↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
31/66

▼名探偵

翌朝馬車に乗り込もうと、編み上げブーツを意気揚々と鳴らして裏門へ回ると、


てーん!


と、まさしく


てーん!


と、アレクシスが仁王立ちしていた。


「アレク、どこかへ用事?」

「どこかへ行くのはアリシアちゃんでしょ?」


冷や汗がたらりと背中を伝う。マズイ。あの顔は全てを見通している。アレクシスにとって、私が悪役令嬢として完全復活するわけにはいかない。他の攻略者も含めてそれ以外なら誰にとって悪役でも悪者でもヒールでも構わないが、断罪ルートは何度読み込んでも本当に悲惨なのだ。御免こうむる。


「えっと、エイベル様のお見舞いに伺おうと…思って…」


内緒にしてくれないかしら?と五割程度の真実を素直に話して出方を伺うと、


「全くアリシアちゃんは…。アリシアちゃんの品位を落とした奴なんか、放っておけばいい。」


ミッチェルの事はバレていないらしい。ならば、素早く言いくるめて屋敷を出させて頂こう。


「実は前にディオン家にお見舞いに行った時にね、入れていただけなくて。まだお顔も拝見していないの。だから、」

「アリシアちゃんに更に恥をかかせたのか、ディオンの輩は!」


早まった。

もうアレクシスは、ぷんすこ所ではない。激怒である。

なぜにこの弟は、エイベル様、ひいてはディオンの家に対してここまで沸点が低いのか。私やその他大勢に対しては、基本的に無関心だと思う。社交辞令、儀礼以上のことはしないし、マイクパフォーマンスだって誕生日の時にみたかな?というくらい平素穏やかで波が立つことがない。


そんなアレクシスがエイベル様には大激怒する。

愛情の反対は無関心。

その逆も真だとすると、アレクシスはエイベル様と酷く打ち解けるうちに、尊敬の念が高まりすぎて、このような言動になっているのだろうか。


私は一切馴れ合わなかったというのに、いつの間に2人は仲良くなっていたのだろうか。それともツンデレというやつなのだろうか。今はそうは言わないのだろうか。属性というやつには疎いのだけれど。


「で、会わせて貰えないから、ミッチェルっていう使用人か何かに会いに行くつもりだったの?」


九割の真実見抜く、見た目は子供、頭脳は修士の属性は名探偵かな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。