闇の招待!
更新する時間セット間違えてしまった…
両極端の治安維持コンビと別れ
異様な森の中を少し休憩したのち放浪人は再度歩き始めた。
さっきまでのうるさく鬱陶しい感じから一変
人一人の足跡がよく聞こえるぐらい静かで不気味な空間。
「先ほどから周囲を警戒しているのですが
生き物の反応が出てきません」
静粛の中ログの音声が響く。
「そうだな。こっちから探してみるか」
放浪人はしゃがみ込むと地面に手を置き雑草をどかす
すると生き物の足跡があった。
歩幅から見て四本脚で爪が長い
体重がそこそこあるのかくっきり足跡がわかる。
「割と新しいな」
「やはりネムニさんの言った通りですかね」
「魔法には詳しくないが。魔法を使う奴が
そうというならそうなんだろうな」
この世界にきてまだどんな魔法があるのか
把握しきっていない放浪人にとっては
そう言われたらそうなんだと受け入れるしかなかった。
放浪人は余計なことは考えず森に続く足跡を確認して
歩いて行くことにした。
歩いて行くたびに足跡は、はっきりわかる。
「マスター少しよろしいですか」
「なんだ。生き物の反応でもあったか」
「いえ。相変わらず嘘のように反応はありません」
「ならなんだ」
ログは少し沈黙する。
「ネムニさんがおっしゃった。質問なんですが」
「質問?扉のことか」
「いえ。そこまで追求しなかった最後の質問です」
「……」
最後の質問…放浪人は覚えがある。
『あなた本当にこの世界の人ですか』
何か察したようなネムニの顔
「あの言葉を聞いた時。マスターの心拍数が
一瞬かなり高くなりました」
「……」
放浪人は何も言わずただひたすら足跡に意識を集中して歩く
自分でもわかっていたからだ
「わたしの予想ですがもしかしてマスターは…」
ログが何か続けて言う前にあることに気づいた。
「足跡がここで消えている」
放浪人はログを押さえ足跡を観察する。
足跡は次の足を前に出そうと強く踏み込んだ時
消えていた。
「ログまわりに反応はあるか」
「以前ありません」
「バックトラック…と言いたいところだがここまで気配がないと
その可能性はなさそうだな」
放浪人は立ち上がり再び辺りを見渡すも気配がない
そのかわり奥の木の隙間から
木のないところが見える。
「もうすぐ森を抜けます」
ログが矢印を表示する。
「結局生き物に会うことはなかったな」
モンスターに襲われる心配なく行けたのはいいがその分
異様な雰囲気に気分がいいと思えない放浪人
その時頭上から影が差し込むと同時に気配
放浪人は顔を上げるとそこには男が木の上に立っていた。
「よう。だんな。いや放浪人だっけ。
こんなところでなにしてんだ」
顔に傷の跡がありボロボロの服装。
「ザガン!」
「ククク覚えてくれるとはー。光栄だね」
ザガンはニヤリと笑った。
「おまえいつからここにきた!」
放浪人は疑問だった。自分とログが気配を感じ取れなかったことに
「おいおい。質問を質問で返すなよ。よくないぜー」
「うるさい!俺の質問にこたえろ」
ザガンはため息をついた。
「ククク。いいぜ。教えてやっても」
ザガンは木から飛び降り一回転して地面に着地した。
放浪人は拳を上げ身構える。
「ちょいとテストだ」
ザガンは放浪人に突っ込む。
「そこだ!」
放浪人は左に屈み拳を繰り出す。
「読んでいるぜ。その動き」
ニヤリとザガンは笑うと突然後ろに方向を変え
手に持っていた氷でできたナイフを4つ投げた。
「ぐっ!」
飛んでくるナイフを2つのナイフは放浪人の顔をかすめた
残りのナイフが放浪人にせまると
「うぉぉぉ!」
咄嗟に放浪人は歯を食いしばり腕を振り拳で
1本のナイフはじき残りの一つをはじく。
ナイフは粉々に砕け地面に落ちた。
そして放浪人は地面に手をつくと勢いにまかせ体をねじり
「くらえ!」
立ち上がると腕を引き拳を突き出した。
ザガンは岩を纏った手を前に出し突き出された攻撃を止めた。
ギリギリと睨みある二人。
「いいぜ。合格だ」
「くだらんことを!貴様の目的はなんだ!」
「目的?残念ながら教えられねえーな」
「そうかい!ならここで決着つけてやる!」
「そんなつれねーこというなよ。
ますますてめえを招待させたくなるぜ」
ザガンは空いた手を開いた。
「招待?ふざけたことを…」
「マスター!気をつけてください生体反応が突然」
するとザガンが地面に手をついた。
「こいつ!何を」
嫌な予感を感じ取った放浪人はザガンから離れようと
急いで地面を蹴るも。
見えない壁があるように何かにあたり
これ以上後ろに行けなくなった。
ザガンの手をつけた地面はどんどん黒く浸食し
放浪人の足元まで伸びていく。
まわりの景色は歪んでいき空は闇にのまれる。
「現在地がロスト。なにか違う世界に
引っ張られていくみたいです」
「なんだと。やはりそうか。この辺りの生物がいない原因は」
地面に手をつけたまま笑い続けるザガン。
「ククク。ああそうだぜ。放浪人喜びな!お前も招待してやるぜ!」
「させるか!」
放浪人はザガンに殴りかかるも見えない壁に当たる。
「もう遅いぜ。完全に俺の空間魔法に足を
踏み入れちまったんだからな」
すると二人の足元の地面が割れた。
下は黒く歪んでいる。
「いざ行かん俺様の世界へ!ハハハハハ」
ザガンの笑い声ととに放浪人は地面に落ちていった。
次は大丈夫だとおもいます




