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第12話『今度こそさらば父よ!すれ違う親子の鎮魂歌』

さて、狂《くる》った機械《きかい》たちとの大決戦《だいけっせん》もいよいよ佳境《かきょう》です。

まあまだ一週間《いっしゅうかん》くらいしか経《た》っていませんが。


そんなある日《ひ》――。

アナスタシア城《じょう》の溶鉱炉《ようこうろ》から、サムズアップした手《て》が伸《の》びてきました。


その者《もの》は機械《きかい》にも関《かか》わらずしっかりとした目《め》を持《も》ち…。


溶鉱炉《ようこうろ》からまるでデデンデンデデンと壮大《そうだい》な重低音《じゅうていおん》のBGMを響《ひび》かせるように立《た》ち上《あ》がります。


それは――。

かつてファック・ザ・ガッデムとともに溶鉱炉《ようこうろ》に落《お》ち、サムズアップとともに消《き》えていきながらも…。


機械《きかい》の補助《ほじょ》システムにより再起動《さいきどう》したイディオットの父《ちち》『フール・ザ・ガッデム』でした。


そして蘇《よみがえ》った彼《かれ》は…


「I'm back!!」


と叫《さけ》び、ジェット噴射《ふんしゃ》でどこかへ飛《と》び去《さ》って行《い》きました。


――――――――――


さて、機械化集団《きかいかしゅうだん》はさらにその数《かず》を減《へ》らしましたが…。


彼《かれ》らは強制自爆特攻《きょうせいじばくとっこう》により、逃《に》げることはできません。


「とほほ~こんなことなら機械《きかい》にならなきゃよかった」


と嘆《なげ》きながらアナスタシアに特攻《とっこう》し、また散《ち》っていきます。


アナスタシアは楽《たの》しそうに敵《てき》を虐殺《ぎゃくさつ》していきます。


しかし思《おも》うところあったイディオットは、それに対《たい》して自分《じぶん》の意見《いけん》を述《の》べました。

なるべく彼女《かのじょ》の機嫌《きげん》を損《そこ》ねないように。


「機械化集団《きかいかしゅうだん》を全滅《ぜんめつ》させるのはもったいないですね。彼《かれ》らを有効《ゆうこう》に活用《かつよう》できれば土木《どぼく》や建築《けんちく》、道路作業《どうろさぎょう》に役立《やくだ》ちそうですよ」


ともう戦後《せんご》の復興《ふっこう》のことを考《かんが》えています。


しかし、強制自爆特攻《きょうせいじばくとっこう》システムのせいで機械《きかい》を捕《と》らえることはできません。


意思《いし》を奪《うば》いつつ人《ひと》のために役立《やくだ》たせるには…と考《かんが》えますが、やっぱり思《おも》いつきません。


そもそも機械《きかい》の仕組《しく》みがわからないので。


「えー別《べつ》に全滅《ぜんめつ》させてもいいじゃない。なんとかなるわよ」


アナスタシアはそう言《い》うだけです。

まあそういう人《ひと》ですから。


自分《じぶん》の考《かんが》えを素直《すなお》に言《い》えるだけイディオットも成長《せいちょう》したのでしょう。


――――――――――


さて…さらに数日《すうじつ》。


機械化集団《きかいかしゅうだん》がさらに減《へ》った頃《ころ》、調査《ちょうさ》によりついに敵《てき》の本拠地《ほんきょち》を突《つ》き止《と》めたイディオット。


アナスタシアとともに視察《しさつ》に行《い》きましたが…その研究施設《けんきゅうしせつ》に何《なに》かが空《そら》から向《む》かってきます。


「ん?なんだアレ?」


というイディオットですが、よくわかりません。

人《ひと》のような形《かたち》をしていますが…。


ジェットで飛《と》ぶその物体《ぶったい》…。

フール・ザ・ガッデムは、ジェットで空《そら》を飛《と》んでいます。


そして自《みずか》らの時限爆弾装置《じげんばくだんそうち》のボタンを押《お》し…。


ミスターヘイトの施設《しせつ》へ特攻《とっこう》しました。


「生《い》きることに全力《ぜんりょく》を尽《つ》くすか!死《し》ぬことに全力《ぜんりょく》を尽《つ》くすか!」


と言《い》い残《のこ》し研究施設《けんきゅうしせつ》に激突《げきとつ》。


何《なに》が起《お》こったかわからず驚《おどろ》くミスター・ヘイトの眼前《がんぜん》に突撃《とつげき》し…。


「You are "TERMINATED"!!」


自爆炎上《じばくえんじょう》して施設《しせつ》そのものを破壊《はかい》しました。


最後《さいご》までその正体《しょうたい》がわからなかったイディオットとアナスタシア。

彼《かれ》らはただ、ぽかーんとしています。


「…なんだったんですかね今《いま》の?」


「さあ…?」


きゃっきゃと喜《よろこ》ぶ娘《むすめ》。


――――――――――


一方《いっぽう》…5000体《たい》のバーサーカーマシーンズを無傷《むきず》で完全《かんぜん》に駆逐《くちく》した関羽《かんう》と張飛《ちょうひ》は、助《たす》けた人々《ひとびと》の一人《ひとり》に声《こえ》を掛《か》けられます。


あなたたちのような服装《ふくそう》をした人《ひと》を見《み》ました、アナスタシア神帝国《しんていこく》にいましたよ…と。


「劉備兄者《りゅうびあにじゃ》だ!」


「行《い》こうぜ!まったく、やっと見《み》つけたよ!」


と喜《よろこ》び勇《いさ》む二人《ふたり》…。


しかしその行《ゆ》く手《て》には、2万体《まんたい》を超《こ》えるバーサーカーマシーンの集団《しゅうだん》が待《ま》ち受《う》けていました!


――――――――――――――――

担当《たんとう》から作家《さっか》あてのメッセージ:

「とほほ~で惨殺《ざんさつ》される機械《きかい》が可哀想《かわいそう》でいいですね。


あとは官僚的《かんりょうてき》な思考《しこう》のイディオットと暴帝《ぼうてい》ながらも優《やさ》しくなったアナスタシアがいい掛《か》け合《あ》いです。

成長《せいちょう》しましたねこの二人《ふたり》も。


また、パロディまみれのフール・ザ・ガッデムも相変《あいか》わらずやりたい放題《ほうだい》ですね。

第一部《だいいちぶ》で1行《ぎょう》でTERMINATEDされた彼《かれ》がここまで頑張《がんば》るとは思《おも》いませんでした。

もう好《す》きにしてください。


あと陰《かげ》に隠《かく》れていますが、1000体《たい》→5000体《たい》→20000体《たい》と敵数《てきすう》がインフレしまくる関羽《かんう》張飛《ちょうひ》も、この怪作《かいさく》らしいハイパーインフレだと思《おも》います」

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