッァッ」
女は遠くに目をやると
巨大な砂の像が
水を吸い込んでいたのを見た。
しかし、自分がいるのは
先ほどより少し離れた場所だった。
そして暖かな温もりの中
男の優しい声が聞こえる。
キキョウ
「いつの間に……私……このーー」
ラナンキュラス
「……言ったろう?
雷よりも速く君を抱きしめにいくって」
キキョウ
「あっ……はい……」
ラナンキュラス
「それと、これ。
ペンダント。落としてたよ。」
キキョウ
「あっ、ありがとうございます。」
ペチュニア
「「あっ!おっもーい!出したぁ!
そうそう!言い忘れましたが
上空の屋根に
攻撃する方がいるなら
やめた方がいいですよ!!
跳ね返りますので危険です!」」
キキョウ
「くっ……今更なにをっ。」
アキレイ
「なるほど。刃術が
無理なら………」
ラナンキュラス
「待て!!アキレイ!!
ここでは人が多すぎる!!!隊士達を
巻き込んでしまってもいいのか!」
アキレイ
「クッッ!!しかし!!」
ペチュニア
「「ねーねー!大人しくしててね!!
これから長い長い旅になるから!!
自分の家だと思って
くつろいでくれたら
ペチュニア うーれしいーな!!」」
アキレイ
「貴様………」
ペチュニア
「「だから言ったでしょ?
....おかえりって。」」




