第1章 最強探索者達、配信者を助ける。2話
ここは東京都ダンジョンのラウンジ、いかにも初心者な身なりの子がいた。
(アル視点)
僕の名前はアル。アルのゲーム実況チャンネルという配信者をしてる。
いつもはゲーム実況をしているが、なんと今回はダンジョン機材の案件配信をすることになった。
正直、ダンジョン探索者でもない僕が案件をしてもいいのだろうかという不安はあったが初心者でも扱える機材をコンセプトに作った物らしくダンジョン探索者でない人の中から選ばれたのが僕だった。
探索に必要な物は先方が持ってくれるので調べて買うことにする。
それに探索者には元々興味があったので、この機会に僕は探索協会に登録をしておいた。
加入した後にある、初心者ミッションと呼ばれる物の中に講習があると協会の方から聞いたので配信をする前に講習を受け、買い物をしてから1週間後に配信をすることになった。
1週間が経ち、案件配信をするために東京都第二都市ダンジョンのラウンジで入る前に|機材設定の最終確認をしている。
「……グロ耐性用のモザイク処理、追従、モンスターからの攻撃回避……えっとあとは個人情報取り扱いの設定をして読み上げ機能は、うるさくなったら切るようにすればいいかなあとは緊急時のSOS信号を自動送信可能にする……、設定はこのぐらいかな?」
ゲーム配信する時にはない機能ばかりで戸惑いながら配信設定を行っていき、設定の確認を終えると配信の流れの確認をしていく。
「ダンジョンに入る前、配信を開始してから案件説明をし、実戦をする。あとは探索協会の説明を少しすればいいのかな?と言っても俺が体験したことしか説明できないけども。」
「配信先は探索者専用の配信アプリ『|seeker's』を使用してSNSに配信先を載せておこう、開始をしたら自動的に投稿できる設定があったはずだからそれもつけておいて……。後は撮影用ドローンと接続をしてっと。」
「よしこれで配信設定は確認完了っと、次は装備と持ち物を確認をするか!」
初心者ミッションの冊子を見ながら最終確認をする。
冊子にはダンジョンに必要な物として、武器、防具、回復薬、水、食料、マップ、採取道具、1階層で出るモンスター情報、採取、その他が載ってるのでそれの確認をする。
「防具は……着てるから大丈夫かな?」
「そこの坊主」
「え?はいなんですか?」
防具の確認をしていたらダンジョンなれをしているような風装のイカつい男性に声を掛けられた。
「防具は着てるから大丈夫って認識はやめろ、着てても金具が緩んでたりするから、金具が緩んでないかの確認をしたほうがいいぞ。それにお前初心者だろ初心者ならショップから防具を借りてるなら尚更そこの確認を怠ってたならない、もしもの時に自分の身を守れなくなるぞ」
小説とかでの定番であるイチャモンを付けられるかと思っていたら、防具の確認したほうがいい場所のアドバイスをくれただけだった。
「そうなんですね、ご指摘ありがとうございます。今日、初めて潜る予定なんです。」
「1Fであっても戦闘経験のない初心者だと怪我をしやすい、油断せずに探索することだな。キツいと感じたら直ぐにダンジョンから離脱しな、じゃ頑張れよ。」
「はい!」
こちらを見ずに手を振って去っていく姿を見送りその他の確認をしていく。
「めっちゃ優しい人だったな……、えっと回復薬、水、食料はこっちに入れて、マップ、採取道具は出しやすい位置にいれて、この本は?これも出しやすい位置で大丈夫だろ!本当にすごいなこのカバンは傍から見ると容量オーバーなのに全部入ったしまだ入るこれがアイテムボックス付きの鞄。」
制度が作られたばっかの時はまだ供給が安定してなくて高額だったアイテムボックス付きの鞄も、探索者の数が増えていくと供給が安定していき手軽に買える値段まで下がっていった。
「5000円台で買える小さいサイズの鞄も普段使い出来そうで、お手軽価格のポーチサイズのやつもありそれは3000円で買えるんだったかな?」
アイテムボックス付きの鞄に感動しながら最終確認も終え、配信の準備も完了しあとは配信開始をするだけになった。
「えっとこれでよし!と周りの迷惑にならないように隅でやろう。」
配信を開始するために少し隅でやろうと移動し開始を押す、すると配信待機をしていたリスナー達がコメントをし始める。
『こんにちはー』
『おはよう』
『こん』
『わくわく』
「はい!どうもこんにちは、アルのゲーム実況チャンネルへようこそ!今回は案件配信になります」
『案件!』
『なんの案件だろ?』
『案件配信すると言ってたけども詳細は聞いてないな』
『てか配信先変わった?』
『この配信先も案件に関係あるやつなのかな?』
『なんだろか』
配信先について疑問に思っているコメントをみながら、案件の説明にはいる。
「なんと今、東京都ダンジョンに来ています。今回はこちら天翔株式会社が製造したダンジョン用の配信カメラの案件になります!ですので今日の配信は探索者用配信アプリ『|seeker's』を使用しております。」
皆が驚いてるのを確認しながら説明続ける、言われそうな質問をある程度予測はしているが……。
『え?』
『アルくんがダンジョン!?』
『アルくんって探索者だったの?』
『どういう事?』
『いつ探索者になったの?!?』
『天翔だぁ!』
『天翔ってダンジョンのカメラも手がけてるの?』
「探索者にはこの案件が来てからなりましたと言ってもまだ初心者ミッションを終えてないのでランク0のよちよちしたてです!」
片手は腰に手を当ててもう片手は得意げに探索者カードをカメラに掲げながら宣言をする。
『よちよちしたて』
『よちよちか』
『案件のためになったのか』
『強制?』
『怪我しないようにね』
『配信機材の案件か』
案の定、案件の為探索者になったと思ってるリスナーがいるので案件の為だけではないと説明をする。
「案件をする為になりましたが、元々ダンジョンには興味があったのでこれを機会にダンジョン配信をして行けたらなと思っています。なので強制的に探索者になった訳じゃないから、天翔様に凸撃しないよう!!分かった?」
『分かった!』
『そうなんだ』
『安心した』
『よかった』
『自分の意思なんだ』
気鬱民対策として自分の意思で探索者になっている事を説明をしっかりしないと相手様に迷惑を掛けてしまうから、ここの説明は省かず説明をきちんとする。案の定、安心した、良かったなどのコメントがあったので説明をしっかりとして正解だった。
「自分の意思だよ!と、言うことで機材の紹介をする前に先程言っていた初心者ミッションの説明と探索者について説明をしようと思います。」
『説明会!』
『わくわく!』
『協会のホームページみれば概要はわかるけど詳細までは書いてないんだよね』
『初心者ミッション……なんかRPGゲームみたいなかんじだな』
『ゲームと違って現実だけどな』
「探索者とは探索協会に加入している人達の通称でダンジョンに入るための資格になります、探索者になってないとダンジョンに入ることは出来ないのでダンジョンに入るのならば探索協会に必ず加入しましょう」
知識と言っても探索者になる前、調べた情報と探索者になってから知った情報をまとめながらわかりやすいを心がけて説明をしていく。
「ただし、加入するには条件として18歳以上じゃなければ行けません。未成年者は保護者の同意を貰ってから入会するようにしてくださいね。」
『はーい!』
『まぁ危険な仕事だしな』
『探索協会ができてた当時人手不足の為、成人の年齢を下げるかどうかが案として出されてたが危険な仕事であるのは間違いないから下げる案は没になり、結果として保護者の同意があるならば18歳からでも参加できるようにしたらしいぞ?過去記事調べだと』
『博識ニキだ』
『調べれば分かる知識だがな』
『興味なければ普通は調べないだろ』
「へぇーそんなことがあったんだ!?それは知らなかったわ、ありがとう博識ニキ!!」
「じゃあ、続きを説明していくね!探索者になるとランクと区分けが設けらていて、加入したてはランク0の表記で初心者ミッションをクリアするとランク1の表記になります」
『へぇー』
『加入したてはランク0なんだ』
『しらんかった』
『そんな制度があるんだ』
『ランク1始まりかと思った』
「区分けは冒険者カードと呼ばれる物があるんだけど、僕のはこれですねアイアン探索者カードと呼ばれるものが区分けの証ですかね。僕もまだ手に入れたばかりであまり理解が出来てないのですがこれがあればダンジョンに入場出来て、協会のショップでの買い物や依頼を受けることができるんです。」
「区分けとランクを僕に当てはめると、アイアン探索者 ランク0が僕の探索者としての表記になります。」
『ゲームでよくあるやつだ』
『2つで分けてるんだ』
『そんなのあるんだ』
『すげぇー』
「で、初心者ミッションは9個ありそれらをクリアすればランク1に上がります。」
「内容としては武器を選ぼう・スキルを取得しよう・防具を選ぼう・先輩から知識を得よう・ダンジョンに必要な物を買おう・モンスターを倒してみよう・ダンジョン内で採取をしてみよう・ダンジョンで取れた物を買取所へ売りに行こう・同意書に記入しようの計9個あります。」
「詳しく話していると時間が無くなってしまって案件配信出来なくなってしまうのでこの内容を知りたい方は是非探索者になってみましょう。」
『加入案件だったかここは?』
『加入への圧を感じる』
『気になるやつやん』
『なんやて』
『お外にでたくないでござる』
『外に出ろニート↑』
「機材の機能に付いて説明を終えたら実際にダンジョンに向かおうと思いますので、今しばらくおつきあいください。」
『はーい』
『了解です』
『機材の説明会』
『わくわく』
『どんな性能なんだろうか』
「機能について説明していきます」
「探索者用カメラに搭載していないといけない物もあるみたいなのでそれの説明からしようと思いますね!必要機能としてはカメラ使用者に対して追従、モンスターからの攻撃回避、緊急時のSOS信号の3つは必ず付いてないといけない機能で、これがないと探索者用カメラとして販売出来ません。」
「で、この機材にある機能としては半径5km圏内の音を収集、モンスター感知、モンスターの攻撃に耐える防御性能、出口までの帰還ルート指示ですかね」
『販売基準ってやつか』
『追従、回避、信号ね』
『その3つがないと販売できないだ』
『探索者の命綱ってことね』
『すごいね』
『この機材だけの機能多いな』
『収集、感知、耐久、帰還機能か』
『どれもすごいな』
「あと、このルート指示なんだけどね帰還ルートだけじゃなくて設定したところまでのルート機能も搭載されてるんだ、今回は帰還ルート検索を使おうとおもうよ」
『へぇ』
『帰還ルートだけじゃないんだ使い道』
『凄いね』
『すげぇ』
「凄いよねこれ説明聞いてる時でさえもすげぇーって感想しか浮かんでこなかったもん。それじゃあダンジョンに行きますか?説明するより、見せた方が機材の魅力が伝わりやすいと思いますのでね。もっと詳しく知りたいという方には販売元のリンクを概要欄に貼っていますので、そちらからとんでいただき見に行ってください。」
『キター』
『ダンジョン』
『わくわく』
『配信終わったらみにいこう』
『アルくんの探索者としての第1歩か』
『あとでみるね!』
『どきどきやね』
『気をつけてね』
『忘れもんない?』
『キタキタ』
「このボタンを押すと追従モードに変更されるはず……されてるね」
追従モードに変更して周りを少し歩くと後ろから追従してくれてることを確認する。
「じゃあ、ダンジョンにレッツゴー!しようか」
ダンジョンの入り口に向かい探索者カードを警備の人に見せる。
「探索者カードの掲示をしてください」
「はい」
探索者カードの提示をと言われたのでカードを提示すると何かの機械にかざしカードが本物かどうかの確認をする。
「……探索者カードの確認を完了しました、アイアン探索者 ランク0の方ですね、お気をつけて探索してください、危険な状態になった時は直ぐに信号を出すようお願いします。ではこちらがダンジョンの入口となっていますので足元を注意しながら向かいください。」
「ありがとうございます、行ってきます!」
「はい、行ってらっしゃいませ。」
『なんかアトラクションの受付の人みたい』
『言い得て妙ではある』
『警備の人もいるんだ』
『勝手に人が入らないようにじゃない?』
「わかる、アトラクションの受付ぽさを感じたわまぁでも仕方ないだろねダンジョンに危険は付き物って言うし、危険な場所だから警備を配置しといた方がいいんだろね。」
ダンジョンに入ると直ぐに階段があり、そこを下って行きながらコメントに返事を返していく。階段を降りるとそこに広がるのは森であった。




