試験の行方
----修行時代
神と男は共に雪降り積もる雪山に来ていた。
そこでは最近力をつけて絶好調の男と神が対峙している。
「手加減はしませんよ」
「いつでも来るがよい。わしは手など出さずに勝って見せよう」
神が挑発すると男は雪を蹴りパンチを繰り出す。
しかし足場の悪い状態で放ったパンチは全く動かない
神の横を通り過ぎていく。
「クソ!」
続けざまに腕を振るうも当たらない。
そして神はため息をつきその場から跳躍すると
放浪人より少し高い岩の上にたった。
「逃げるのですか」
あえて放浪人が挑発するも特に気にしておらず余裕の表情。
「ワシに一発も拳を入れられない男がそんなこと言うても
負け惜しみしか聞こえんわ」
「しかし、神よ。神も俺を触れずに倒していませんよ」
すると神は勝ち誇ったようにニヤリと笑うすると
「この大馬鹿もんがぁぁぁぁぁぁぁ!」
と地面を揺らすほど怒鳴った。あまりの声の大きさに男は
耳をふさぎ怯んだ。
「ぐっすごい声量だ!だがそれじゃ俺は…」
倒せませんと言おうとした時自分の横から物凄い勢いで何かが
近づいてくる。
「言ったであろうワシはお前に手など出さずに勝てるとな
ほれほれサッサと逃げんと大変じゃぞ」
男に迫りくるものそれは…雪崩!全てを巻き込もうとする勢い
すぐさま逃げようにも足場が悪く逃げられない!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
もちろん男は雪崩に巻き込まれた。
流される中。神はこう言い放つ
「戦い方は常に状況によって考えよ!使える物は全て使え!」
もちろん流れに巻き込まれた男の耳に入るかどうかは
また別の話
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「あいつ魔法使えたんだ…でもいつの間に」
試合を見ていたサーナは少し驚いた。一回も見たことがなかったから
「だけどコントロールは出来ていないようだけど
それほど威力があるわけではないし。どうするのかしら」
「……」チグサもサイガも試合に注目していた。
「フン。注目を集めるためんにあえて岩石の魔法を使わんとは
目立ちたがり屋んですん。だけどん残念ながらそんなのでん
受かると思う思い上がりはんこの学園にんいらないのですん」
教頭は槍を生成すると再び構える。
「たかがそれぐらいのん魔法をん使えるかと
そんなんでん。わたしがん負けるはずんないん!」
「なら見せてやるよ。俺の戦い方を」
「だからん!敬語つかえん!」
放浪人は手に地面をつくと彼の足場の地面から岩が突出する。
それと同時に教頭の回りにあった岩も伸びていく
ドンドン放浪人の体が持ち上げられていく。
「ふん。戦い方と言いましたがん。結局逃げですかん」
放浪人は岩の上に立つと同時に剣を抜いた。
「馬鹿な奴ほど高い所が好きといいますがんホントらしんね
せいぜいん考えはんよますんね。岩で動きを封じてん
翻弄しながらんそこからんその自慢の剣でん。
わたしんを攻撃しようと思ってるようですがん。
そんな軟な剣ではんわたしの鎧を傷つけることすら無理んね!ホホホホノホ」
「なら。そうして見ようか」
放浪人はニヤリと笑い体を脱力して倒れるように
岩から落ちると同時に足を蹴る。
すると隣の岩に飛び移りまた隣の岩に飛んでいく
それを繰り返しながら落ちてくる。
「やはり頭悪いんね!確かにん素早いですがん
対応は可能ね!」
教頭は槍を構え狙いを定める。
自分の攻撃範囲を考えそして岩に飛び移るタイミング、
順序を予測しそして
「そこねん!」
勢いよく突く!が放浪人の顔面をギリギリかする。
「フン。少々ずれましたがん」
教頭がグッ腕に力を込めると。槍の先端割れると
放浪人に迫る。
「みえた!」
襲いかかる槍に自分の剣をぶつけると同時に
その衝撃を利用して一気に降下する。
そして教頭のすね当ての鎧めがけて剣を振りぬいた!
ガキンと鈍い音が鳴り響く!
教頭の背後の地面に膝をつきながら着地する放浪人。
「ヌフン!無駄ん無駄ん無駄ん無駄んでしたん」
教頭は笑い振り向こうとした時。
ピシピシと右のすね当てからヒビが入る
「あ。あっれん……でいんでででん」
すると地味に痛い痛みが教頭を襲い倒れバランスを
崩し倒れこむ
「何故ん!物理無効な魔法がかけられてる
はずなのにん!」
寝ながら放浪人を仰ぎ見る教頭。
「悪いな。一応これその鎧と同じ魔具だ」
「なんですとん!…あれまほんとん」
放浪人が剣を見せると細かく呪文が書いてある
ことに気づく。
「ですがん。それに次はそれに注意すればいいことん」
地面に手をつき立ち上がろうとする教頭。
すると放浪人後ろを向き離れていく
「あれんどこ行くん」
「そこ危ないぞ」
「はへん……のおおおお!」
放浪人が立ち止まり振り返ると岩がボロボロと崩れていく。
「もしかしてん。岩を全て切ったんですかん!
いつのまにん!ぎょへへへへへへ!」
そして崩れてゆく岩が教頭を巻き込んでいく。
ロドベル教頭と表示したHPバーが一気になくなった!
『試合終了!勝者放浪人!』
甲高いアナウンス会場内に響いた!
「やった!」
サーナが思わず大声を上げてガッツポーズ。
「面白い人ね。あの6番!ね。サイガ…ってあれ」
チグサがサイガを見ると既に席を立ち会場から出ていっていく
その横顔は笑っているように見えた。
「ば。馬鹿な!受験生であの魔具を着用した教頭を
倒すなんてありえない!」
「おいおい!あいつトップスになっちまうんじゃねーか!」
「これじゃ!俺達も上がるチャンス無くしちまうよ!
早めにつぶした方がよさそうだな!」
「これは、これは。面白そうな人が入ってきたもんですね」
各々生徒が会場内で感想を漏らしざわめく中。
放浪人がステージから降りていく。
「こいつ!ひやひやさせやがって!」
リクトリが放浪人に駆け寄ると肩を組む。
「ええい!うっとおしい」
放浪人が不機嫌な顔を浮かべる。
「ホントホント!魔法や魔具を使えるなら
さっさとそう言ってよ!」
「そうですよ!どこまで心配かけさせるんですか!」
双子にも詰め寄られる!放浪人の顔も困惑する。
「言うタイミングがなかっただけだ」
「だからって魔法が使えることぐらい教えてくれ
てもいいじゃん!」
ユオが放浪人のわき腹をどつく。
「いや…魔法は……そうだな」
三人にいじられながら放浪人はリノアスに近づいて行く
「助かった。ありがとな」
放浪人がボソッと礼を言うとリノアスが
応えるようにコクリと首を動かす。
「なんだ。リノアスちゃんがどうかしたのか」
「何でもない。ほらいい加減離せ!」
放浪人はいつまでも肩を組むリクトリを振り払う。
「なんだと!くっそ!相変わらずスカした奴だ!」
「じゃあ!わたしがリックの変わをしてあげるよー」
そう言うとユオが放浪人の腕に絡みつく
「もうユオちゃんたら」
アムが呆れた顔でユオを見る。
そんな中4人の離れたところで
「ふっあいつがいる学園生活。楽しくなりそうだな」
ミツザワがジッと放浪人を見て期待を込めて笑うのであった。
第一章 完 第二章に続く




