第1章 最強探索者達、配信者を助ける。20話
(アル視点)
「す、凄い。口が挟めないレベルの指揮力……。」
『俺達も挟めない』
『静かにしなきゃ』
『えぐい』
『一致団結感やばい』
『我々は見守るのみ』
見たことないレベルの指揮を垣間見ていると針で刺されるような視線を唐突に感じた。
「……ッ。な、何か近くにいる……、分かんないけど何かいる」
『え!?』
『やばそう?』
『は、早く合流しないと』
『あわわ』
辺りを見回しても、見えるのは岩壁だけであり入口に目を向けても誰もおらず小さく縮こまりならが耐えるしかないみたいだ。
『【秋雨】終わったぞ』
『【白鷺】終わりました』
『【時雨】終了』
『【八重】終了いたしました』
『【春夏】かんりょーっす!』
『【雪華】終わりました。』
『【琥珀】完了しました』
『【金木犀】終わりましたよ』
『【吹雪】完了しました』
『【探索協会 公式】5分24秒で終了。条件突破。』
『【探索協会 公式】以下の作戦は雪華さんから共有されました』
『【探索協会 公式】雪華さんの指示に従って最善策の行動をお願いします』
『【探索協会 公式】現在、要救助者である。アルさんは謎の気配を察知しております。夜桜さん達は至急現地に向かってください。』
『【秋雨】了解した。すぐに向かうから息を潜めて隠れていてくれ。』
「ずっと何かに見られてる……み、見てる方向をみたら……目が合うんじゃないかってぐらい気配が……、近い……。」
『【探索協会 公式】@菖蒲 音はどうですか?』
『【菖蒲】……。』
『【探索協会 公式】?菖蒲さんどうしましたか?』
『【菖蒲】お、音が』
『【菖蒲】こちらを……刺すような』
『【菖蒲】音が聞こえます。音で……私を刺してくる』
『【雪華】菖蒲さんをこのサーバーから弾いて!!見られてる。魂を。菖蒲さんを保護しなさい!!……空峰!!』
『【探索協会 公式】!?了解しました。直ちに向かいます。』
『【白鷺】この階層のボスって確か幽世の魂を狩りし者だったよな?魂を狩ることに特化してるのは知ってるが』
『【白鷺】画面越しで魂を狩り取ろうとしてるのか。そんな事あのデカブツにできるのか?』
『【雪華】出来ない。通常の個体なら……多分特殊個体。少し最善策に狂いが生じたかも。姉様達は着きそうですか?』
『【九重】たぶん、邪魔されてる。向かうほどモンスターが増してる。姉様が、切り刻んでるけども一向に進めない。切り刻んでも切り刻んでもその倍の数が押し押せてくる。こっちに人をよこして欲しい』
『【雪華】あぁ……狂いが生じた。分岐点を見直します。近くに居るのは金木犀達と春夏達ですね。すぐに向かってください何をしてでも姉様達を突破させて』
針ような視線がザクザクと容赦なく突き刺さる。幻覚痛であろうと耐え難い痛みになんとか持ちこたえながら気持ちを少し落ち着かせようと動く。
「ッ……。な、なにか飲み物を飲まないと、こんなときは一旦落ち着こう」
『アルくん!!』
『頑張ってアルくん』
『今助けに来てるから』
『がんばれ』
『俺たちは応援しか出来ないけども』
「応援だけでも、うれしいよ。ありがとう、ふぅーまだ視線を感じられるけどもそれだけだねこれ大丈夫。耐えるよ」
リスナーの皆からの応援でなんとか気持ちを持ちこたえる。絶望なんかしないで
『【雪華】……』
『【雪華】なるほど。最善策を最善にする為の分岐点はまだ判明出来ませんでしたがそろそろ救助班が到達するかと』
『到達できるのか』
『すごい』
『探索者の皆さんも頑張って下さい』
『がんばれ!!』
応援する声援をコメントで見ながら探索者達はアルくんの元へ急ぐ。




