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拝啓、勇者さま ~勇者と幼馴染の手紙の記録~  作者: 文月 ふな


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28 王国暦376年13の月3の週 リリーへ

 リリーへ。


 マルク爺さんってそんなにすごい人だったのか。いや、確かに言われてみれば俺に教えてくれた魔術も剣術もすごかったけど。人は見た目じゃわからないものだな。


 騎士団の三男坊は確かに友人の一人だと思う。王都での訓練をよく一緒にやってた。今そっちの地域の点検保全に回ってくれてるんだな。そいつに余計な事言ってないだろうな? 俺の昔のイタズラの数々とか。


 俺たちに随行してる騎士団員が一番危険で、周辺地域の保全に回ってる人たちは比較的安全な筈だ。でもいつどこに魔物が出るかは分からないから、どうしても危険はつきものになる。俺も、騎士団員が全員無事に任務を終えて家族の元に帰れるように願ってるよ。


 結界バレたか。村を出る前に張っておいたんだけど、まだ機能しているみたいで良かった。

 あれはマルク爺さんにやり方を教えてもらったんだ。光魔術なんて使えないはずなのに、爺さんがやり方を知ってたんだよな。なんでだろうと思ったけど、神殿所属の魔術剣士だったなら納得だ。


 相談役もちゃんとやってるぞ。パトリシアにしょっちゅう相談されてる。アドリーはケインに相談することが多いみたいだな。ちゃんと的確にアドバイスできてるはずだけど、女心って難しいな。


 ククより。

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