第1章 最強探索者達、配信者を助ける。14話
奈落40階層
(八重視点)
ここは40階層のボス部屋前。
そこにいるのはブラック探索者ランク6の八重という名前の女性だ。
「ここのボスは確か……幽世の騎士王、死んでなおも騎士として、王として、存在し続けるのですね」
開始の合図がありボス部屋に向かうとそこに居たのは幽世の騎士王と呼ばれる。異世界で王をしていた者らしい。
「卑劣、卑怯な手を使うと軍勢で相手されるという……1対1を望みますか、ですが申しわけありません。私自身ではあなたには勝てません」
幽世の騎士王は不動の姿勢でこちらをみる。
「固有スキルを持って、あなたに打ち勝って見せましょう……死霊呪術"黒薔薇の吸血姫"この子があなたの相手です。ロズ、幽世の騎士王に慈悲を与えましょう。」
ロズと呼ばれた死霊呪術によって産み出された黒薔薇の吸血姫は八重の命令を果たす為に幽世の騎士王に接敵する。
ロズの足元に魔法陣が現れ、そこから黒薔薇が咲き乱れる、その薔薇には生命力を吸収する能力があり、幽世の騎士王の生命力を吸い上げる。
幽世の騎士王もそれに気付いて、元は聖剣だった幽魔剣を突き刺し、魔法陣を壊した。魔法陣は壊れたが黒薔薇はまだ咲き続けており、黒薔薇の茨が幽魔剣に絡みつくと魔力を吸い取る。
茨を振りほどこうと剣を振り回すが茨は取れず魔力を吸い続ける。
だが振りほどくのはやめ、この原因となっている存在を排除する事を優先するようだ。
「でもそれは悪手ですよ。魔に落ちてしまったあなたでは私達に勝つことはできない……"現象反転"」
死霊である黒薔薇の吸血姫は現象反転によって死霊ではなくなり生前の姿である白百合の聖女になる。聖女になったことで聖属性が使えるようになり、フィールドに聖属性魔法の聖域を展開され、死霊属性のモンスターにデバフを付与する。存在するだけで持続ダメージが入り、攻撃力ダウン、防御力ダウンなどが付与される。
『――――――!!?!』
幽世の騎士王から発せられた言葉はとうに言葉として理解できないが苦し紛れの怒気は感じられる。
立つこともやっとな状態の騎士王にロズは近づき聖属性が付与された聖なる剣で慈悲という名のトドメを刺す。
「"解除"」
解除という言葉によって白百合の聖女は黒薔薇の吸血姫に戻り、聖属性で満ちていたフィールドも死霊属性溢れるフィールドに戻る。黒薔薇の吸血姫は八重の前に行き、美しいカーテシーを披露し八重の前から姿を消す。
「ありがとうロズ。ゆっくり休みなさい」
【特殊エリアの条件を達成しました】
【特殊エリアの入場を許可します】
【エラー】
【他の条件が達成されてないため許可できませんでした】
【達成率04/09】
「4番目ですか、ならここで少し戦力補充しておきますか。"死霊収集"……対象は幽世の騎士王……」
死霊収集によって倒した敵を新たな死霊にして収集出来る技の1つ。ただし、自分または仲間の死霊が倒した敵じゃないと収集することはできない。今回の幽世の騎士王は仲間の死霊である黒薔薇の吸血姫が倒したので収集できる。
その場に残っている魔力残痕である粒子を能力の死霊収集で回収する。だが、少し回収に時間が掛かってしまう、そのロストはおよそ五分。
「……少し抵抗されましたが収集完了です。」
それによって特殊エリアへの条件は満たされたようだ。
【他エリアでの条件達成を確認しました】
【特殊エリアへの入場を許可します】
【特殊エリアに入場しますか?】
【"はい"または"いいえ"を選択してください】
「終わりましたか」
【"はい"の選択を確認しました】
【特殊エリアに入場する事を許可します】
【こちらの扉から入場してください】
扉を潜ろうとするとメールが届き、雪華さんからの指示が来ていた。
「出ると時雨さんが居てその時雨さんと吹雪さん達が来るのを待ち、二手に分かれて敵を倒すですか」
「了解致しました」
扉を潜ると時雨さんもちょうど来ていたらしく合流を果たし、二人で近づいてくる敵を排除しながら吹雪さん達を待つ。
設定を別で書くかここで書くか悩み中




