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▼美少年あらわるあらわる〜

アレクシスにそれ以上どういうことなのかと聞くと、


「いやね、僕が行ってもミッチェル様全然核の場所教えてくれなくて。」


数時間ずっと、お茶を飲むミッチェルと同じ部屋で様々なものを布で包んで解呪を1人で試みていたらしい。

そこでもう包むものもなくなって、どうしたものかと思った時にふと不似合いな夫人だけしか描かれていない肖像画が気になり、包めなかったので布を試しにかけてみると、肖像画の髪色が変わると同時にミッチェルが幼児から少年にメタモルフォーゼして次に気付いた時には私のベッドの上にいて、私にペーパーナイフを向けられていたというのだ。

よく取り乱さずナイフを処理したな、とその胆力にびっくりが止まらないし、やっぱり2人で会話は出来なかったかと納得もした。


しかし、転移と会話ができるということは、解呪は成功したということだろうか。


「アリシア、実はこの解呪は一時的なものなんだ。」


考えを読んだようにミッチェルが話し出す。


「アリシアの力が及ぶ範囲、布の面積分しか解呪が出来ていない。アリシアの魔力を結晶化しているのと同じように、この絵も力の結晶。相当の契約の大きさである分力が大きいんだ。

そして、これを契約したものである俺自身で解くことは出来ない。」


大精霊でさえ解けない契約とは、誰が解けるというのだろうか。


「この契約は雁字搦めになっていて、もう力が尽きかけた俺や、契約者では解けないのさ。」


少し顔を顰めて、私を見つめると思い切ったように声を出す。


「俺と、大精霊と契約した者は『魔女』だ。」

「…ミッチェル様、もしかしてですが、その魔女って、ディオン夫人のことだったりしますか?」

「ああ、リオは代々続く歴史の長い魔女の一族の出だ。」


フーっとアレクシスが息をつく。


「アリシア、どうか、リオを助けてくれないか。」


「お断りします。」


私本人が口を開くより、アレクシスの口が空気を引き裂いた。

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