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第10話『さらば父よ!RISE OF THE CYBORGS!!』

さあ、I am your fatherのあと。


「え、そうなの?こんなやつが父親《ちちおや》なんてかわいそうね」


「いや、僕《ぼく》の父親《ちちおや》は機械《きかい》ではなかったはずですが」


「まあ、そうよね」


とはいえ夫《おっと》の父《ちち》、娘《むすめ》の祖父《そふ》(を名乗《なの》る物《もの》)を破壊《はかい》するのはさすがにアナスタシアも忍《しの》びなかったのか…。


彼女《かのじょ》はフール・ザ・ガッデムを機能停止《きのうていし》に追《お》い込《こ》むだけにしておきました。


――さて四天王《してんのう》の7人目《にんめ》、こいつもサイボーグ化《か》した『ウィーク・アス・ザ・ガッデム』。

これを粉々(こなごな)に破壊《はかい》し、玉座《ぎょくざ》に突入《とつにゅう》したイディオット達《たち》。


目《め》の前《まえ》にはついに親玉《おやだま》のファック・ザ・ガッデムが待《ま》ち受《う》けています。


「馬鹿者《ばかもの》め、今《いま》のワシは無敵《むてき》だ!目《め》にもの見《み》せてくれる!!」


威勢《いせい》のいい掛《か》け声《ごえ》とともに襲《おそ》い掛《か》かってきたファックですが――。


アナスタシアは一瞬《いっしゅん》で五体《ごたい》バラバラに爆砕《ばくさい》しました。


しかし首《くび》だけになったファックが宣言《せんげん》します。


「おのれ、もはやこれまで!だが貴様《きさま》らも終《お》わりよ!冥途《めいど》の土産《みやげ》に教《おし》えてやろう!」


「死《し》ぬ側《がわ》が冥途《めいど》の土産《みやげ》をくれるのは珍《めずら》しいですね。冥途《めいど》から帰《かえ》ってきたからですか?」


いらん茶々(ちゃちゃ)を入《い》れるイディオット。


「わしらはあるお方《かた》の力《ちから》で機械《きかい》の体《からだ》を得《え》て蘇《よみがえ》った!貴様《きさま》らに恨《うら》みを抱《いだ》いている者《もの》はこの世《よ》にもあの世《よ》にもごまんとおる!そいつらが機械《きかい》の体《からだ》を得《え》て地獄《じごく》から蘇《よみがえ》ってくるのじゃ!ふはははは!」


「あっそ。まあ全部《ぜんぶ》殺《ころ》すだけだけど」


こともなげに言《い》うアナスタシアと、きゃっきゃと喜《よろこ》ぶ娘《むすめ》。


しかしそこに…機能停止《きのうていし》したはずのフール・ザ・ガッデムが蘇《よみがえ》り、首《くび》だけになったファックを抱《だ》きかかえました。


「うっ!?何《なに》をする貴様《きさま》!離《はな》せ!」


「人間《にんげん》が涙《なみだ》を流《なが》す理由《りゆう》がわかった。機械《きかい》の俺《おれ》には涙《なみだ》は流《なが》せないが…」


彼《かれ》はそう言《い》い残《のこ》し、フールはファックとともに城《しろ》になぜか設置《せっち》されていた溶鉱炉《ようこうろ》に身《み》を投《な》げました。



「I’ll be back…」



とサムズアップを遺《のこ》して。


――さて、ガッデム武田《たけだ》はいつの間《ま》にか逃《に》げたようです。

当然《とうぜん》のようにイディオットの服《ふく》を全部《ぜんぶ》燃《も》やして逃《に》げました。


がっくりとうなだれるイディオットを背《せ》に、楽《たの》しくなりそうねと笑《わら》うアナスタシア。

きゃっきゃと笑《わら》う娘《むすめ》。


――――――――


一方《いっぽう》その頃《ころ》…平原《へいげん》を二頭《にとう》の馬《うま》が駆《か》けていきます。


「兄者《あにじゃ》!やっぱりどの世界《せかい》でも馬《うま》で駆《か》けるのはたまんねえな!」


「うむ。しかしあまりゆっくりもしていられん。街《まち》に向《む》かい、劉備兄者《りゅうびあにじゃ》の行方《ゆくえ》をなんとしても探《さぐ》らねばならん」


「おうよ、兄者《あにじゃ》!」

――――――――――――――――

担当《たんとう》から作家《さっか》あてのメッセージ:

「もうやりたい放題《ほうだい》ですね。

でもいいと思《おも》います。

ますますこの物語《ものがたり》が怪作《かいさく》に足《あし》を突《つ》っ込《こ》んでいっているのがよくわかります。


四天王《してんのう》が7人《にん》出《で》てきたのもそのせいでしょうか。


先生《せんせい》の『もうどうでもいい知《し》るか!俺《おれ》は俺《おれ》の書《か》きたいものを書《か》くんだ!』という強《つよ》い意志《いし》がうかがえます。

でも訴《うった》えられないようにだけはしてください」

――――――――――――――――


さあ、玉座《ぎょくざ》に座《すわ》る…前《まえ》にきっちりと消毒《しょうどく》し、これ以上《いじょう》ないほど綺麗《きれい》に掃除《そうじ》させた後《あと》、舌打《したう》ちして玉座《ぎょくざ》に座《すわ》るアナスタシア。


ファックの後《あと》に座《すわ》るのは嫌《いや》なようです。


とにかく生《い》き延《の》びた配下《はいか》や従属国《じゅうぞくこく》からの報告《ほうこく》が届《とど》きます。


彼《かれ》らの話《はなし》では、機械《きかい》の体《からだ》を得《え》た死者《ししゃ》たちや、それに意気投合《いきとうごう》した荒《あら》くれ者《もの》たちが一斉《いっせい》に蜂起《ほうき》したようです。


「近《ちか》くから潰《つぶ》していくしかないわね」


「ええ、それとファックの発言《はつげん》では彼《かれ》らの裏《うら》に何者《なにもの》かがいるはずです。それも探《さぐ》らないと」


「あいつなんでそんなこと言《い》い残《のこ》したのかしら?言《い》わなきゃわからなかったのに」


「バカなんじゃないでしょうか」


――さて、とりあえず身近《みぢか》な反乱軍《はんらんぐん》を秒《びょう》で殲滅《せんめつ》したアナスタシア。


イディオットはガッデム武田《たけだ》の似顔絵《にがおえ》を使《つか》い手配書《てはいしょ》を作《つく》り配布《はいふ》。


捕《と》らえた者《もの》には大金《たいきん》を出《だ》すことを約束《やくそく》しました。


殺《ころ》した者《もの》でもいいような気《き》がしましたが、たぶん武田《たけだ》は死《し》なないだろうと思《おも》ったのでやめました。


――さて、反乱《はんらん》した機械集団《きかいしゅうだん》をあっと言《い》う間《ま》に潰《つぶ》していくアナスタシアたち。


その脅威《きょうい》に、世界《せかい》の隅《すみ》っこに隠《かく》れていた謎《なぞ》の黒幕《くろまく》は震《ふる》えます。


機械《きかい》の体《からだ》を得《え》てもここまで太刀打《たちう》ちできないのか、と。


しかし…ともに隠《かく》れていたサイボーグ武田《たけだ》が意気揚々《いきようよう》と配下《はいか》を鼓舞《こぶ》します。


「恐《おそ》れるな、未来《みらい》は変《か》えられる。勇気《ゆうき》をもって立《た》ち上《あ》がれ!


 ―RISE OF THE CYBORGS―!!」


と。


黒幕《くろまく》…死者《ししゃ》を蘇《よみがえ》らせ機械化《きかいか》した、シュニクス王国《おうこく》の魔術師《まじゅつし》の末裔《まつえい》


『ミスター・ヘイト』


もその言葉《ことば》に覚悟《かくご》を決《き》めます。


「ここまで来《き》たらもう引《ひ》き下《さ》がれん!ワシらが死《し》ぬかあやつらが死《し》ぬか、それだけだ!」


――――――――――


一方《いっぽう》…平原《へいげん》を駆《か》けていた関羽《かんう》たちの前《まえ》に、機械化《きかいか》した死者集団《ししゃしゅうだん》が立《た》ちふさがります。


「うっ!?なんだこいつら!?」


「なんと面妖《めんよう》な!こやつら、金属《きんぞく》を埋《う》め込《こ》んで動《うご》いておる!」


「まあ、ちょうどいいや!全員《ぜんいん》まとめてぶっ飛《と》ばしてやるぜ!」


とたった2人《にん》で1000人《にん》の機械集団《きかいしゅうだん》に立《た》ち向《む》かっていきました。


――――――――――――――――

担当《たんとう》から作家《さっか》あてのメッセージ:

「黒幕《くろまく》の名前《なまえ》が『ミスター・ヘイト』とはこれまたド直球《ちょっきゅう》ですね。

下手《へた》に捻《ひね》るよりわかりやすくていいと思《おも》います。

捨《す》て駒感《ごまかん》もひどいですが。


以前《いぜん》よりアナスタシアとイディオットの会話《かいわ》が軽快《けいかい》に弾《はず》んでいますね。

夫婦漫才《めおとまんざい》のようでいいテンポだと思《おも》います。


武田《たけだ》のスローガンもどこかで見《み》たことがある気《き》がしますが、まあ武田《たけだ》らしいと思《おも》います。


また、関羽《かんう》張飛《ちょうひ》もついに本筋《ほんすじ》に絡《から》んできましたね。あと5話《わ》でいったいどう収拾《しゅうしゅう》をつけるのか楽《たの》しみにしています」

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