第5話『世界征服進行中!勇者は魔王を止められるか!?』
さて、やはりというかなんというかシット王国は滅亡しました。
とてつもないスピード感です。
もう誰もアナスタシアに逆らえません。
ある日、暗殺を実行する者もいましたが…。
予知していたアナスタシアにあっさり捕らえられました。
「もうなんでもありなんですね」
「そうよ、魔法は何でもできるのよ」
とアナスタシアは得意げに言います。
さて、暗殺者を吐かせたところ、派遣した国も露見。
シットでもファックでもなく、また別の王国である『ガベージ王国』からの刺客であることが判明しました。
文句なしの宣戦布告と受け取ったアナスタシア。
彼女はまたも単騎で出陣、戦場を地獄絵図に変えていきます。
…そんな中、今回はイディオットは出陣しませんでした。
なんか調子悪いんで、と言い訳をします。
「あらそう?じゃあ今回は休みなさい」
とアナスタシアは言います。
先の武田出没の報告もあってか、まさかイディオットが自分に謀反心を抱くわけがないと思っていましたので、普通に信用したのです。
――さてそのイディオットですが、すべての始まりの地であるアナスタシア封印の遺跡へ誰にも言わずこっそりやってきました。
ここにアナスタシアを止める手掛かりがあるかもしれないと思って。
その時はパンツ一丁で余裕はありませんでしたが、落ち着いて壁の文字を読んでみると…。
―世界を滅ぼしかけた災厄の王女ここに封印す―
と書いてありました。ああ、やっぱり…とうなだれるイディオット。
そこに、今までどう逃げていたのか武田がまた現れました。
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担当から作家あてのメッセージ:
「武田の便利さというかしつこさが素晴らしいです。
完全にストーリーの進行役ですね。
また、イディオットがついに自分の意志で動き出す場面が見えてきました。
もう連載終了は決まっていますが、最後にいいところを一発お願いします。
また、読者はとっくに気づいていましたが、アナスタシアの正体が明示されたのもいいシーンです。
この先イディオットと武田がどう動くのかよろしくお願いします。
あとイディオットのさぼり方が嘘くさい仮病なのも彼らしいし、まったく疑わないアナスタシアも何か不思議な信頼関係というか主従関係が見えてきます。
それと、シット王国滅亡が本当に早いですね。
まさか一話で滅ぶとは思いませんでした。
まあ、6人いる四天王よりはマシでしたが…。
あとガベージ王国というのがこれまた先生らしいですね。
この世界の国々は悪口でできているのでしょうか?
もう慣れましたが」
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驚くイディオットに武田は言います。
「やっぱりお前もここに来たか。ここにあいつを止める手掛かりがあるはずなんだ。でも俺は古代文字は読めねえ。読めるお前を待っていた…しかし、まさか一人で来るなんてな」
辺りを用心深く見る武田に対して、イディオットは強い不信感を覚えますが…。
それでもアナスタシアを止めたい気持ちを抱え、武田とともに遺跡に入ります。
遺跡の壁…。
アナスタシアが眠っていた部屋の文字はこう書いていました。
―アナスタシアは世界を滅ぼしかけたので、国の全魔術師の生命をかけて封印した―
―二度と目覚めさせるな、目覚めたらもう手に負えない。世界は滅ぶだろう―
「そういうのはもっとわかりやすく描いてよ。というか封印が軽すぎるよ…」
ぶつぶつ文句を言うイディオット。
ですが、その中に一つヒントになりそうなものがありました。
―もし目覚めた時は光の玉を掲げよ。一時的だが魔力を止めることができる―
「それだ!光の玉って奴を探すぞ!」
「ああ…それしかないか」
こうして光の玉を探す二人。
ですが…光っているものは何もありません。
『自分が封印を解いた時のあの玉かな?』
『でも見つからない。アナスタシアが隠してしまったのかも…』
とイディオットは思いますが…。
それでも武田とともに必死に探します。
そして…ついにアナスタシアを目覚めさせた玉を見つけました。
すでに輝きは失っていますが、おそらくこれが光の玉でしょう。
「あった!」
叫ぶイディオットに武田が駆け寄ります。
光ってねえぞ?と彼は訝しげに聞きますが…。
イディオットは確信をもって答えます。
「いや、俺が観た時…アナスタシアが復活した時には光っていたんだ。きっとこれのはずだ」
それを聞いた武田はニヤリと笑い…。
「ありがとよ!もうお前に用はねえ!」
と持っていたナイフでイディオットを刺してしまいました。
「ははははは!やっぱりお前はイディオット…愚か者だったな!」
武田は光の玉をもって逃げ出してしまいました。
――倒れたイディオットは、灼け付くような痛みと薄れゆく意識の中で強く後悔します。
(ああ、そうだ。あいつの言うとおりだ。俺は馬鹿だった…なんで武田なんか信用したんだ。少なくともアナスタシアに従っていれば自分の命は護れた…いや、いい暮らしもできたはずなのに…)
…そして目を閉じてしまいました。
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担当から作家あてのメッセージ:
「すでに地に落ちている武田の信頼をさらにドリルで地中に落とすのはさすが先生です。
読者の期待通りですね。
この漫画を読んでいる人がまだいるかは知りませんが。
またあっさり解除できた封印に対するツッコミもいいと思います。
ご自覚があったんですね。
アナスタシアの弱点判明、そしてイディオットの勇気と挫折、武田の裏切り。
この辺りがうまくまとまることを期待して、あと10話お願いいたします」




