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第3話『ガッデム王国滅亡!そして新たなる火種!』

武田《たけだ》、必死《ひっし》で父《ちち》の城《しろ》に逃《に》げます。


まさかこんなことになるとは思《おも》わなかったのです。


ムカつく野郎《やろう》の服《ふく》を盗《ぬす》み燃《も》やしただけで世界滅亡《せかいめつぼう》の引《ひ》き金《がね》を引《ひ》くとは、さすがに思《おも》ってはいませんでした。


武田《たけだ》はパパであるファック・ザ・ガッデムに泣《な》きつきます。


ファック・ザ・ガッデムも事《こと》の重大《じゅうだい》さを知《し》り、軍隊《ぐんたい》を出《だ》すことにしました。


四天王《してんのう》残《のこ》り5人《にん》も出陣《しゅつじん》しますが、アナスタシアに一瞬《いっしゅん》で吹《ふ》き飛《と》ばされます。

あれ?一人《ひとり》は主人公《しゅじんこう》の父親《ちちおや》だったような…まあ、どうでもいいか。


軍隊相手《ぐんたいあいて》に無双《むそう》するアナスタシア。

主人公《しゅじんこう》は隠《かく》れて観《み》ています。


これはアナスタシアに


「ちょっと邪魔《じゃま》だから巻《ま》き添《ぞ》え喰《く》わない場所《ばしょ》にいて」


と命令《めいれい》されたからです。


人《ひと》の命《いのち》を消《け》しゴムのカスのように扱《あつか》うアナスタシア。

それを見《み》て、もうこの世界《せかい》は終《お》わりだと嘆《なげ》くイディオット。


『でも第一《だいいち》の配下《はいか》なら、世界征服後《せかいせいふくご》でもちょっと優遇《ゆうぐう》してくれるかもしれない』


と心《こころ》のどこかで期待《きたい》します。

どこまでも小市民《しょうしみん》のクセが抜《ぬ》けません。


――そして、ついにアナスタシアは軍隊《ぐんたい》をまとめて爆破《ばくは》してしまいました。


もう、ガッデム王国《おうこく》に戦《たたか》える人間《にんげん》は、武田親子《たけだおやこ》しかいません。


――――――――――――――――

担当《たんとう》から作家《さっか》あてのメッセージ:


「服《ふく》を盗《ぬす》んで燃《も》やしただけで世界滅亡《せかいめつぼう》ルートを辿《たど》るのは、RPGでもなかなかないのではないでしょうか。


また、四天王《してんのう》が6人《にん》いることに意味《いみ》があると見《み》せかけつつ、全員《ぜんいん》一瞬《いっしゅん》で蒸発《じょうはつ》するのはライブ感《かん》の権化《ごんげ》で不条理系《ふじょうりけい》ギャグにも見《み》えます。

またその中《なか》に主人公《しゅじんこう》の父《ちち》もおりますが、その設定《せってい》さえ何《なん》の意味《いみ》もなく蒸発《じょうはつ》するとはいくらなんでもそこまではさすがに思《おも》いませんでした。

その中《なか》でイディオットが父《ちち》に何《なん》の感慨《かんがい》もなく、むしろ自分《じぶん》の保身《ほしん》を考《かんが》えるのは小市民《しょうしみん》らしい現実感《げんじつかん》を覚《おぼ》えます。


またアナスタシアがすでにヒロインというか主人公《しゅじんこう》ですね。

イディオットが主人公《しゅじんこう》どころかその辺《へん》の障害物《しょうがいぶつ》でしかないです。

これは先生《せんせい》の意図《いと》したものとは思《おも》いますが、もはや光《ひかり》の聖王女《せいおうじょ》どころか魔王《まおう》となっている旨《むね》、付言《ふげん》として付《つ》け加《くわ》えます」


――――――――――――――――


さて、事《こと》ここに至《いた》ってはガッデム一族《いちぞく》ももうどうしようもありません。


ファック・ザ・ガッデムは土下座《どげざ》して謝罪《しゃざい》します。


そして、自《みずか》らの命《いのち》と引《ひ》き換《か》えに停戦《ていせん》と息子《むすこ》の助命《じょめい》を申《もう》し出《で》ますが…。


――アナスタシアはイディオットに尋《たず》ねます。


「どうする?」


「えっ。あの、じゃあおまかせします」


「よし、じゃあ滅《ほろ》ぼすか。停戦《ていせん》しても私《わたし》に得《とく》はないし」


――こうしてファック・ザ・ガッデムも死亡《しぼう》、ガッデム王国《おうこく》は潰滅《かいめつ》しました。


それでも逃《に》げ続《つづ》けるガッデム武田《たけだ》。


彼《かれ》は隣国《りんごく》の『シット王国《おうこく》』に逃《に》げました。


一方《いっぽう》、ガッデム王国《おうこく》を占領《せんりょう》したアナスタシアは、生《い》き延《の》びた官僚《かんりょう》や大臣《だいじん》を魔法《まほう》で洗脳《せんのう》します。


そしてそのうちの一人《ひとり》を使者《ししゃ》としてシット王国《おうこく》に出向《でむ》かせました。


シット王国《おうこく》へのアナスタシアの要求《ようきゅう》は


①武田《たけだ》の引《ひ》き渡《わた》し

②自分《じぶん》への譲位《じょうい》および無条件降伏《むじょうけんこうふく》

③全国民《ぜんこくみん》の絶対的服従《ぜったいてきふくじゅう》


でした。


シット王国《おうこく》も武田《たけだ》の引《ひ》き渡《わた》しはともかく他《ほか》の要求《ようきゅう》はいくらなんでも呑《の》めません。


そしてアナスタシア神帝国《しんていこく》(元《もと》ガッデム王国《おうこく》)対《たい》シット王国《おうこく》の全面戦争《ぜんめんせんそう》がはじまりました。


――――――――――――――――

担当《たんとう》から作家《さっか》あてのメッセージ:


「まず、打《う》ち合《あ》わせの時《とき》の『シットという名前《なまえ》を使《つか》いたい』という言葉《ことば》を諦《あきら》めていなかったとは思《おも》いませんでした。

いや、どこかで出《で》るだろうとは心《こころ》の中《なか》で思《おも》っていましたが。


そして損得《そんとく》で国《くに》を亡《ほろ》ぼすアナスタシアと、流《なが》されるままのイディオットが特徴的《とくちょうてき》です。

勇者《ゆうしゃ》という言葉《ことば》の意味《いみ》を考《かんが》えてしまいました。

まあ魔王《まおう》には逆《さか》らえないので仕方《しかた》ないと言《い》えば仕方《しかた》ありませんが。


王国滅亡《おうこくめつぼう》のナレーションも軽《かる》くていいですね。

近所《きんじょ》のコンビニ閉店《へいてん》のお知《し》らせのように軽《かる》くて、悲壮感《ひそうかん》がほとんどありません。


また、シット王国《おうこく》に対《たい》するアナスタシアの要求《ようきゅう》ですが、むしろ宣戦布告《せんせんふこく》で彼女《かのじょ》のわがままさ、恐《おそ》ろしさがわかります。

他国《たこく》に無茶《むちゃ》な要求《ようきゅう》をし、その返事《へんじ》をもって攻《せ》める名分《めいぶん》を得《え》るというのは戦記物《せんきもの》のような感覚《かんかく》がありますね。

しかしガッデムやらシットやらの名前《なまえ》でかなり独特《どくとく》な味付《あじつ》けとなっています。


あと先生《せんせい》。全《ぜん》15話《わ》、あと12話《わ》で連載終了《れんさいしゅうりょう》が決《き》まりましたのでうまくまとめてください」


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