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第4話『宿敵武田来訪!そして…揺れる心!』

さてシット王国《おうこく》に引《ひ》き渡《わた》されそうになった武田《たけだ》は逃《に》げます。

それを知《し》ったアナスタシアはやる気満々(きまんまん)です。


「引《ひ》き渡《わた》しを拒《こば》むということは戦争《せんそう》したいということね。いいじゃない、売《う》られた喧嘩《けんか》は買《か》ってやるわ」


さて戦争《せんそう》ですが、相変《あいか》わらずアナスタシアは単騎《たんき》で前線《ぜんせん》に立《た》ちシット国《こく》の兵士《へいし》を吹《ふ》き飛《と》ばしていきます。


そして隅《すみ》っこで観《み》ているイディオット。


実《じつ》はこの圧倒的《あっとうてき》な勝利《しょうり》を続《つづ》けているうち、アナスタシア神帝国《しんていこく》の国民《こくみん》もアナスタシアを崇拝《すうはい》し始《はじ》めます。


「あの方《かた》なら世界征服《せかいせいふく》できるかも」


「そうすればお膝元《ひざもと》の俺《おれ》たちは上級国民《じょうきゅうこくみん》だぞ!」


と。


――戦場《せんじょう》から城《しろ》に戻《もど》り、とんでもないことになっちゃったなと思《おも》うイディオット。


とはいえアナスタシアに逆《さか》らえるわけがありません。


おそらく口答《くちごた》えした瞬間《しゅんかん》に自分《じぶん》は木《こ》っ端《ぱ》みじんです。

第一《だいいち》の配下《はいか》とはいえアナスタシアが他人《たにん》にそんな甘《あま》いわけがありません。


悩《なや》むイディオット…。


その前《まえ》に、なんとシット王国《おうこく》からも逃《に》げ出《だ》したガッデム武田《たけだ》が現《あらわ》れました。

その言葉《ことば》は…!


――――――――――――――――

担当《たんとう》から作家《さっか》あてのメッセージ:

「国家間《こっかかん》の戦争《せんそう》なのに、話《はなし》がアナスタシアと武田《たけだ》で回《まわ》っているイメージがあります。


イディオットは完全《かんぜん》にその間《あいだ》で翻弄《ほんろう》されていますね。

特《とく》に武田《たけだ》が勝手《かって》に逃《に》げただけにもかかわらず宣戦布告《せんせんふこく》と受《う》け止《と》めるアナスタシアが相変《あいか》わらずアナスタシアでした。


そしてすべての元凶《げんきょう》武田《たけだ》もなかなかのトラブルメーカーです。


また、国民《こくみん》も自分《じぶん》たちの利権《りけん》を獲得《かくとく》できそうになった途端《とたん》アナスタシアを崇拝《すうはい》し始《はじ》める辺《あた》りがかなり小市民《しょうしみん》でいい感《かん》じです。

行《い》きつく先《さき》は独裁国家《どくさいこっか》だと思《おも》うのですが。


しかし、武田《たけだ》がイディオットの前《まえ》に現《あらわ》れるシーンは期待《きたい》です。彼《かれ》がついに巻《ま》き込《こ》まれ型《がた》から自分《じぶん》の意志《いし》で決心《けっしん》をする前段階《ぜんだんかい》のような期待《きたい》があります」


――――――――――――――――


驚《おどろ》くイディオットに武田《たけだ》は言《い》います。


「頼《たの》む、あの女《おんな》を止《と》めてくれ。お前《まえ》ならできるはずだ」


「できるわけないだろ、何《なに》を言《い》ってるんだよ。というかよくここに顔《かお》を出《だ》せたな」


「いや、お前《まえ》ならできるはずだ。よく思《おも》い出《だ》してみろ」


そう言《い》われて少《すこ》し考《かんが》えるイディオット。


――そういえばアナスタシアが覚醒《かくせい》した時《とき》、自分《じぶん》はパンツ一丁《いっちょう》。

普通《ふつう》ならその場《ば》で爆死《ばくし》しています。


でも彼女《かのじょ》は舌打《したう》ちしながらも服《ふく》も用意《ようい》してくれた。

その後《あと》も、なんのかんの自分《じぶん》には面倒見《めんどうみ》がいい気《き》がします。


――まあ、たまたまかもしれませんが。


少《すこ》し考《かんが》えたイディオット。


そして彼《かれ》は決断《けつだん》し…。


――武田《たけだ》を捕《つか》まえようと飛《と》び掛《か》かりました。


うすうす気《き》が付《つ》いていた武田《たけだ》はうまくそれをかわします。


「この野郎《やろう》!友達《ともだち》のくせに見損《みそこ》なったぞ!」


「人《ひと》の服《ふく》を燃《も》やしておいて何《なに》が友達《ともだち》だ!いまさら勝手《かって》な事《こと》ばっかりいうな!」


武田《たけだ》は部屋《へや》から逃《に》げて行方《ゆくえ》をくらませました。


イディオットは兵士《へいし》に号令《ごうれい》します。


「逆賊《ぎゃくぞく》だ!ガッデム一族《いちぞく》の生《い》き残《のこ》りがいたぞ!武田《たけだ》を捕《と》らえろ!!」


兵士《へいし》たちは武田《たけだ》を追《お》っていきます。


そして自分《じぶん》はアナスタシアに報告《ほうこく》しに行《い》きました。

ため息《いき》をつきながら。


「武田《たけだ》?ああ、あのゴキブリのようなしつこい男《おとこ》ね。まあいいわ、あなたの忠誠《ちゅうせい》は認《みと》めてあげる。ふふふ、この先《さき》も私《わたし》に尽《つ》くしなさい」


高笑《たかわら》いするアナスタシアに頭《こうべ》を垂《た》れながら、心《こころ》で呟《つぶや》くイディオット。


(これでよかったのかな…でもどうしようもないし…)


…と次号《じごう》へ。

――――――――――――――――


担当《たんとう》から作家《さっか》あてのメッセージ:


「武田《たけだ》の身勝手《みがって》さとストーリー進行役《しんこうやく》、アナスタシアの悪《あく》の女帝《じょてい》のようなセリフ、イディオットの保身的《ほしんてき》な小市民《しょうしみん》ぶりが印象的《いんしょうてき》です。


また、ずっと受《う》け身《み》だった主人公《しゅじんこう》が自分《じぶん》の意志《いし》で強気《つよき》な台詞《せりふ》をいうシーンが残《のこ》りました。

いいコンビだったのかもしれませんね。

まあいいコンビは服《ふく》を盗《ぬす》んで燃《も》やさないと思《おも》いますが。


また、アナスタシアもイディオットにどこか含《ふく》みを持《も》たせているような場面《ばめん》も見受《みう》けられますね。

先生《せんせい》がどこまで考《かんが》えているかは知《し》りませんし聞《き》きませんが、この先《さき》何《なに》か進展《しんてん》があることに淡《あわ》く期待《きたい》します」

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