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第2話『夢は世界征服!でもまず裏切り者は殺す』

さて、服《ふく》を着《き》てと言《い》われたものの……そもそもその服《ふく》がないイディオット。

パンツ一丁(いっちょう)ながらも、アナスタシアなる光《ひかり》の王女(おうじょ)に必死(ひっし)に弁解(べんかい)をします。


『武田《たけだ》って奴(やつ)に服《ふく》を盗(ぬす)まれたんです』


それを聞(き)いたアナスタシア、『チッ』と舌打《したう》ちをします。


そして何《なに》か唱《とな》えると……。


なんと!イディオットの周《まわ》りに光《ひかり》が纏《まと》い、それが服《ふく》になりました!

わりとイケてる、オシャレな服《ふく》です。


イディオットは礼《れい》を言《い》います。

そして事(こと)の顛末(てんまつ)について事情《じじょう》を説明《せつめい》しました。


アナスタシアは


「ふーん」


とどうでもよさそうです。


そして喋(しゃべ)っているイディオットを遮(さえぎ)って、何《なに》か呪文を唱《とな》えました。


すると彼女は、一瞬《いっしゅん》で自分《じぶん》が1000年後《ねんご》の世界《せかい》にいることや、今《いま》の世界情勢《せかいじょうせい》を把握《はあく》したようです。

魔法《まほう》って便利《べんり》ですね。


「一応《いちおう》、目覚《めざ》めさせてくれたお礼《れい》としてそのガッデム武田《たけだ》って奴《やつ》をまず殺《ころ》しましょう。ついでにそのガッデム一族《いちぞく》も。私《わたし》の目的《もくてき》はその後《あと》」


とアナスタシアは言《い》います。


「ありがとう。ところであなたの目的《もくてき》って?」


とイディオットも彼女《かのじょ》の目的《もくてき》を尋《たず》ねますが…。


「世界征服《せかいせいふく》よ」


イディオット、とんでもない人物《じんぶつ》を蘇《よみがえ》らせてしまったと後悔《こうかい》しますが…。


そもそもの原因《げんいん》は武田《たけだ》なのであいつになんとかしてもらおうと考《かんが》えました。


――――――――――――――――


担当《たんとう》から作家《さっか》あてのメッセージ:

「アナスタシアは性格《せいかく》がわかりやすくていいと思《おも》います。良《よ》し悪《あ》しはともかく。


舌打《したう》ちしながらイディオットに服《ふく》を着《き》せるのは有能《ゆうのう》だけど気《き》が短《みじか》い上司《じょうし》のようですね。あと、魔法《まほう》が便利《べんり》すぎますね。


それと、確《たし》か彼女《かのじょ》の肩書《かたがき》は光《ひかり》の聖王女《せいおうじょ》だったと思《おも》いますが、この光《ひかり》と言《い》うのは殲滅《せんめつ》の天《てん》の光《ひかり》かなにかなのでしょうか。


イディオットも一応《いちおう》友達《ともだち》だった武田《たけだ》の抹殺《まっさつ》に礼《れい》で返《かえ》すあたり、元々(もともと)の仲《なか》の悪《わる》さが透《す》けて見《み》えてきますね」


――――――――――――――――


さて、二人《ふたり》は洞窟の出口《でぐち》に向《む》かいます。

しかし…。


「あれ…?ここが出口《でぐち》だったはずだけど…」


イディオットが、入(はい)ってきたはずの道(みち)がふさがれていることに気(き)づきます。

なんとどうやら、ガッデム武田《たけだ》が大岩《おおいわ》で入《い》り口《ぐち》をふさいでしまったようです。


「チッ。塞(ふさ)いだのは、武田《たけだ》とか言(い)ったかしら?私(わたし)を侮辱(ぶじょく)した罪(つみ)は万死(ばんし)に値(あたい)するわよ」


アナスタシアは舌打《したう》ちしながら、出入《でい》り口《ぐち》をふさいでいた大岩《おおいわ》を魔法《まほう》で吹《ふ》き飛《と》ばしました。


ビビるイディオット。


二人《ふたり》は外《そと》に出《で》ますが……。

どうやら武田《たけだ》はもう居《い》ないようです。


しかしイディオットの服《ふく》は燃《も》やされていました。


燃《も》えカスを見《み》てしょんぼりするイディオット。


「俺《おれ》、あいつにそんな嫌《きら》われるようなことしたっけ…?」


涙声《なみだごえ》で呟《つぶや》くそれを見《み》てアナスタシアは言《い》います。


「わかりあえないなら潰《つぶ》すしかないわね。あなたも配下《はいか》として付《つ》き合《あ》いなさい」


――さて、ガッデム王国《おうこく》に戻《もど》ったイディオットとアナスタシア。

なにはともあれ武田掃討戦《たけだそうとうせん》の始《はじ》まりです。


二人《ふたり》に見《み》つかって逃《に》げる武田《たけだ》をかばい、ガッデム四天王《してんのう》の一人《ひとり》『バスタード・ガッデム』が立《た》ちはだかります。


「ぼっちゃま!早《はや》くお逃《に》げを!」


しかし彼《かれ》はアナスタシアに一撃《いちげき》で爆破《ばくは》されました。


群《むら》がる兵士《へいし》たちを魔法《まほう》で一瞬《いっしゅん》のうちに爆破飛散《ばくはひさん》させながら、ずんずんとガッデム城《じょう》に向《む》かい突《つ》き進《すす》むアナスタシア。

そして後《うし》ろで、ビビりながらこっそりついて行《い》くイディオット。


さあガッデム王国《おうこく》の大掃除《おおそうじ》の始《はじ》まりです。


――――――――――――――――


担当《たんとう》から作家《さっか》あてのメッセージ:

「まず、四天王《してんのう》が瞬殺《しゅんさつ》されたシーンがかなり印象的《いんしょうてき》です。


通常《つうじょう》四天王《してんのう》といえば雑魚《ざこ》とは格《かく》が違《ちが》うように描写《びょうしゃ》されることが多《おお》くある意味《いみ》当《あ》たり前《まえ》なのですが、四天王《してんのう》が6人《にん》いるとはいえ3コマで死《し》ぬのは良《よ》く言《い》えばインパクトがあり、テンポもいいです。


それと、イディオットが服《ふく》を燃《も》やされしょんぼりして言《い》うセリフはかなり切《せつ》ないです。兵士虐殺《へいしぎゃくさつ》とは別《べつ》にこういう陰湿《いんしつ》で生々(なまなま)しいシーンがリアルで、イディオットに憐《あわ》れみを覚《おぼ》えます。


完全《かんぜん》にアナスタシアが主人公《しゅじんこう》になっている辺《あた》り、巻《ま》き込《こ》まれ勇者《ゆうしゃ》というのがタイトル回収《かいしゅう》になっていますね。


あと武田《たけだ》、性格《せいかく》が悪《わる》すぎますね。武田《たけだ》という人物《じんぶつ》に恨《うら》みでもあるのですか?」

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