水上移動国家米原王国誕生!
今回から第3章です。
この調子で頑張ります(๑′ᴗ‵๑)
前回のあらすじ
人間クレーンで復活神殿を吊り上げた。
凄く感謝された。
「キングリョー万歳!!」
「「「キングリョーバンザイ!!」」」
「米原王国は不滅なり!」
「「「マイバラ王国は不滅ナリッ!!」」」
空母の甲板の上、王即位の儀式を行なっていた。
この空母や、艦隊を1000倍に増量した超大艦隊から、100万人の歓声があがる。
何故か勢いで、この超大艦隊は米原王国という事になり、俺はこの国の王様になる事になった。
国家の条件は、国土と、国民と統治者がいる事なので、確かに成り立つ事になる。
即位の儀式の様子は、各船に設置された超巨大ディスプレイやスピーカーで、全体に伝えられている。
エーコが、勾玉の首飾りを俺の首にかける。
この世界の王様は、王冠ではなく勾玉を付けるのだそうだ。
また縄文設定かよ。
俺が王様になったからには、この世界を正しいファンタジー色に塗り替えてやるからな!
俺は、エーコに丸い青銅の鏡を渡した。
この世界の王女は、鏡を持つものなのだそうだ。縄文設定にもううんざりだよ。
何故、エーコが王女なのかと言うと。
エーコの実家であるA家、はじめての村の狭い竪穴式住居なんかに住んでいるが、実は沈んだ王都の王家の家系なのだそうだ。
即位に必要な勾玉と鏡は、エーコが「結婚のためならエンヤコラーッ」という掛け声と共に、湖に沈んだ王城に猛スピードで潜って、取ってきてくれたのだ。
そして、王と王女という事なので、そのまま結婚式となった。
お祭り好き?なエーコのために空母の甲板の上にお祭り広場を作った。
紅白幕を張って提灯を垂らして、やぐらを設置して、空母に連結した艦隊には露店まで用意した。
クライマックスには駆逐艦隊から花火があがる予定だ。
「ヤンデル時もジーザスな時も、フォーリンラブな事をオーケーしますにゃ?」
「「誓います」」
やぐらの上で、リーペが神父役で誓いの儀を行う。
というかリーペ、前から思ってたけど、英語を無理やり使ってるだろ。
「ではぁ〜、誓いのディープキッスをゴーにゃ〜」
エーコと、みつめあう。
短い間だったけど、エーコには色々助けられたよな。女神の事はいまだに許せないけど、エーコがいるから、こんなクソゲーみたいな世界でも少しは良いかなって思う事ができた。ありがとう。
しんみりしてると、少しずつエーコの唇との距離が縮まっていく。
「お祭り……」
「えっ?」
ドンッ!!
「むぐぐっ!!?」
俺を押し倒して激しいキスをしはじめた!鼻までふさがれて息ができない!?
「おい!むぐっ!息ができない!むぐぐぅっ?おい?助けて〜!!」
俺が叫んだが、大量の花火が打ち上げられ声がかき消される。
酸欠で意識が遠のきはじめた。
「ミスターリョー?にゃ〜〜〜っ!?
ミスエーコ、ストップにゃ〜、ミスターリョーがデスしちゃうにゃ〜!」
近くにいたリーペが、やっと異変に気付いて止めに入った。
他の四天王も気付き走り寄る。
「占いで死亡確率90%とでました」
「顔が紫に!?本当にヤバイポン!」
「エーコちゃんおやめになってっ!」
「「「うおおぉーキングリョー様ー!!」」」
他の人々も集まってきてエーコをはがそうとするが、Lv1000億のパワーには誰もが太刀打ちできなかった。
もうダメだと思い、クソ女神の顔が思い浮かんだその時だった。
「【なんでも食べちゃうわっ】ですわっ!」
ミミがチートスキルを発動したと思ったら、ミミの口が小さくパクっとしたかと
思ったら、エーコの姿がなくなっていた。
「ミミちゃん!グッジョブだポン!」
タヌーが、ミミに向かって親指を立ててグッドサインをだした。
「ミミちゃん、あっちに吐き出すポン」
「はーいですわっ」
ミミが、ペッと吐き出す様な動きをすると、その先に唾液でベタベタなエーコがあらわれた。
「あれ?私、さっき涼様とお祭りしてたはずなのに!?」
エーコは、びっくりした様であたふたしていた。
いつも読んでくださりありがとうございます(๑′ᴗ‵๑)
第3章では、超大艦隊米原を舞台に、国造りをする内政チートや、キャラクター達が一人一人活躍できる話を書く予定です。
次回は、結婚初夜です。
お楽しみに٩꒰๑❛▿❛ ॢ̩꒱




