第1章 最強探索者達、配信者を助ける。6話
(探索協会視点)
探索協会 会長室にて探索協会の会長を務めている猫柳ハジメは会長室で仕事をしていた。
「今月の加入者は先月より増えてるな……買取所からの要望は貸し出し用の装備を増やして欲しいか、ダンジョンから取れる装備を貸し出し用に回すか?」
「それとも武器屋と防具屋から仕入れるか?迷うな。上層部から取れる物で回すなら自己完結できるが、武器屋と防具屋から仕入れるのは新しいルートを開拓できるしな、今月の予算を経理と相談しながらやるか」
要望の資料を見ながら予算の事を考えていると扉の向こう側の廊下から騒がしい音を立てながら会長室に入ってくるものがいた。
「会長!!大変です!!」
資料とにらめっこしながら入ってきたものに返答する。
「……空峰、廊下を走るんじゃない。で、どうしたんだそんなに慌ててモンスターがイレギュラー湧きでもしたのか?」
緊張した顔をした空峰 彩という探索協会所属会長秘書が言う。
「柳さんから緊急通信が入りました!!」
ダイヤモンド探索者の柳から緊急通信が入ったと知らせが届き驚く。
「……なに?内容は!?」
「初心者ミッションを終えてないランク0の探索者がランダム転移事故に遭遇したそうです」
潜り慣れてくるとランダム転移がいかに危険な代物かが分かるため実力があるものか余裕をかましてるただのバカか初心者の子がランダム転移で跳んでしまう為会長室に緊張が走る。
「何処に跳んだんだ……」
「な、奈落だそうです」
「……なんだと」
その報告を聞き手に持っていた資料を落としてしまうほどの絶望がおし押せてきた。
「直ぐに奈落へ行ける探索者に連絡を」
「雪華さんの指示でもう既に現在、奈落を探索できるブラック探索者とダイヤモンド探索者に声を掛けているそうです」
「あぁ。そうか……柳は雪華の弟子だったか、ならまだ間に合うんだな救助に」
「はい。ただ、奈落の何処に跳んだかまではまだ分かってないそうで」
「なるほど、その救助者の身元は割れてるのか?」
「配信者名義で1週間前に加入したアルという名前の子でランダム転移した時も配信をしてるそうです」
1週間前で配信者名義をしたアルという名前の子の情報を記憶から引っ張り出す。配信者名義で登録する子は1週間前だと1人だったと記憶していたので引っ張り出しやすかった。
「あぁあの子か固有スキルが無効化で状態異常、精神異常無効化を持っている子だな、なら飛んですぐ危険に合うは大丈夫だが……モンスターに対しての攻撃系統のスキルは持ち合わせてないな……。」
それにあの子の固有スキルは少し不思議な表記だったと記憶している。
まるで、含みがあるような……。
(今はそんな事を考えてる暇はないか。)
「奈落という階層のデバフ効果は固有スキルで何とかなりますね……ただ攻撃手段ですか。場所の特定を早くしてそこに救助を向かわせるから虱潰しで探させるかのどちらかですかね」
どちらも最善とは言えない2択でありるがどちらを選択するか考えてる時、スマホにメールが届く。
「…………なるほど、最善策はもう動いてるらしい。雪華からメールが届いた。」
「私達がする事は配信先で探索者のサポートをする事だ」
「サポートですかなるほど」
「メールには秋雨が先にコンタクトを取り、その後に探索協会として空峰お前がコンタクトを取ってくれだそうだ。」
「了解です、配信アプリで要救助者のアカウントを検索してきます……失礼します」
空峰が会長室から出る姿を見ながら机の上にあるパソコンで要救助者の配信先を検索する。
「TOP3うち2人が海外遠征に出てる時、このような問題が発生するとわな。……探索者の皆頼むぞ、絶対に生きて帰ってきてくれ」
今週はラスト投稿です!
来週は4月20日予定です




