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現実にダンジョンが出現しました  作者: 東雲 夜卜
第1章 最強探索者達、配信者を助ける。
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第1章 最強探索者達、配信者を助ける。27話


(夜桜視点)


「さて、報告を聞かせてくれ」


「なら私から言おうか」


「雪華が言っていた特殊個体についてなんだが、あれは特殊個体ではなく喰らう者から干渉を受けた個体だろう」


「喰らう者ですか?」


「確証は?」


「確信も確証も得ている、何故ならば空白の断章の刀身がその姿を表していた」


「原初のダンジョンの討伐報酬であるあの刀ですか?」


「なるほど」


「空白の断章は喰らう者が関わっていないと刀身の姿を表さないだが……」


「今回は表していたそれは喰らう者が干渉をしていたからだな」


「……喰らう者はなぜそこまでして干渉をしてきたのだろうか」


「1つ言えるのは喰らう者にとって彼の、アルという子の固有スキルが欲しかったのではないだろうか?」


「なぜ欲しかったのか分からないが、彼等にとってあの子のスキルは是が非でも手に入れなければならなかったんだろうな」


「あれらは力を奪って自分の物にしてきたから奪う事はできるんだろう……別次元から干渉する力もある」


「猫柳……神の心眼でもう一度見てくれ」


「いいぞ、元々見る予定があったからな」


「そうか」


 猫柳との会話をやめて、雪華の方を見る。


「雪華」


「どうしましたか?」


「ダンジョンを出てから何か見えた?」


 うーんと考える仕草をしながら答える。


「いえそこまでま大きな分岐点は見えませんでしたよ?」


「ただ、夜桜さんがアルさんに会いにいく辺りで少し見えずらくなりました」


「見えずらく?」


「はい」


 こちらを向きながら答える。


「簡単に言えば瞬きをすれば気にならない程度の視界のぶれでしょうか?」


「それ以外はなんとも無かったのであまりきにしませんでしたが」


「……そうか」


「気になりますか?」


「雪華の固有スキルは喰らう者が干渉しているモノを見る場合どうなる?」


「そうですね」


「私はまだ、喰らう者関連に遭遇率が低くてあまり説明はできませんが、そこの部分だけ見えなくなるはずです」


「映像を切り取ってその部分を見えないようにされるといった感じでしょか?」


「切り取ったように……猫柳」


「なんだ?」


「あの子を見る時に空白の鏡玉(きょうぎょく)越しに見てくれないか?」


「多分だが……まだ見てる」


「!?」


「まだ見てるのか」


「だから、雪華の固有スキルで見ることが出来ないのか?」


「確証はまだないけどありえはするだろ?あんなに干渉をしてきて、ダンジョンから出たら手を引くなんて」


「そんなんで終わるはずがない」


 3人で話し合っている時、部屋に電話の音が鳴り響く。


「……もしもし?」


 猫柳は受話器を手に取ると電話に出る。


「はぁ……うん?、わかった今すぐに病院に向かおう」


 ガチャ……と電話を切ると夜桜達の方をみて、こう答える。


「搬送されたあの子……アルくんの固有スキルが少し問題になってるそうだ」


「問題?」


「検査をする為に診察をしようとしたらスキルが反応して、触ることが出来ないらしい」


「それは……」


「診察ができるようにして欲しいから来て欲しいだそうだ」


「夜桜は俺と共に病院に向かってほしい、雪華は解散でまたなにか見えたら知らせてくれ」


「了解した」


「わかりました」






 

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