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拝啓、勇者さま ~勇者と幼馴染の手紙の記録~  作者: 文月 ふな


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22 王国暦376年12の月1の週 リリーへ

 リリーへ。


 魔の森に入るのは俺たち四人だけだけど、そこまではできるだけ消耗しないように、騎士団が随行してくれてるんだ。移動中の護衛や野営の設営、食事の準備とかもやってくれて、めちゃめちゃ助かってる。途中で物資も足りなくなるから、本当にありがたいんだ。魔物と戦う時も支援してくれるしな。


 今は王都の東から少し東北の辺境に移動したところだ。この辺りも魔物が増えていて、被害が出つつあるらしい。以前よりも大きな中型の魔物が増えてきたから、一層注意しないといけないと気を引き締めてる。


 パトリシアとアドリーの関係は日に日に良くなっていってると思う。魔物が増えたから、やっぱり自然と息が合ってきたみたいだ。魔物の副産物だな。


 ケインは本当に良い奴だよ。いろんな話を聞いてくれるし、すごく頼りになる。器がでかいんだろうな。ケインと友たちになれて本当に良かったと思うよ。



 アンジー覚えてるよ。結婚するのか。マジか。あの引っ込み思案のアンジーが俺がいない間に結婚とは感慨深いな……。俺は直接祝えないから、変わりにリリーが二人分祝っておいてくれ。


 確かに、適齢期といえば適齢期だな。お前が行き遅れたら仕方ないから俺が貰ってやるから安心しろ。……なんてな。


 ククより。

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