第1章 最強探索者達、配信者を助ける。4話
本日、ラストの投稿になります。
次は1週間後の予定でいますのでそれまでお待ちくださいませ。
(アル視点)
ダンジョンに入ると直ぐに階段があり、そこを下って行きながらコメントに返事を返していく。
階段を降りるとそこに広がるのは森であった。
「すごい森がある」
『すげぇ』
『なにこれ』
『森だ!!』
『やばぁ』
地下に向かって降りてきたはずなのに辺りには生きた草木が生え、太陽の光が木々の隙間から差し込んでいる景色が広がっていた。
「凄く広いね、奥の方まで森が広がってるし、太陽の光もある」
『なんであるんだろう』
『太陽もあるのか』
『ダンジョンすげぇ』
『わぁ』
『凄いね』
関心しながら辺りを見回し、目的を思い出す。
「えっとダンジョン内でできる初心者ミッションはモンスターを倒してみようとダンジョン内で採取をしてみようの2つかな」
『モンスター討伐!!』
『初戦闘!』
『アルくんは運動神経抜群?』
『ゲームしてるアルくんしか見たことないな』
『大丈夫か』
普段ゲーム実況しかしてないせいか僕が戦闘できるのか心配になってきてるコメントを見ながら返事をする。
「ゲーム実況しかしてないけども、これでも一応学生時代は運動部に所属してたんだぞ!それに週1回、ジムに通ってるから動けるよ」
返事を返しながら装備を再確認する、僕が選んだ武器は鉄の槍で比較的初心者でも扱い易いらしい。
間合いが取りやすく突き刺すことで攻撃できる代物だ。
ただし、近接は難しいからサブ武器を用意した方がいいらしいので鉄の短剣を借りてきている。
「メイン武器は鉄の槍でサブ武器は鉄の短剣ををショップから借りてきてます。自分で武器を購入するまではショップから借りることが出来るそうです、破損した場合は弁償とかもないらしく自分で用意できるまでは借りましょう。」
『借りられるんだ』
『弁償代なしなんだ』
『すごいね』
『協会の福利厚生すごいな』
「防具も借りられますので是非利用してみてください。」
モンスターを探していると、カメラのランプが点滅する。
「うん?これは確かモンスター感知機能だったかな、近くのモンスターを感知したぽいね。」
『モンスター感知』
『そんな感じで感知するんだ』
『便利やんそれ』
『すごいね』
『欲しいわ』
「ランプの速度が早く点滅してるのは確か、近づいてきてるってやつだったかな、え?近づいて来てるのか」
少しドキドキしながら、協会で受けた講習の内容を思い出す。
「確か、講習会で戦闘する時の心得は正面で対敵したら武器をしっかり構えて迎え撃つ……」
木々の間から飛び出してきたのは角うさぎと呼ばれるモンスターだった。
このモンスターは一直線の突撃しか攻撃してこないと講習で習ったので、武器を正面で構え角うさぎの攻撃を待つ。
角うさぎはこちらを見つけると突撃してきたと同時に、槍を突き刺すと、角うさぎが回避することなく突き刺さり倒せた。
「ッ……はぁ……、倒せた。うぅうぇ……グロい。」
槍に突き刺さる角うさぎの姿に対して耐性が無かったため少し、吐き気が来た。
生きてる物を殺める行為を初めてやった為、少しの罪感と嫌悪感に苛まれた。
『おぉ!!』
『初討伐おめでとう!』
『順調なのでは?』
『グロいの?』
『そういえばこっちはフィルターかかってるんだっけ?』
『見る側はフィルターかかってるけどもアルくんは現物で見てるのか』
『大丈夫?』
口を水で軽く濯いで気持ちのリセットを行う。
しばらくするとだいぶマシになってきたので配信を続ける。
「むむむ。すぅ、はぁ……だ、大丈夫。こうなることは覚悟済みだから、探索者になるならば、こうなるのは必然だから大丈夫。」
『慣れた方がいいけどもだよね』
『慣れない方がいいとおもう』
『つらそうだ』
『私達には見守ることしか出来ないな』
『がんばれ』
『少し休憩する?』
『してもいいとおもうぞ』
でも、探索者になると決めた時にこうなることは覚悟済みだったので少しの感情だけで済んだのはマシな方なのだろう。慣れる必要性はないと講習の先生は言っていたが慣れた方が罪悪感と嫌悪感を感じなくなるのかなとふと思ってしまった。
「大丈夫……お?ドロップしたね。ちなみに解体ってスキルがあると通常では出ないドロップ品も落ちるらしいよ。」
「ただし、通常ドロップは武器とかスキルとか手に入れられるけど、解体スキルだと肉、毛皮等の素材が落ちるらしいんだよね。」
「僕は解体スキルを持ってないので通常ドロップなんだ!で、今回のドロップ品はなんだろか……」
ドロップした品を見るとそこにあったのはうさぎの尻尾のキーホルダーが落ちていた。
『しっぽだ!』
『うさぎのしっぽ』
『かわちい』
『キーホルダーだ』
『そんな感じでドロップするんだ』
ドロップした品を確認するために本を取り出し何がドロップしたのかをみる。
「えっとうさぎの尻尾は……本によるとレアドロップらしいよこれ……え?レアドロップ!?うそ!!一発目で??」
『え』
『え』
『うん?』
『レア……』
『ドロップ????』
『……そういえばアルくんリアルラック勢だったわ』
『ヤバすぎ』
『www』
「角うさぎから稀にドロップする。幸運値が+5増える。だって、幸先良いね」
ドロップしたアクセサリーを装備してリスナーに見せると、似合ってるとかかわいいとか言ってくるコメントを見ながら次を考える。
『いいね!』
『いいね!』
『[ナイス!スタンプ]』
『[ワクワクスタンプ]』
『このままもう一体モンスターやっちゃう?』
「うーん。いや、辞めとこうかな……深追いはダメって聞くし、やりすぎて緊急信号出すことになっては元も子もないし採取したら帰ろうかな今日は」
「あ!そうださっきのモンスター討伐時のフィルターってどんな感じで表示されてた?」
採取方法の仕方を本で見るながらフィルター越しの映像に少し興味があったのを思い出し、リスナーにフィルターの使用感を聞いてみることにした。
『ゲームぽさがあった』
『ゲームで倒されたモンスターがアイテムドロップするような見た目?かな』
『ゲームだね』
『MMORPGみたいな感じ』
『ゲーム』
『グロくは無かった』
『血も出てなかったよ』
『モンスターが消える様子はデータが飛び散るみたいな?』
ゲームのような感じで倒される事に少し安堵する。僕が見ていた血だらけ姿のモンスターをリスナーの皆に見せることがなくて良かったと思う。
「へぇーゲームみたいな感じなんだ……設定の仕方も初心者でもやりやすいと思うよ。このドローンの上部分にモニターがついててそこで設定をいじれるんだよね」
『へぇーそうなんだ』
『べんり』
『すごいね』
『かんたんだー』
「素材はダンジョンで取れた素材を使っていて、装甲はミスリル鉱石で造られてるよ。バッテリーは魔力で動いていて、魔力がきれたらモニターに手を添えるだけで供給が完了らしいよ。」
「魔力は皆に元々あるのを少し充電で使うんだって。魔力は血液が血管を通して全身に流れる動きと同じく、魔力も常に全身を巡っており、魔力の扱い方を学べば誰でも魔力を使える。」
「僕的にはこれ以上説明できないので、原理とかを詳しく見たい方は配信の概要欄にリンクを置いてますのでそこから公式サイトに飛んで見に行ってください!」
『難しい話か……』
『とりあえず魔力は電力の代わりになるってやつだな』
『↑お前、理解できたのか?』
『むり』
『くさ』
『助かる』
『ありがとう』
『見に行ってくるわ』
「そうこうしてるうちに採取出来るものがある場所に来たね。」
「この場所で薬草を採取して持ち帰り受付に提出すると初心者ミッションのジョン内で採取とモンスターを倒してみようとダンジョンで取れた物を買取所に、売りに行こうが終わるね。」
「あとこの3つが終われば初心者ミッション終了なんだ!さっさと終わらせてダンジョンから出ようか。」
『おぉ〜』
『順調やん』
『いいねぇ〜』
『ワクワクやね』
「見た目についてはこの本に記されてるからそれを見ながら探して……うーん、うーん。これは雑草かこれも雑草だ……むむむ。見つけにくいな」
冊子に書いてある図鑑をよく見ながら辺りを探すがどこのも見当たらない。
『本を見るとヨモギみたいな見た目なんだね』
『ヨモギのヨの字もないな』
『誰かが取っちゃってるのかな?』
『採取先がまちがってるとか?』
『どこだろか』
「……うん?あ!あったあそこにあるのあれが薬草じゃない」
木々の間にちょこんと生えている図鑑で見た通りの姿をしている、ヨモギのような薬草を見つける。
『え?』
『どこだ?』
『なくね??』
『どれだろ……』
「え?あそこにあるじゃん。やっと見つけたこれを取って受付に戻ろうか」
見つけたのにまだ見つけることが出来てないリスナー達に、あそこにあると教えながら薬草に近づき、それを採取しようと手を伸ばすと足元が光だし魔法陣が浮かんだ。
「え?」
『??!?』
『なになに??』
『魔法陣だ』
『なんだこれ』
『それ、ランダム転移!!避けて!!』
『???』
「ら、ランダム転移?……ッ!?うわぁ」
コメント欄にて避けてよ言われたが間に合わず、眩しい光に包まれてしまう。少しの浮遊感と目眩がし、少ししてから目を開けるとそこには薄暗い森が目の前に現れた。
「……ど、どこここ。」
不定期になってしまう可能性がありますが、投稿は最低週1回で多くて二回ぐらいを目安にしていこうかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。




